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【比較】『PENTAX K-1』『Nikon D810』『EOS 5D MarkIII』3機種の違いが分かるスペック表

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2016.2.18更新:購入早見表、「所感:アイポイント」までを改訂

ついにリコーイメージングのフルサイズ一眼レフモデルにおけるスペックのリークが始まった。ついにPENTAX K-1の公式発表があった。

以前に2016年のフルサイズ一眼レフカメラの比較ページを作成したものの、対象機種が5Dや1DX MK2とガチスペックのハイエンドモデルとイマイチぴんと来ない比較になってしまった。

そこで今回は、PENTAX K-1・D810・EOS 5D MarkIIIの3機種で比較。単純にこのスペック表を見て「おお、他社に比べてK-1凄いじゃないか」とは思わないで欲しい。D810・EOS 5D MarkIIIはデジタル家電として経年している商品であり、本来は近々出始めるであろう新機種で比較したいところ。今後、他社の競合新機種が出た場合は別ページを作成する予定です。

  • 『高性能となったペンタックスの最新モデル』
  • 『レンズが豊富で価格が熟れた他社のフルサイズ一眼レフ』

と比較してスペック表を見ると、2012年モデルながらEOS 5D MarkIIIが結構踏ん張っている事が分かる。有効画素数が現行モデルと比べると気になるところだが…。D810は2014年発売で当時は30万円超モデルだったものの、価格が小慣れてきてK-1の実売価格(現在正確には不明)ほど。

比較して、K-1はGPS・WiFiの搭載や手ぶれ補正をボディ内蔵、画期的な可動モニタを搭載している。『オプションパーツ要らずな超万能機』と言った印象を受ける。

PENTAX K-1 購入早見表

Yahoo以外で全て確認済み。マップカメラ・ビックカメラなどが連なる楽天市場か、5年保証と地元店との連携が出来るカメラのキタムラか、10年無料・有償保証が付けられる三星カメラか…。長く使うなら10年保証の三星オススメ。高い買い物でAmazonさんはあまりオススメしない。

楽天市場 Amazon カメラのキタムラ Yahooショッピング 三星カメラ
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スペック比較

PENTAX K-1 Nikon D810 EOS 5D MarkIII
発売日 2016年春 2014.7.17 2012.3.22
センサー 35.9*24mm 35.9*24.0mm 36*24mm
有効画素 3640万画素 3635万画素 2230万画素
クロップ APS-C(1.5x) 1.2x、DX(1.5x) 不可
RAW ?14bit 12bit
14bit(ロスレス、非圧縮、圧縮
14bit
記録メディア SDXC UHS-I対応
デュアルスロット
SDXC UHS-I対応
デュアルスロット
CF/SDデュアルカード
画像処理エンジン ?PRIME IV EXPEED 4 DIGIC 5+
ファインダー ?視野率100%
ファインダー倍率 約0.7倍
アイポイント 21.7mm
視野率100%
ファインダー倍率 約0.7倍
アイポイント 17mm
視野率100%
ファインダー倍率 約0.71倍
アイポイント 21mm
モニタ 3.2型 103万ドット
フレキシブルチルト式
3.2型 122.9万ドット
固定式
3.2型 104万ドット
固定式
AF ?33点
クロスタイプ 25点
51点
クロスタイプ 15点
F8対応 11点
61点
クロスタイプ 41点
AF備考 ?SAFOX 12 AIサーボ特性3種類
測距エリア6タイプ
AF検出輝度 ?-3EV対応 -2~19EV -2~18EV
ライブビューAF輝度 コントラストAF コントラストAF コントラストAF
検出 EV 1-18
シャッター ?1/8000-30秒 1/8000-30秒 1/8000-30秒
同調 ?1/200秒 1/250秒
条件付き1/320秒
1/200秒
連写 フルサイズ時 秒間4.4コマ
APS-C時 秒間6.5コマ
FX時 最大 秒間約5コマ
DX時 最大 秒間約7コマ
秒間 最大 秒間約6コマ
連写枚数 ?RAW 約17枚
JPEG 約70枚
?JPEG 約100枚 RAW 約13枚
JPEG 約65枚
J+R? 約7枚
露出測光 86KピクセルRGBセンサー 91KピクセルRGBセンサー 63分割TTL測光
ISO感度 ISO 100-204800 ISO 64-12800
拡張 32-51200
ISO 100-12800
拡張 50-102400
内蔵フラッシュ 非搭載 搭載 非搭載
動画 ?FHD 60p FHD 60p FHD 30p
インターフェース USB2.0対応
USB マイクロB
HDMI Dタイプ
外部マイク入力
ヘッドホン端子
USB3.0対応
HDMIミニ端子 Cタイプ
外部マイク入力
ヘッドホン端子
10ピンターミナル
有線LAN(別売りオプション)
USB2.0対応
HDMIミニ端子 Cタイプ
外部マイク入力
ヘッドホン端子
リモコン端子 N3
WiFi 対応 別売りオプション対応 Eye-Fiカードで対応
GPS 対応 別売りオプション対応 別売りオプション対応
手ぶれ補正 ボディ内蔵
5軸5段分
レンズ側対応 レンズ側対応
バッテリー ?D-LI90
約760枚
EH-5b
約1200コマ
LP-E6
約950コマ
サイズ 136.5*110*85.5mm 146*123*81.5mm 152.0*116.4*76.4mm
重量
(バッテリー含む)
925g 980g 950g
備考 RRS使用可能
アシストライト搭載
電子ダイヤル3箇所
追加モードダイヤル
?電子先幕可

