外観比較
DC-GF9 | E-PL8 | EOS M5 | X-A3 | |
コマンドダイヤル | 1か所 | 1か所 | 2か所 | 2か所 |
露出補正ダイヤル | なし | なし | あり | なし |
特殊 | タッチFn | AP2端子 | DialFunc | AFモード |
内蔵フラッシュ | あり | なし | あり | あり |
アクセサリーシュー | なし | あり | あり | あり |
一眼レフ風の操作性を体感できるEOS M5
操作性はEOS M5が優秀ですね。一眼レフと比べて遜色ない使い勝手で楽しめるかと思います。専用の露出補正ダイヤルも備えているので、電源ボタンを入れる前から「すこしアンダーで撮ってみよう」などと調整できる点もグッドです。DialFunc機能でコンパクトなミラーレス一眼にありがちな操作性の悪さを改善している点も注目したいところです。
M5に負けていないX-A3
X-A3もダイヤルを2つ備えて専用のAFモードダイヤルも搭載。M5ほど豊富な機能の引き出しの数を持っていませんが、「写真を撮る」という行為においてAFモードの切替を物理的にワンアクションで可能とする点は評価するポイントですね。ただし、コンティニュアスAFにやや不安が残るコントラストAF限定機種ですので、コンティニュアスAFを多用する方は少ないかもしれません。そうすると、あまりAFモードレバーに恩恵を感じる方は少ないかもしれません。
小さい割に操作性が良好なGF9
DC-GF9はコマンドダイヤルこそ1つしかありませんが、他のカメラと比べて遜色ないボタン数を備えています。3か所のFnボタンに加えて、さらに液晶モニタ上に5か所のFnボタンを設置可能ですので4機種の中では最もカスタム性に富んでいます。
自分の使いやすいようにカスタム出来る反面、カメラの設定にチンプンカンプンだと何を設定すれば良いのか戸惑ってしまうかもしれません。
独自のAP2端子が光るE-PL8
上記3機種と比べるとカメラ単体ではあまりパッとしない印象のE-PL8ですが、独自のAP2端子を使った別売りアクセサリを購入すると面白いです。
フリーアングルのマクロライトやEOS M5以上のファインダー機能を持つVF-4電子ファインダーを装着する事が可能です。
カメラの凝った設定では一歩劣るものの、周辺アクセサリとの組み合わせで他社のカメラよりもリードしています。ネックは内蔵フラッシュを搭載していないので、フラッシュを使いたい場合にはAP2端子に専用フラッシュを装着する必要がある点です。
正面
背面
上面
スペック比較
DC-GF9 | PEN E-PL8 | EOS M5 | X-A3 | |
有効画素 | 1600万画素 ローパスフィルタレス |
1600万画素 ローパスフィルタレス |
2420万画素 | 2420万画素 |
処理エンジン | ヴィーナスエンジン | True Pic VII | DIGIC 7 | EXR Processor II |
モニター | 約104万ドット チルト可動 上180° タッチパネル |
104万ドット チルト可動 上80° 下180° タッチパネル |
162万ドット チルト可動 上85° 下180° タッチパネル |
104万ドット チルト可動 上180° タッチパネル |
オートフォーカス | 空間認識AF (コントラストAF) 49点 |
ハイスピードイメージャ (コントラストAF) 81点 |
DP CMOS AF (像面位相差AF) 49点 |
コントラストAF 77点 |
連写 | 10コマ秒 | 8.5コマ/秒 | 9コマ/秒 | 6.0コマ/秒 |
ISO | 200-25600 (100) |
200-25600 (100) |
100-25600 | 200-6400 (100/12800/25600) |
シャッター | 1/16,000秒 | 1/4000秒 | 1/4000秒 | 1/32000秒 |
手ぶれ補正 | 非搭載 レンズ依存 |
3軸 手ぶれ補正 3.5段 |
非搭載 レンズ依存 |
非搭載 レンズ依存 |
動画 | 4K・FHD | FHD | FHD | FHD |
Bluetooth | 非対応 | 非対応 | 対応 | 非対応 |
WiFi | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
バッテリー | USB充電可能 約210枚 |
BLS-50 約350枚 |
LP-E17 約295枚 |
NP-W126S USB充電可能 410枚 |
サイズ | 106.5 × 64.6 × 33.3 mm | 115×67.0×38mm | 115.6×89.2×60.6mm | 116.9×66.9×40.4mm |
重量 | 約269 g | 357g | 約427g | 339g |
備考 | microSD 4K PHOTO フォーカス合成 |
別売りファインダー | ファインダー EFレンズアダプタ |
どれを買うか?
