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DxO PureRAW 6 正式発表&先行レビュー|DeepPRIME XD3・ハイファイ圧縮DNG

DxOがRAWに適用できるノイズリダクションソフトウェア「PureRAW 6」を正式発表・販売開始しました。XD3のベイヤーカメラ対応、ハイファイ圧縮DNGによるファイルサイズの圧縮など。既存ユーザーのアップグレードとしても魅力的な内容となっています。

DxO PureRAW 6

PureRAW 6 商品ページ

価格

  • 新規ライセンス:18,900円
  • アップグレード(Ver 4・5):11,900円

主な特徴

  • DeepPRIME XD3 がベイヤーカメラにも拡張
  • スタンダードな非圧縮バージョンと最大1/4のサイズの DNG出力
  • AI センサーダスト除去機能を搭載
  • 新しいバッチ並列処理により大量処理を高速化。

RAW 画像処理のグローバルリーダーである DxO は本日、DxO PureRAW 6 のリリースを発表いたします。DxO PureRAW 6 は、あらゆる RAW フォトワークフローに欠かせないファーストステップとして、よりシャープで、よりクリーンかつディテール豊かな画像を実現し、フォトグラファーに比類のない自由を提供します。 本日リリースのバージョン 6 では、これまで X-Trans センサー専用だったDeepPRIME XD3 をベイヤーセンサーにも拡張。ベイヤーと X-Trans の両方のカメラで、革新的なノイズ除去とディテール抽出を実現します。

DxO PureRAW 6 には、さらに多くのインテリジェントな改善が搭載されています。ファイルサイズを大幅に削減しながら RAW 品質を維持する画期的な新 DNG 圧縮、画像をバッチ処理で一括クリーニグする AI センサーダスト除去、そして強力なワークフローの改善です。

「DxO PureRAW 6 は、RAW 画像処理の可能性を広げるという私たちの使命を継承しています」と、DxO 製品戦略担当副社長のジャン=マーク・アレクシアは述べています。 「今回のリリースで、かつてないほど多くのフォトグラファーに、卓越した画像品質をお届けできるようになりました。DeepPRIME XD3 は、ニューラルネットワークのパワーをあらゆるタイプのカメラに拡張し、ワークフローの改善により、最初から最後まで、より高速でスマートかつ快適な体験をフォトグラファーに提供します。 あらゆる RAW ワークフローに欠かせないファーストステップです」

参考:PureRAW 世代ごとの特徴

  • Pure RAW:DeepPRIME
  • PureRAW:DeepPRIME(安定性・性能向上)
    ・Lightroom プラグイン対応
  • PureRAW 3:DeepPRIME XD
    ・RAW一括処理に対応
  • PureRAW 4:Deep PRIME XD2 / XD2s
    ・ノイズ処理のユーザー制御
    ・プレビュー表示の改善など
  • PureRAW 5:DeepPRIME 3 / XD3 X-Trans
    ・マスク機能の追加
    ・プリセット
    ・Photoshop連携(Ver5.5)
  • PureRAW 6:DeepPRIME XD3
    ・ハイファイ圧縮によるファイルサイズ抑制

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先行レビュー

DXOのご厚意で先行体験することができたのでチェック。

DeepPRIME XD3

通常のベイヤーフィルター機(富士フイルムX-Trans CMOSセンサー以外のカメラ)にも対応。DeepPRIME 3か、XD3を利用可能となっています。ノイズ処理の調整と、光学補正の調整をそれぞれ設定可能。

シャープネスの最適化は効果抜群ですが、適用後のDNGでシャープネスの効果を落とすことは出来ません。DNGで再現像する場合は効果弱めに設定しておくのがおススメです。

比較

  • EOS R5 Mark II
  • ISO 12800
  • PureRAW処理はシャープネス補正を「0」
  • Lightroom Classic 現像
    ・シャープネス 初期設定
    ・ノイズ補正オフ(Lr AINRのみ適用)
  • 暗部のノイズ低減効果を分かりやすくするため、現像時に「シャドウ」で+90の補正値を適用

LightroomのAIノイズ低減と比べて苦手だった暗部の処理が改善しています。RAW現像の柔軟性でLightroom比で遜色ありません。ディテールの再現性もほぼ同じか、PrimeXD3が少し良好。買い切りタイプの製品でこのような結果が得られるのは魅力的。

XD3とXD2の比較

XD2とほぼ同じに見えますが、暗部の処理が僅かに改善しているように見えます。XD2との差がどのようなシーンで顕著となるのか今後検証予定。

Before imageAfter image

比較その2

  • OM-1 Mark II
  • ISO 3200
  • PureRAW処理はシャープネス補正を「0」
  • Lightroom Classic 現像
    ・シャープネス 初期設定
    ・ノイズ補正オフ(Lr AINRのみ適用)