2月16日追記:スペック比較での所感

ついにPENTAX K-1のスペックが明らかになってきた。長らく待っていたせいか、妄想が膨らみすぎていた部分もあるものの全体的に見れば上手に纏まっているのではないかなと思う。

PENTAX K-1の特徴的な部分を取り上げると

  • フレキシブルチルト式の可動液晶
  • ISO100-204800
  • WiFi・GPS搭載(アストロトレーサー可能)
  • ファインダーのアイポイントまでの距離が長い
  • 5軸5段分の手ぶれ補正
  • 比較的コンパクト
  • リアルレゾリューションシステム
  • これらを操作する追加ダイヤル*2
  • 操作部アシストライト

高感度が異次元に、TAVの便利さが大幅UPか?

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100-204800という今までのPENTAXユーザーでは想像も出来ない感度域になってしまっている。K-3で使ってた感度ってISO3200くらいまでだったしなあ…。

そこで便利な機能が、PENTAX独自機能としてある『TAVモード(ISOオート)』だ。これが格段に使いやすくなる。

まずは電子ダイヤルが3箇所あることから絞り・シャッター・露出調整を各自割り振る事が出来る。そして、ISO感度の幅が広くなったので一々3200とか6400とかを気にしなくて済む(はず)。高感度でのノイズ次第では化ける可能性が高い機能。単純にシャッタースピードを高速に維持したい時にも高感度が使えるという点は非常に便利。

D810や5D MarkIIに比べて、最新の処理技術の差と言ったものが出てくるポイントだろう。

フレキシブルチルト式液晶の搭載

バリアングルほど可動はしないけど光軸からはズレない。チルト式のような光軸上で視点を変えられる新しい可動方式。

これの利点は三脚固定時に背面液晶を確認しやす点が挙げられる。特に縦持ちでは不便なチルト式、展開スペースが確保出来ないバリアングルと比べた際には一歩抜きん出る操作感。しかし、手持ちローアングルやハイアングル時はバリアングル液晶の方が使い易いかな?とは感じる。

とは言え、固定式のD810や5D MarkIIIに比べると使い勝手は雲泥の差。

アイポイントまでが長い

fea04_03D810がレンズ面から17mmで5D MarkIIIがレンズ中心から21mm。それに対してK-1はレンズ中心から21.7、見口枠からでも20.6mmは確保されている。5D MarkIIIはレンズ面からで測り直すと長さは短くなるだろう。

長いと無いが良いかというと、メガネを掛けて見る事が出来る範囲が広いということ。メガネ小僧な私にはコレが便利。但し、K-3系とアイポイントまでの長さは同じなので、見比べて「違う!」ということは無い。あくまでも他社機とくらべてということ。

5軸5段手ぶれ補正

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センサーサイズが大きくなったにもかかわらずペンタックスとしては初の5軸5段分の手ぶれ補正効果。こいつあ凄いぜ!

広角では手振れ知らず、望遠ではファインダーの像は揺れるものの頼りになりそうな補正効果だ。
補正効果が高まった為か、構図微調整などが従来モデルに比べて1.5倍調整出来る。(K-3IIで1..0mm:K-1で1.5mm)

もちろん、マニュアルフォーカスレンズのオールドレンズでも焦点距離を入力して対応出来るのは従来モデル通りだろう。フルサイズでオールドレンズを使える手ぶれ補正モデルとしてはα7IIシリーズに並ぶかそれ以上に使いやすい機種に。操作部アシストライトで絞りリングを照らすことが出来るので、絞り値を確認出来るのも地味にいい点。

しかし、前述した通り望遠レンズを使用した際のファインダー像の揺れは恐らく健在。測距エリアの狭さもあって動体撮影には気難しい機種となりそうだ。

WiFi・GPS搭載

この両方を搭載している一眼レフカメラは少ない。EOS 6DとD5300のみだったと思う。

特にGPSとセンサーシフト式の特性を活かした『アストロトレーサー(天体追尾機能)』がカメラ単独で使えるフルサイズ一眼はこのPENTAX K-1のみ。

さらに、リモート・レリーズケーブルを忘れてもWiFiによる遠隔操作が可能。

リアルレゾリューションシステム搭載

これだけでPENTAX K-1を購入する動機に繋がる。個人的に不安だったのが、「フルサイズでRRSを導入出来るのか?」という部分だったのだが、どうやら杞憂に終わりそうだ。

RRS は質感や細部の描写向上だけでは無く、高感度ノイズの低減にも繋がる。特にローライトなシーンでは感度を高めたバランスでもRRSでノイズを低減出来る。 長時間露光中に被写体の明るさが変わってしまう恐れがある場合などに、シャッタースピードを高める場合にも高感度を使うことになると思う。そんな場面でも 有効だろう。

K-1の気になる部分

測距点やSDカード、連写性能が従来モデルのD810やEOS 5D MarkIIIにも劣っている。測距点はともかく、連写はD810と比べて0.5コマしか変わらないので、AFさえなんとかすればやって出来ない事もない。

風景やマクロがメインでたまに鉄道や野鳥という私のスタイルだと、特に問題にはならないのだが構図を決めて撮りたい鉄道には測距エリアが狭く、連写してコマ数を稼ぎたい野鳥では連写が足りないか?(APS-Cクロップで6.5コマに改善する事も出来るが…)

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