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ARRI が 全事業か一部事業の売却を検討中

PetaPixelがARRIの株式売却(の可能性がある)報道について記事を公開。パンデミックからの混乱や直販・レンタル市場における競争の激化、比較的低価格帯の画質・光学性能の向上などを理由として挙げています。

PetaPixel:ARRI Owners Considering Selling Amid Challenging Cinema Landscape

  • Bloombergによると、ARRI グループの経営陣とオーナーは、ARRIの株式を売却するための取引に取り組んでいる。
  • 「アドバイザーと最初の協議を行っている」と言われ、現時点では、マイノリティ株とマジョリティ株の両方を含む売却が検討されている。
  • 55,000ドルの新しいシネマカメラ Alexa 35 Xtremeを1週間前に発表したばかり。
  • 売却の検討と並行して、「事業の合理化」を図るため、コンサルタント・グループのアリックスパートナーズと協働している。
  • ARRI グループは1917年に設立された民間企業で、創業者ロバート・リヒターの相続人であるシュタール家が100%所有している。
  • ブルームバーグの情報筋によれば、シュタール一族は特定の売却計画を確約しておらず、売却が全く行われない可能性も残っている。
  • しかし、もしアリが売却されれば、プロ用映画業界にとって大きな変動が訪れるだろう。特に超高級分野の映画用カメラ、レンズ、照明機器で傑出したメーカーだ。
  • COVID-19の大流行や、その後の脚本家や俳優のストライキによる映画・テレビ業界の混乱もあり、1世紀以上の成功にもかかわらず、ARRIのビジネスは困難に直面している。
  • 制作会社は比較的少ないプロジェクトに取り組み、より少ない予算で制作している。この悪影響に対応するため、ARRIは照明器具を含む「非中核資産」とブルームバーグが表現するものを売却し、現金を調達している。
  • ARRIの評判が高いにもかかわらず、直販市場でもレンタル市場でも、比較的低価格帯との競争が激化していることも考慮すべき点。プロ仕様の画質と光学性能は、もはや6桁もするカメラキットだけのものではなくなった。

少し前に映像機器メーカーであるREDをニコンが買収(2024年4月に子会社完了)して話題となりましたね。同分野の競合メーカーであり、リーディングカンパニーのARRIも同じ苦境に立たされていた模様。背景となるのは新型コロナウイルスのパンデミック、その後の混乱、低予算でも導入しやすい競合他社の台頭があるようです。

競合メーカーについて特に言及していませんが、ソニーあたりでしょうか。ニコン+REDも年内に何らかの製品が登場しそうな噂があります。ARRIとソニーを追う形となっているキヤノンが買収に乗り出すのか、別の企業が手を挙げるのか気になるところですねえ。

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