激化する1型センサー市場
1型センサーと大口径ズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラ『PoewerShot G7 X』がモデルチェンジして登場。
Canon公式ページでG5X・G9Xが発表!
2系統に路線が分かれ、高級クラスの『G5 X』とエントリークラスの『G9 X』の2種類。
G5 Xはキヤノンでは初となる電子ビューファインダーを内蔵したハイエンドなデジタルカメラで多機能性を売りしている。G9 Xは逆に機能を省略した廉価版モデルな仕様になっているが、操作性を一新した野心的な1台に仕上がっている。
今回はそんな2モデルを旧モデルと比較しながら見比べていきたい。
スペック
? | G5 X | G9 X | G7 X |
センサー | 1.0型高感度CMOS | 1.0型高感度CMOS | 1.0型高感度CMOS |
有効画素 | ?2020万画素 | 2020万画素 | 2020万画素 |
レンズ・f値 (35mm換算) |
?24-100mm (f1.8-2.8) |
?28-85mm (f2.0-4.9) |
24-100mm (f1.8-2.8) |
レンズ構成 | 9群11枚 | ?6群8枚 | 9群11枚 |
手振れ補正 | ?光学手振れ補正 3段分 |
?光学手振れ補正 3段分 |
光学手振れ補正 3段分 |
撮影距離 | ?5cm-50cm (マクロ時) |
?5cm-50cm (マクロ時) |
5cm-50cm (マクロ時) |
AF | 31点 | 31点 | |
ファインダ | 236万ドット | ー | ー |
液晶モニタ | 3.0型 104万ドット バリアングルモニタ タッチパネル |
?3.0型 104万ドット タッチパネル |
3.0型 104万ドット チルト式可動 タッチパネル |
ISO感度 | ?125-12800 | ?125-12800 | 125-12800 |
画像処理 | DIGIC 6 | DIGIC 6 | DIGIC 6 |
シャッタースピード | ?30-1/2000秒 | ?30-1/2000秒 | 15-1/2000秒 |
連写 | ?5.9コマ/秒 | 6コマ/秒 | 6.5コマ/秒 |
静止画記録 | ?JPEG RAW14bit(CR2) |
?JPEG RAW14bit(CR2) |
JPEG RAW12bit(CR2) |
WiFi/NFC | ?○/○ | ?○/○ | ○/○ |
水準器 | ○2軸 | ○1軸(水平) | ○2軸 |
バッテリー | NB-13L | NB-13L | NB-13L |
連続撮影 | 215枚 (ファインダー) 210枚(モニタ) 320枚 エコモード |
?220枚 335枚 エコモード |
210枚 エコモード 310枚 |
大きさ | 112.4*76.4*44.2mm | 98*57.9*30.8mm | 103*60.4*40.4mm |
重量 | ?377g | 209g | 304g |
PowerShot G5 X
まさかの内蔵ファインダー搭載
一見して分かる違いはまさにココ。
「G7 Xにホットシューがあれば外付けEVF-DC1が付くのになあ…」と言うユーザーの意見があった。しかし、外付け対応どころか電子ファインダー内臓型に なった。換算600mmのレンズが付いているPowerShot G3 Xでさえ外付けファインダーだったのにも関わらずだ。
0.39型の約236万ドットの有機ELによる電子ファインダーを搭載。Canonの電子ファインダー、EVF-DC1でもそうなのだがファインダー倍率の記載が無い
よって他社と大きさの違いを明確に出来ないが、EOS M3にEVF-DC1を取り付けて使用した感じでは換算0.70倍程度。小さくは無いので、普通に使用出来る。G5Xに搭載されているファインダーが同様の物とは考えられないので参考までに。
各ダイヤルが使いやすくなった
モードダイヤルが左肩に移動
G7 Xではモードダイヤルの下部に露出操作ダイヤルが設置してあった。コンパクトさと便利なダイヤルの共存を考えるとうまい配置。しかし、G5Xのコンセプトの一つである快適な操作性からモードダイヤルは左肩に移動。露出ダイヤルは据え置きの独立したダイヤルとなった。
電子ダイヤルが右前面に配置
ダイヤルがむき出しの状態で右前面にせり出している。このデザインの如何は置いておくとして、一眼レフライクな電子ダイヤルの操作を行えるのは有り難い。
各ダイヤルの中で最も軽い操作荷重での回転が可能となっており、調整の頻度の高い項目を設定しておくと使いやすいだろう。
レンズ外周部にコントロールリング
G7Xと同じく、レンズ外周部にコントロールリングが配置されている。つまるところ、このカメラには電子ダイヤルが3つも(背面ホイール・前面ホイール・レンズ周り)搭載されている。しかも露出ダイヤルは別。
このリングには絞り値やシャッタースピードは勿論の事、ズーム操作も割り当てることが出来る。
背面にはお馴染みのコントローラーホイール
背面にはもちろんのコントローラーホイール。さらに十字ボタンの「上」配置にはDRIVE-AFボタンを配置。これによりAF種類や連写の切替がワンタッチで行うことが出来るようになった。
光学系は据え置き
レンズはG7X同様のレンズ、DIGIC 6搭載・CMOSセンサーも恐らく同様。公式HPでの画像処理の比較も従来機と言うよりもDIGIC 5との比較で掲載されているのでG7Xとの差は無いだろう。
同様のF1.8-F2.8の大口径レンズを搭載。薄暗いシーンでもシャッタースピードを稼ぎやすいので、G7X同様シャッターチャンスに強いカメラと言える。
但し、G7Xユーザーから指摘されていた「広角側における周辺部の甘さ」が改善されているかがポイントだろう。カメラ内補正で処理出来るのかどうか。
バリアングル+タッチパネル搭載
1型センサーのコンパクトデジタルカメラの中では異例のバリアングル+タッチパネル。そもそもタッチパネル搭載機が少ない(Canonくらいか?)ので競合機種が無い中で、さらにバリアングルまで搭載しちゃうという超便利カメラに。
「可動液晶にはタッチパネル必須」が持論なので、このコンビネーションには痺れてしまう。特に俯瞰や仰望での撮影ではフォーカスポイントをボタンでは操作し辛いのでタッチパネルでの指定が超快適。
サイズ大、グリップ性向上
サイズが大きい分、握りやすい機種となった。特にグリップ周辺には力を入れており、EOS M3の様な尖ったグリップに仕上がっている。背面のサムレストは上部の露出ダイヤルを触りやすい様に少し斜めに配置してあるらしい。
Tvモードでのシャッタースピードが30秒まで使用可能
G7Xでは最長で15秒までだったシャッタースピードが30秒までに伸びている。これにより、三脚で固定した状態で被写体を流す時などさらに表現の幅が増えている。
水準器は搭載されているのか?
