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キヤノン インナーズーム構造「15-60mm F2.8」「22-80mm F2.8」光学系の特許出願

2024年6月13日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z」用と思われますが、「15-60mm F2.8」「22-80mm F2.8」など高倍率×大口径のインナーズームレンズ向けの実施例が含まれています。

概要

  • 【公開番号】P2024079936
  • 【公開日】2024-06-13
  • 【発明の名称】ズームレンズ、およびそれを有する撮像装置、撮像システム
  • 【出願日】2022-12-01
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】高変倍比かつ大口径比でありながら小型軽量化と高画質化を両立し、高速なズーム操作が可能なズームレンズを提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    全系が小型かつ軽量であり、色収差をはじめとする諸収差が良好に補正され、高い光学性能を有するズームレンズが要望されている。また、広角端における焦点距離が短く、変倍比が大きく、Fナンバーが小さく、大口径比かつ製造が容易なズームレンズが要望されている。さらに、高速なズーム操作が可能なズームレンズが要望されている。
  • 【0005】
    しかしながら、特許文献1に記載のズームレンズは、Fナンバーの小さいためレンズ径が大きくなる傾向があり、前玉径が大きくなることで大型化し、重量も増大してしまう。また、前玉径を小型化するために、第2レンズ群の屈折力を強くすると、高画質化が難しくなる。
  • 【0006】
    本発明は、高変倍比かつ大口径比でありながら小型軽量化と高画質化を両立し、高速なズーム操作が可能なズームレンズを提供する。

実施例1

  • 焦点距離:24.72-101.86
  • F値:2.90
  • 半画角:41.19-11.99
  • 全長:212.40
  • バックフォーカス:11.98-21.74

実施例5

  • 焦点距離:15.45-58.20
  • F値:2.90
  • 半画角:41.5-13.2
  • 全長:144.55
  • バックフォーカス:13.62

実施例6

  • 焦点距離:24.71-116.38
  • F値:2.90
  • 半画角:41.3-10.0
  • 像高:
  • 全長:231.23
  • バックフォーカス:11.38-23.01

実施例7

  • 焦点距離:22.60-82.99
  • F値:2.90
  • 半画角:44.3-14.1
  • 像高:
  • 全長:216.25
  • バックフォーカス:11.83-22.33

パラメータやレンズ構成を見る限りでは、昨年末に発売した「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z」用の特許でしょうか?珍しい高倍率のF2.8標準ズームレンズを実現しているうえ、インナーズーム構造や絞りリング、パワーズームアダプター対応など、動画撮影に適したデザインとなっています。

24-105mm以外にも、インナーズーム構造の「15-60mm F2.8」「22-80mm F2.8」などの実施例が含まれています。15-60mm F2.8はタムロンよりも広角側の画角が広く便利そうなAPS-C用レンズですね。これらが将来的に検討中の「F2.8 Z」シリーズとなるのか、あくあでも24-105mm F2.8の開発過程で生まれた産物なのか詳細は不明。(噂では他のZシリーズが登場するという話があるものの)今のところ登場を期待するのは時期尚早。

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