最近、8000Dの記事をよく書くので家電量販店にお触りに行く。触れば触るほど、「ファインダーなんて飾りだよ!ライブビューで撮ればいいんだよ!そうEOS M3みたいにな!」と心の中の悪魔が叫ぶ。以前の記事でもお伝えしたように18-135 IS STMキットがお買い得なので欲しいのだよねえ…。
「あー、欲しいな。でも我が家の大蔵省は首を縦に振らないだろうなあ…」と悶々としながら8000Dを触っていた。静かで早くて良いなあ…18-135mmは。
そこでふと目にしたのが「Q」ボタン。フジフィルムのコンデジを持っている身としては馴染みのあるボタンだが
「はて、キヤノン機で『Q』ボタンとな?」と思って使ってみたらあらあら便利。さらにタッチパネルとQボタンの相性が抜群すぎて、尿意も忘れてしばらく触り続けてしまい失禁しそうだった。
あまり雑誌やウェブサイトでも、メーカー公式でも大きく載せないけども、かなりオススメ出来る。今回はそんなタッチパネルとクイック操作画面の話。
各メーカーのクイックメニュー
まずは各メーカーのクイックメニューに該当する画面を見てみよう。
Canon |
Nikon |
PENTAX |
SONY |
?Panasonic |
?FUjifilm |
各メーカーによってデザインの差こそあれ設定出来る内容は似ている部分が多い。ホワイトバランスやピクチャースタイルを始めとして、ファイルサイズの変更やオートフォーカスの切替など多彩な操作を1アクションで変更する事が出来るメ ニュー画面だ。カメラを使い始めた初期の頃はあまり意識して使っていなかったが、色々と撮り方を凝り始めると重宝する機能。
キヤノン・フジフィルム・ペンタックスが似たようなスタイル。操作する項目がシンプルに表示されていて、カーソルを合わせて設定するだけ。操作方法がわかりやすくて使いやすい。専用の設定画面に切り替わるので、露出情報は一度画面から外れてしまう。
ソニーとニコンが似ている操作方法。露出情報が隠れずにクイックアクセスが可能。しかし、画面内に情報が過多になるので設定したい項目が細かく見づらいのが難点。(キヤノンも露出情報は表示されるがかなりシンプルなデザイン)
パナソニックはちょっと特殊で、画面右端にタッチパネルとしてFnボタンをカスタムで設定可能。設定を切り替える頻度が高い項目を常時左端に表示する事で、切替の手間無しにアクセスが可能。物理Fnボタンと合わせるとDMC-GX7は9つもFnボタンを設定出来ることになる。
パナソニック以外のクイックメニューは項目が多すぎて、十字キーでいちいち項目を選択するのが面倒くさい。そこでタッチパネルがあると便利
変更したい項目をタッチして、さらにタッチか電子ダイヤルで回転させるだけ。スマホ感覚で操作出来るので、いちいち十字キーを触る必要なし。設定項目の場所を触り慣れてくると、ブラインドタッチで設定も出来ちゃうので急場での設定変更にも対応出来る。使いこなし甲斐のある機能なのだ。
タッチパネルを積極的に導入しているのは「キヤノン EOS」「パナソニック LUMIX」「オリンパス OM-D PEN」の3つのメーカー。これに「ニコン ニコワン」も追随している。特にミラーレス一眼カメラでは普及の進むタッチパネルだが、一眼レフ機におけるタッチパネルはまだまだ少ない。
一眼レフでタッチパネルといえばキヤノン
そこを牽引しているのは一眼レフ最大手のキヤノンだ。現在はKiss系列を始めとして「EOS 70D」や「EOS 8000D」などのミドルクラス機にも採用されている。従来のモデルでは十字ボタンの中央が「Q」ボタンだったが、Kiss X8iやEOS 8000Dでは独立し「Q」ボタンとなった。液晶パネルの側に配置されているので、親指で押してそのまま親指で設定項目をタッチ出来る。EOS Mシリーズも液晶モニタの右上にしっかり「Q」ボタンが表示されていたりする。EOS M3では外付けEVFを装着すれば背面液晶を「Q」メニューに固定も出来る。
各種メニューにアクセスし易いので、凝った設定も面倒くさく無く撮る楽しみを簡単に味わうことが出来る。また、普通ならあまり弄らない項目もタッチ一つで設定出来るので積極的に変化を楽しむ事も出来るのは良い。
一眼レフ機でタッチパネルと言うとキヤノン以外にはニコンの「D5500」くらいだろう。ニコンでは「info」ボタンから操作出来るが、これが慣れていないと結構使いづらい(慣れれば便利な面もあったが、初級機ではとっつき難い)。D5500のタッチパネル採用でようやく簡単に設定出来るようになったかな、という所。
オススメはKiss系での「Q」操作
特にオススメしたいのはKissユーザーの方だ。ベテラン一眼ユーザーなら各種設定は勿論ご存知だと思うが、一眼レフが初めての方にとって「各種設定」ほどややこしくてとっつき難いものは無い。「よくわからないものは触らない」という意識を変えてくれるのが、簡単操作のタッチパネル。
さらに各種項目をタッチすると「補足説明」が表示されるので非常に分かり易い。
ということで、紹介出来るモデルは下記の3つだ。
EOS 8000D
18-135 IS STMキット
ボタン類やサブ液晶など機能が充実しているモデル。本格的に写真を撮りたいのならばオススメ。使えば使うほど、Kissシリーズよりも使いやすい事が分かってくる。さらにバリアングル液晶を搭載していたりHDR動画をEOSで初めて導入したりとミドル機に限りなく近い。お父さん向け一眼レフ。
EOS Kiss X8i
ダブルズームキット
8000Dからダイヤル類やサブ液晶を省いたモデル。正直重量もあまり変わらないので、機能面の省略だけで数千円の違いは小さい。いっそ8000Dにした方がというのが個人的な感想。X7の様な白色モデルがでたら再度検討しても良いといったところだ。
EOS Kiss X7
ダブルズームキット
旧モデルなので「Q」ボタンは別の配置。一眼レフとしては最軽量級のモデルなので、持っていて苦にならない。さらに白色モデルも登場しているので黒ばっかりの一眼レフカメラの中にあってはかなり目立つ存在。ダブルズームは白色のキットレンズ限定モデル。
特設ページはコチラ
特にオススメはEOS 8000Dだが、「別に動く液晶いらないし、本格的な操作方法もなあ」ということであればEOS Kiss X7がオススメだ。今回はタッチパネルの一眼レフについて取り扱ったが、難点は液晶が指紋だらけになること。
まあ、スマホでも一緒だと思うが、やっぱりベタベタだと気分が良いものではない。
ということで合わせてオススメする物がクリーニングクロス。特に下記で紹介するクリーニングクロスは洗浄用液体込みだが、コンパクトな収納を実現しているものだ。
ELECOM スマートフォン・タブレット用 クリーニング液付きタッチパネルクリーナー P-DC01WH 新品価格 |
クロスがそのまま洗浄液の入れ物になるので、オールインワンでカバンに忍ばせておけるので、気になるときに液晶を綺麗に出来るだろう。