PowerShot G7Xでは記載のあった「デュアルアクシス電子水準器」が公式サイトを見る限り無い。そもそもG7 Xの仕様表にも記載が無いほど影の薄い存在なのだろうか?結構水準器使うのだけどなあ…。
無いとは言い切れないが、今のところあるとも言えないという…。
2015年10月26日追記:
みやたん様の情報によりキヤノン公式ページにて水準器の有無を確認しました。
○キヤノン公式『PowerShot G5 X』のQ&A内における各ボタンの説明
2015年10月27日追記;
お店でお触りしてきました。G9 Xは1軸(水平のみ)
G5 Xは2軸です。
操作感レビューはコチラの記事で
PowerShot G5Xは買いか?
と大きく機能性・操作性を向上させた大型モデル。G7 Xとは毛色が違いすぎるので『コンパクトなカメラが欲しいならG7XかG9X』・『本格的なカメラ操作をコンパクトに楽しみたいならG5X』特にファインダー+タッチパネル+バリアングル機で言えば今のところオンリーワン。センサーサイズの小さいPanasonicの『LUMIX DMC-FZ300』くらいだろうか。
1/1.7型センサーを搭載しているOlympusのSTYLUS1よりもちょい小さい。G5Xのサイズ感が知りたければ、店頭に並んでいるSTYLSU1をお触りしてみてサイズを確かめよう。
さらに関連したレビューサイトやアクセサリの紹介はコチラに掲載
『電子ビューファインダー搭載の新型 PowerShot G5 X』
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PowerShot G9 X
G7 Xと比べても縦横が数ミリ小さくなっている事と、奥行き(厚み)が1cmも薄くなっている。これはチルト可動液晶を撤廃、機構をできサイズダウンに繋がっている。
重量は207gとかなり軽量に仕上がっているので、ポケットに入れて持ち運びも容易。
競合機種はSONYのRX100、RX100M2だと思うが、それよりもサイズは小さく・重量も50g程は軽い。
露出ダイヤルをなくした
このダイヤルは使う人は使うし、使わない人は捨てるまで使わないって人もいるのでは。特にオートで気軽に撮ってしまいたいと言うターゲット層を狙ってか、余分な機能は廃してしまったのだろう。
レンズを小型化
ターゲット層とボディサイズのバランスを取る為、小型化したレンズを搭載した。28mm-85mmと、一眼カメラで言う標準レンズの焦点距離。
広角端でのF値は2.0と健闘しているが、望遠端では開放F4.9と平凡な明るさになっている。
十字キー・コントローラーホイールが無い!
なんとお馴染みの背面コントロールリングが無い。それどころか十字キーが無い。
これは新感覚。メニュー画面などもタッチパネル前提での操作方法に変更されている。スマホを触り慣れた今だからこそのインターフェイスだ。
ちょっと今までのPowerShotユーザーには受けなさそうなデザイン。かなり革新的。
右手親指でタッチパネルを操作することで、レンズ外周部のコントロールリングで操作する設定を変更が可能。案外、ダイヤル一個でも良いかもしれないと思わせてくれる機能。
USB充電対応
PCとUSBケーブルがあれば充電出来る仕様になった。
PowerShot G9Xは買いか?
機能性が向上したG5Xと機能性を省いてコンパクト化したG9X。現在G7Xのお値段が新品で5万円付近?となっているので、現状G7Xよりも高い。
多少のコンパクト化と機能性の削減を加味すると、まだちょっとお高めかな?と言う感が否めない。競合するRX100が3万円台なので、その程度の金額ならば検討出来ると思う。
こちらも楽天市場の最安値はマップカメラ。RX100M2と比べるとタッチパネルかチルト液晶のどちらを取るか?といったところ。正直まだこの価格ならG7Xを買っちゃう。
さらに関連したレビューサイトやアクセサリの紹介はコチラに掲載
『高解像・高感度・高機動 PowerShot G9 X』
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