個人的にはこの4機種それぞれの系譜に繋がるカメラは使っています。「DMC-GM1S・GX8」「E-PL6」「EOS M3」「X-Pro2」これらのカメラを使った経験から以下の点について言及してみましょう。
クリエイティブをコンパクトに詰め込んだ LUMIX DC-GF9
4機種の中では最も小型で軽量なカメラですが、撮影の幅を最も広げる事ができるのはこのカメラです。
4K動画やフォーカス合成、高速連写、自撮りに適した機能・システムを備えたカメラボディに加えて、豊富なマイクロフォーサーズ用レンズによって使用環境に合わせたレンズを選びやすいというメリットがあります。
最大のネックは小型径慮であるがゆえにバッテリー容量が小さく、さらに電力を消耗しやすい4K関連の機能が多い事。バッテリーの予備は購入しておくと良いでしょう。
また、小さいカメラながら価格はやや高めの設定となっています。「小型でクリエイティブなミラーレス一眼カメラ」として携帯性の良さと多機能性を使いこなすならば魅力的であり、対価を払う価値があると感じます。以前の記事でも書きましたが「ブロガーやSNSユーザー向け」と言えるかもしれません。
「小さくて手軽なミラーレス」として考えるとコスパは悪いと感じることでしょう。
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オシャレに気軽なミラーレス PEN Lite E-PL8
新発売のGF9やセンサーサイズが大きく画質の良いM5やX-A3と比べると味気なく感じるかもしれません。
しかし、魅力的で豊富な種類のあるマイクロフォーサーズレンズを全て手ぶれ補正を適用させて撮影できるのは4機種中このカメラだけです。特サードパーティ製の単焦点レンズには手ぶれ補正が搭載されていない事が多いので、「レンズ交換を楽しみたい」のであればGF9よりも適していると言えるでしょう。
さらにAP2端子を使った特殊なアクセサリも存在し、「外付けチルト式電子ビューファインダー」「ツインマクロライト」などを装着可能と拡張性の高さも特筆すべき点でしょう。
加えて見た目がクラシカルで主張しすぎないカメラデザインとなっていますので、首からさげておいても自然な感じで携帯出来る点がグッド。
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本格ミラーレス EOS M5
他の3機種と雰囲気が異なり、一眼レフカメラに似た風貌を持っています。コンパクトではありませんが、しっかりとしたグリップや撮影時に扱いやすいデザインとなっています。
これと言った色物機能はありませんが、逆に言えば操作に悩むこともありません。
最大のネックはレンズ交換式カメラとしては専用のレンズ数が物足ないことです。様々な被写体を撮るには不足しないレンズラインナップと言えますが、「ボケを楽しむレンズ」が他社に比べて圧倒的に不足しています。
一眼レフ用のレンズを装着する事も出来ますが、せっかく小型軽量ミラーレスにはミスマッチな大きいレンズを装着する事になります。専用設計の小型レンズの拡充が今後の課題と言えるでしょう。
幸いにもデジタルカメラ業界としては最大手のキヤノンが手掛けるミラーレス一眼なので「急になくなる」心配があまり無いかと思います。ここ最近はEF-Mレンズが増えつつありますので、期待したいところですね。
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写真と向き合うカメラ FUJIFILM X-A3
魅力的なフジフィルムXFシリーズのレンズを使うことができるミラーレス一眼です。APS-Cに専用設計されたレンズはEOS M5と比べると遥かに多く充実しています。有効画素数の多いカメラですので、素晴らしいレンズを使った高画質な写真を撮影できる潜在能力の高さを持っています。
ただし、現状のレンズラインナップでX-A3に合わせると大ぶりで高価なXFレンズが多いと感じることでしょう。写りはバッチリですが、携帯性は他の3機種と比べると落ちるかもしれません。現在、「F2シリーズ」の小型軽量のレンズが増えてきましたが、ラインナップとしてはまだ発展途上という感じは否めません。
また、手ぶれ補正を採用していない単焦点レンズも多く、暗いシーンではどうしても手振れや高感度ISOによる画質が懸念材料となります。しっかりと手振れを抑えるアイテムを携帯しておきたいところです。
注意点として、他の3モデルでは存在する「撮影倍率が1:1のマクロレンズが無い(1:2のハーフマクロなら存在する)」事です。中望遠の等倍マクロが出そうな気配はありますが、2017年1月現在の純正レンズではXF60mmマクロしかありません。
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