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【比較】フジXマウントを買うなら『X-Pro2』か『X-T1』のどちらか?

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レンジファインダーの『X-Pro1』後継機『X-Pro2』が2016年2月18日に発売される。

従来までの富士フィルムXシリーズには無かった機能がテンコ盛りだが、価格が些か高級になっている。富士フィルムにおける高級ミラーレス一眼カメラのラインはもう一つあり、2014年2月に発売されて価格も熟れてきた『X-T1』が存在する。

X-T1は一眼レフライクな外観で、現行一眼カメラでは最大級のファインダー倍率を備える見やすい電子ビューファインダーを搭載。さらに更新されるファームウェアによって別物の様な使い勝手の良さに生まれ変わるアップデートも来たりとその魅力は未だに色褪せない。

では、今買うならどちらを買えば良いのか?

外観比較

フロント

x-t1-front

x-pro2-front

  • フォーカスモードの切替レバーは同様の配置。
  • フロントのコントロールダイヤル付近はX-T1がファンクションボタン『Fn1』をX-Pro2がブライトフレームシュミレーションボタン(各焦点距離の画角をレンズ交換ぜずに確認出来る機能)を割り当てている。
  • シンクロターミナルはX-T1が前面に配置・X-Pro2は左側面に配置されている。各種ボタン・ファインダーの配置が違うので、どちらも使い勝手ではこの配置で良さそうだ。
  • X-Pro2は左上にハイブリッドビューファインダーを搭載。

バック

x-t1-back

x-pro2-back

ファインダーの位置が違うので、配置がかなり違う。主に右手のみでカメラ操作をしている方はX-Pro2の方がボタンが集中して右側にある分扱い安いだろう。レンズを左手で添えて右手のみで操作。

X-T1は再生ボタンが左上に配置されているので、写真の確認時は左手でボタンを押すことになる。ゴミ箱ボタンも同様に左上だ。X-Pro2は十字キー付近に配置してあり、撮影後の確認操作がかなり便利と言えるだろう。

各種設定にクイックアクセス出来る「Qボタンボタン」はX-T1はまさにクイックアクセスし易い位置にあるが、X-Pro2はちょっと押しにくい。

大きな違いはX-Pro2に搭載されているフォーカスレバー(フォーカスエリアを操作出来るスティック)の有無。スムーズなフォーカスエリアの指定が出来るので、急な被写体の変化やフレーミングへの対応はし易い。X-T1は同様の箇所にフォーカスアシストボタンを搭載。マニュアルフォーカス時に便利な機能を活用出来るボタンとなっているので、毛色は違うものの面白いボタンが配置されている。X-Pro2にもフォーカスアシスト機能は搭載されているものの、どの様にアクセスするのかは今のところ不明。

トップ

X-t1-top

X-Pro2-top

X-Pro2は左上のファイダーにより軍艦部のギミックは少ない。しかしながら、新設されたシャッタースピード・ISO感度ダイヤルの一体化によりコンパクトに操作性を維持している。

X-T1は「ドライブダイヤル」「測光ダイヤル」をそれぞれシャッタースピード・感度ダイヤルの下部に配置。物理的な操作性を搭載しているので、シームレスなアクセスが可能だ。X-Pro2ではそれぞれボタンを押して設定にアクセスしなければならない。

露出調整ダイヤルに違いがある。X-Pro2では「C」モードが追加され、X-T1では-3~3EVまでの範囲だったものが、-5~5EVまでの設定が可能となっている。

スペック比較

X-Pro2 X-T1
有効画素 2,430万画素 1,630万画素
センサー X-Trans CMOS III X-Trans CMOS II
感度 200-12800
拡張100/25600/51200
200-6400
拡張100/12800/51200
モニタ 3.0型 162万ドット 3.0型 104万ドット チルト式
ファインダー OVF
視野率 92% 倍率0.36/0.60
EVF
0.48型 236万ドット
倍率 0.59倍
EVF
0.5型 236万ドット
倍率 0.77倍
シャッタースピード メカ 1/8000秒
電子 1/32000秒
メカ 1/4000秒
電子 1/32000秒
AF 77点(最大273点)
位相差エリア 7*7=49点
77点
位相差エリア 5*3=15点
連写 秒8コマ
縮RAW27枚連写
秒8コマ
RAW連続記録枚数
メディア依存
フラッシュ同調 1/250秒 1/180秒
フィルムシュミレーション 15種類
ACROS系4種追加
11種類
WiFi 対応 対応
防塵防滴 対応 対応
サイズ 140.5*82.8*45.9
495g
129*89*8*46.7
440g
起動時間 0.4秒 Hパフォーマンス on/off
0.5秒/1.0秒

こうやって見比べると、明らかな差がある点は有効画素と位相差AF・メカシャッター程度。光学ファインダーが使用可能な点もX-Pro2の利点だろう。

有効画素

特に評価の高いフジノンXFレンズ群が高画素によってさらなる昇華を遂げるとすると、今のところ選択肢はX-Pro2しかない。同時に発表された『フジノンレンズ XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR』で遠くの被写体を写し撮り、且つさらに被写体を大きくクロップ(トリミング)したいのであれば高画素なX-Pro2は有利だ。但し、その分ファイルサイズも大きくなるので管理面では負担が大きくなる。

反面、広角-標準レンズを多用してクロップ(トリミング)しないのであれば、X-T1における1600万画素の方が画素ピッチに余裕があるがあるので各種恩恵を受けやすいかもしれない。

位相差AF

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x-t1-af

X-Pro2は公式のイメージ画像で分かりづらいが、全域に位相差+コントラストエリアが表示されており中央に13*13=169点の位相差AFエリアが表示されている。細分化されているが、基本的には7*7の49点像面位相差AFのようだ。

像面位相差のエリア拡大は素直に歓迎であり、特に前述した超望遠ズームレンズとの相性は良いだろう。

最大で273点のエリア選択が出来るので、フォーカスエリアの選択が容易になるフォーカスレバーの導入はかなり快適にフォーカシング出来る事だろう。

メカシャッターが1/8000秒

大口径レンズが多く、特に広角F1.4なんて特徴的なものも多い。すると光源がフレーム内に入ることも多く、自然とシャッタースピードを上げざるを得ない。しかし、今までのXシリーズは最大でも1/4000秒までのメカシャッターしか搭載していない。

その点、X-Pro2ではメカシャッターが1/8000秒までと1段速く設定出来るようになった。現段階ではX-T1も電子シャッターをX-Pro2同様に使うことができるものの、何かの拍子にローリングシャッター現象が出ないとも限らない。

地味にフラッシュ同調も1/250秒まで対応可能になっている。

購入早見表

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