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AstrHori AF 27mm F2.8 レンズレビュー Vol.2 解像性能編

「AstrHori AF 27mm F2.8」のレビュー第二弾 解像性能編を公開。低価格ながら安定感のある解像性能で、特に近距離ではZ DX 24mm F1.7よりも良好。

おことわり

E&Iクリエイション株式会社より無償貸与の製品を使用しています。
レビューにあたり金銭の授受や内容への指示は全くなかったことを明記しておきます。

今回のまとめ

低価格ながら安定感のある解像性能。繰り出し式フォーカス構造もあってか近距離での画質低下が少なく、この点でZ DX 24mm F1.7よりも良好。遠景では少し絞りたいところですが、絞ってしまえば隅まで良好な結果を得ることが出来ます。

Stable resolution performance at a low price. Perhaps due to the extendable focus structure, there is little deterioration in image quality at close range, and in this respect it is better than the Z DX 24mm F1.7. For distant scenery, you may want to stop down the aperture a little, but if you do, you can get good results even in the corners.

AstrHori AF 27mm F2.8のレビュー一覧

解像力チャート

撮影環境

テスト環境

  • カメラボディ:Z 8
  • 交換レンズ:AstrHori AF 27mm F2.8 Z
  • パール光学工業株式会社
    【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)
  • 屋内で照明環境が一定
  • 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
  • RAW出力
  • ISO 100 固定
  • Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
    ・シャープネス オフ
    ・ノイズリダクション オフ
    ・色収差補正オフ
    ・格納されたレンズプロファイル(外せない)
  • 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
    (像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェック)
  • 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)

補足

今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより向上する可能性あり。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。

F2.8

TTArtisanや7Artisansと同じく、F2.8から安定感のある解像性能を発揮。少なくとも2000万画素の解像性能では中央から隅まで一貫した結果が得られます。「NIKKOR Z DX 24mm f/1.7」は近距離で周辺や隅の性能が低下するため、全体の一貫性を重視するならAstrHoriやTTArtisanなどがより良好。

F8.0

F2.8から実用的で、F8まで絞っても大きな変化はありません。よく見るとコントラストが改善していますが、無理にF8まで絞る必要性は低いように見えます。

遠景解像力

テスト環境

  • 撮影日:2024.11.25:快晴 微風
  • カメラ:Z 8 DXクロップ
  • 三脚:Leofoto LS-365C
  • 雲台:SUNWAYFOTO GH-PRO II
  • 露出:ISO 100 絞り優先AE
  • RAW:Adobe Camera RAW Lightroom Classic CC
    ・シャープネスオフ
    ・レンズ補正オフ
    ・ノイズ補正オフ

F2.8

中央から広い範囲で良好な結果が得られますが、フレーム隅のわずかな部分がややソフト。極端に画質が低下するわけではありませんが、隅までベストな結果を得たい時は絞ったほうが良いでしょう。

F8

F8まで絞ると中央から隅までシャープな結果を得ることが出来ます。

像面湾曲

像面湾曲とは?

ピント面が分かりやすいように加工しています。

中央から四隅かけて、ピントが合う撮影距離が異なることを指しています。例えば、1mの撮影距離において、中央にピントが合っていたとしてもフレームの端では1mの前後に移動している場合に像面湾曲の可能性あり。

最近のレンズで目立つ像面湾曲を残したレンズは少ないものの、近距離では収差が増大して目立つ場合があります。と言っても、近距離でフラット平面の被写体を撮影する機会は少ないと思われ、像面湾曲が残っていたとしても心配する必要はありません。

ただし、無限遠でも影響がある場合は注意が必要。風景など、パンフォーカスを狙いたい場合に、意図せずピンボケが発生してしまう可能性あり。この収差は改善する方法が無いため、F値を大きくして被写界深度を広げるしか問題の回避手段がありません。

参考:ニコン 収差とは

実写で確認

実写でのテスト結果を見る限り、大きな影響はありません。近距離で増大しますが、アーカイブなど特殊な用途でない限り、近距離で平坦な像面が必要となることは少ない。

まとめ

低価格ながら安定感のある解像性能。繰り出し式フォーカス構造もあってか近距離での画質低下が少なく、この点でZ DX 24mm F1.7よりも良好。遠景では少し絞りたいところですが、絞ってしまえば隅まで良好な結果を得ることが出来ます。

隅を気にしなければ絞り開放を気軽に使うことが可能。開放からコントラストが良好で、少なくとも2000万画素では絞る必要性を感じません。遠景で隅までシャープな結果が欲しい場合のみ、F5.6-8まで絞るのが良いのかなと。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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