全体像に劇的な改善はありませんが、細部をよく見るとPrime3より良好なディテールを実現。

Before imageAfter image

XD3とXD2sとの差はほとんどありません。PureRAW処理時のシャープネスを調整しないと差がでない可能性あり。

Before imageAfter image

XD3・XD2sどちらもシャープネス補正を「標準」に設定して処理してみましたが、大きな変化はありませんでした。

ディテールのないフラット部分におけるノイズもLightroom並みに滑らかで綺麗。

DNG ハイファイ圧縮

出力形式は「DNG」「TIFF」「JPG」「スマートオブジェクト」から選択可能。多くの人はDNG出力を使い、任意のRAW現像ソフトで再現像する人が多いかと思います。

PureRAW 5 まで、DNGはカメラRAWからファイルサイズが数倍に膨れ上がる非圧縮しか選択肢がありません。しかし、PureRAW 6では「ハイファイ圧縮」方式が追加され、ファイルサイズが劇的に抑えられるようになりました。

ファイルサイズ

α7R V ロスレス圧縮RAW
  • カメラ出力:68.7MB
  • DXO 非圧縮 Prime3:217MB
  • DXO 非圧縮 XD3:216MB
  • DXO HiFi圧縮 XD3:50.7MB

PureRAWのリニアDNGはカメラ出力のRAWと比べるとファイルサイズが非常に大きい。特に高解像のα7R VでPureRAW処理すると200MBを超えるファイルサイズとなります。これを全てのRAWに適用すると、ストレージの圧迫に直結。

ところが、ハイファイ圧縮を選択することで、ファイルサイズがカメラ出力RAWよりも小さくなっています。ハイファイ圧縮のDNGもLightroomなどでそのまま利用可能。ノイズ抑制処理とファイルサイズ抑制を同時に実現でいるようになりました。

OM-3 12bit RAW
  • カメラ出力:19.1MB
  • DxO HiFi圧縮 PRIME3:11.3MB
  • DxO HiFi圧縮 XD3:9.58MB

α7R VのRAWでは微減ふぁったファイルサイズが、OM-3ではカメラ出力の約半分程度まで小さくなっています。撮影シーンや画像内の情報によって大きく変動するのかもしれません。面白いことに、PRIME3よりもXD3のほうがファイルサイズが少し小さめとなる傾向。

Z8 高効率RAW
  • カメラ出力:21.2MB
  • DxO HiFi圧縮 PRIME3:39.8MB
  • DxO HiFi圧縮 XD3:32.1MB

ニコンZカメラの高効率RAWと比べると、PureRAWのハイファイ圧縮はファイルサイズが少し大きめ。ニコンユーザーでファイルサイズ圧縮の恩恵はありません。(ロスレス圧縮RAWだと異なる結果となるかもしれませんが…)

まとめ

効果的な「DeepPRIME XD3」がベイヤーセンサー対応、リニアDNG RAWのファイルサイズ問題も解消。これまでアップデートを見送っていた既存PureRAWユーザーにもおススメしやすいバージョンとなっています。従来のPureRAWよりも高価となったものの、買い切りタイプの製品としては検討する価値があるソフトウェア。

前モデル「PureRAW 5」ユーザーの場合はどうか?
ベイヤーカメラ機でもXD2sが利用できるので、DeepPRIME XD3の恩恵はあまり感じません。しかし、ファイルサイズ圧縮は魅力的であり、大量のRAWをノイズ処理する場合は要検討。

Lightroomと比べると?

ノイズリダクションだけで言えばPureRAW DeepPRIME XD3で十分。LightroomのAI ノイズ除去と比べて遜色ありません。ファイルサイズ圧縮によりストレージの問題もほぼ解決しました。同社のPhotolab 9があれば写真の編集にも対応可能。買い切りのソフトウェアでコストをかけたくない場合は要検討。

ただし、大量の写真管理や編集などの利便性を考慮するとLightroomに軍配が上がります。

Adobe製品との併用

LightroomとPureRAWの併用の場合、PureRAW 5までは「ノイズ処理もできるLightroomだけで良いのでは?」と思いました。

しかし、PureRAW 6 からはファイルサイズ圧縮の利便性も加わり、Lightroomと併用する価値が高まっています。空いてる時間にPureRAW 6のバッチ処理ですべてのRAWをリニアDNGに変換しておき、あとはLightroomで現像するだけにしておくと時間の節約につながります。

(前述しましたが、DNG変換時に過度のシャープネスを適用すると元に戻すことが出来ません。PureRAW出力時の「シャープネス補正」はゼロでか、小さめの数値に設定しておくのがおススメ)

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