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4眼カメラのようにも見えるカシオ デジタルカメラの意匠登録

2022年4月11日付けの気になる意匠が登録されています。コンパクトカメラのような全体像ですが、レンズ部が特徴的なデザインとなっていますね。Weiboではマルチモジュールカメラと話題になっていますが実は…。

概要

  • 発行日2022-04-11
  • 登録番号:1712303
  • 登録日:2022-04-01
  • 意匠に係る物品:デジタルカメラ
  • 出願番号2021008356
  • 出願日2021-04-20
  • 意匠権者カシオ計算機株式会社

ぱっと見はカワイイ系デザインのトイカメラに見えますね。レンズ部には4つの丸が描かれており、スマートフォンのようなマルチ官らモジュールを連想しますね。デジタルカメラでマルチモジュールは非常に珍しいものの、スマートフォンよりも望遠レンズを搭載しやすいと考えると面白いかもしれませんね。

そもそも論として、既にカメラ市場から撤退したはずのカシオが、なぜ2021年にこのようなデジタルカメラの意匠を登録しているのか?実は、このカメラはWeiboや一部のネットで話題となっているようなマルチモジュールカメラではありません。しかも既に実用化された製品です。

カシオが開発中の産婦人科向けデジタルカメラ「コルポカメラ」の試作機を参考出展
(マイナビニュース)

カシオはコンシューマー向けのデジタルカメラから撤退したものの、現在は医療現場向けのデジタルカメラを開発・販売しています。今回話題となっている意匠登録のカメラは産婦人科向けの子宮頸部観察・撮影用のカメラ「DZ-C100」(医療用機器のため商品ページへのリンクは掲載しません)。

ぱっと見で4眼に見える意匠は、実はレンズの周囲に複数のライトを搭載しているようです。コンシューマー向けのカメラでは無いので、今後、このようなデザインの4眼カメラが登場することはありません。個人的には4眼マルチモジュールのカメラは面白いと思うのですけども。

以前に通っていた歯科クリニックではディフューザーを装着したオリンパス Toughシリーズのカメラを使用していました。建設現場などでは依然として防水コンパクトカメラの需要があり、業種によってはRICOH THETAのような360度撮影デバイスが活躍している現場もあります。これからも意外なところで馴染みのあるメーカーのカメラを見るかもしれませんね。

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