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リングボケを楽しむミラーレンズ Reflex 300mm F6.3 MF MACRO 実写レビュー

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このページではトキナーのマイクロフォーサーズ用ミラーレンズ「Reflex 300mm F6.3 MF MACRO」をレビューしています。

外観をチェックする

トキナーとしては明るく、パステルカラーを採用している珍しいパッケージですね。

レンズ本体の他にレンズフード・説明書・保証書が付属しています。レンズケースはありません。

さっそく中身を取り出してみましょう。

レンズは手のひらサイズで300mmとは思えない程コンパクト。

レンズ外装はフォーカスリングを含めて全て金属パーツで構成されています。この価格帯のレンズとしてはしっかりとした造り。コンパクトなレンズですが、金属パーツが多いためそこまで軽くありません。

フォーカス操作で回転する範囲は約4.5センチと幅広く、レンズ全長(約7センチ)の大部分が回転します。

フォーカスリングの回転角は約250度と非常に大きく、300mm F6.3の浅い被写界深度を細かく調整可能です。特に撮影倍率が高くなる0.8~5mの回転角が大きい。

フォーカスリングの動作は滑らかで近接から無限遠まで一貫しています。しかし、細かいピント合わせをするにはリングの抵抗感が薄くが少し緩い。フォーカスリングの微妙なタッチでピント位置がずれてしまうため、もう少し硬めでも良かったかも。

フォーカスリングの操作により鏡筒を含めたレンズ前部が回転します。フィルターソケットも回転してしまうため、C-PLフィルターは使い辛いかもしれません。

レンズフードのバヨネットは鏡筒と同じく金属製で頑丈な造り。

フィルター径は55mm。プロテクトフィルターなどは中央の突起と干渉しないものの、ACクローズアップレンズなど凸レンズを持つフィルターは注意。

ミラーレンズの構造上レンズ面を手入れし辛いため、フィルター用レンズペンなどがあるとメンテナンスしやすい。

レンズマウントは金属製でマイクロフォーサーズ用電子接点があります。EXIF情報を付与できるミラーレンズは非常に珍しいのではないでしょうか?

電子接点でカメラ側にレンズの情報を送ることができるためボディ側の手振れ補正を自動的に最適化することが出来ます。300mm(フルサイズで600mmに相当)と狭い画角ですが、LUMIX G9やE-M1 Mark IIなど強力な手振れ補正機構を搭載するカメラと組み合わせることで快適に使用可能。

後玉はフォーカシングにより移動せず固定されています。

レンズフードは全体的にプラスチック製ですが、バヨネット部は金属パーツが組み込まれしっかりとした造りです。ロック機構はありませんが、脱着がやや硬めのためズレて脱落する心配はありません。

実写レビュー

このレンズは間違っても「望遠ズームレンズ」の代わりとはなりません。全く使えないことはありませんが、フォーカシングがシビアな上にピント面はあまりシャープではありません。

あくまでも300mmを使った超望遠マクロやミラーレンズのリングボケを楽しむためのレンズと割り切って使ったほうが良いと思います。

そこで、今回はいつものような解像チェックをすっとばして実写レビューへ行きたいと思います。

リングボケは一般的なレンズで玉ボケが発生するような背景状況が必要です。被写体と背景に適度な距離感が必要なので近すぎても遠すぎてもだめです。

これは背景のコントラストや光の強度によって異なるため実際に現地で試行錯誤する必要があります。感覚をつかむと「この背景ならおよそこのくらい距離を撮れば良いだろう」と分かるようになりました。

300mm(フルサイズ換算600mm)と非常に狭い画角です。花をアジサイをクローズアップして撮影する場合でも3~5m程度のワーキングディスタンスがあります。

「MACRO」と冠されているように、接写性能は非常に高い。

近接0.8m時の撮影倍率は1:2(0.5倍)となり、これはフルサイズ換算で言うところの「1:1」に匹敵する撮影倍率です。マクロレンズと言って過言ではないパフォーマンスですね。(ちなみにM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROは0.24倍)

被写界深度は非常に浅いので繊細なマニュアルフォーカス操作に加えて撮る側・被写体側の動きを抑える必要があります。微風で揺れているような場合は難易度が非常に高い。

シャッタースピードを上げる必要があるにも関わらず、F6.3と暗いレンズのためISO感度を上げざるを得ません。画質はある程度犠牲にする必要があるでしょう。

マクロ領域では被写界深度が紙のように薄くなるため、後ボケが大きくなりすぎリングボケが出来ません。

その代わり、ピント面直後の小ボケ領域にリングボケが出現します。この場合、リングボケとなることもあれば強烈な2線ボケとなる可能性もあるので注意が必要。

できれば被写界深度内に被写体が収まるように撮影距離を調整したいところです。

撮影をする前にフォーカスリングを操作してピント位置によりリングボケがどのように変化するか確認しておくと便利。

後ボケのみならず、距離感さえ掴めば前ボケでもリングボケを出すことが出来ます。

リングボケを維持しつつ、被写界深度の領域に被写体を配置するのは難しいかもしれません。

いっそ全部リングボケで包んでしまうのもありでしょうか?

リングボケを作るには基本的に玉ボケの条件が必要です。

自然に玉ボケを作ろうとするとキラキラした背景や輝度差の大きい背景が必要となってきます。自然界でそれを探しながら撮るのも良いですが、大光量フラッシュで玉ボケを自分で作り出すのも一つの手と言えるかもしれません。

例えば雨の中、濡れる草花に向けてフラッシュを炊きながら撮影すると幻想的な表現となるかもしれません。F6.3と暗いレンズを補う光量確保としても外付けフラッシュがあると便利です。

リングボケだけでフレーミングするのも一つの手となるかもしれません。

これはシャッタースピードを上げて露出アンダーで噴水をナナメに撮影したものです。

太陽に照らされた水田をパチリ。水滴や水面に強烈な光が照射される環境がリングボケを作りやすい。

その他作例

まとめ

points

  • 金属製の頑丈な鏡筒
  • 回転角が大きく滑らかだが少し緩すぎるフォーカスリング
  • 被写界深度の調整は撮影距離で行う
  • F6.3固定で暗所に弱い
  • 300mmとしては非常にコンパクト
  • フォーカスリング操作でフィルターソケットが回転する
  • シャープなレンズでは無い
  • リングボケの表現が楽しい
  • 逆光耐性は悪くフレアが発生しやすい

単純に望遠レンズが欲しいのであれば、300mmを諦めて「LUMIX G VARIO 45-200mm F4.0-5.6 II POWER O.I.S.」などが比較的安く手に入るのでそちらがおススメ。

リングボケと超望遠マクロを楽しめるミラーレンズと理解して買えば、3万円を切る価格設定は妥当。

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