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パナソニックのミラーレス一眼「LUMIX G9 PRO」はカスタマイズ性に富んだカメラです。設定が豊富な反面「何を設定すれば良いのか分からない」と言う人も多いはず。そこで今回はG9 PROの各種設定をざっくり見回した上で個人的に重宝している設定を紹介したいと思います。
Index
Fnボタンカスタマイズ編
ボタン配置図
カスタマイズ可能なボタン
- Fn1:最も使いやすい配置。使用頻度の高い機能を割り当てておきたい。親指AFやAFポイントスコープが個人的におススメ。
- Fn2:そこそこ押しやすいのでそのままQ.menuとして使用。Q.menuのおススメカスタムについては後述。
- Fn3:G9で最も押しづらいFnボタン。初期設定のままLVF/モニター切替で使用しています。
- Fn4:フロントにFnボタンを二つ配置したのは歓迎できるものの、Fn5と比べて少し押しづらい。中指で押すにはやや上過ぎて指が痙攣しそうになる。OM-D E-M1 Mark IIのようにもう少し下に配置しても良かったのでは?と感じるポイント。
- Fn5:薬指で非常に押しやすいボタン。AFポイントスコープを設定することで1点・顔認識AF時に重宝する。ポイントはFn1と同じく「押しながら人差し指でレリーズボタンも操作しやすい」こと。
- Fn6~Fn10:「ボタンほど押す頻度は多く無いがたまに呼び出して使う機能」を配置すると便利。
- Fn16?Fn19:十字ボタンの4方向に設定可能。LUMIX下位モデルのように機能を配置することも出来るし、OM-D寄りのボタン配置とすることも可能。あまり奇抜な設定にすると混乱するので今まで使っていたカメラのスタイルに合わせると分りやすい。
- Fn11:ジョイスティックをFnボタンとして設定すると押し込みボタンとして利用可能。個人的にジョイスティックの利便性を潰してまでFnボタンを拡張したいとは思わないので使用不可。タッチパネル操作メインで撮影している人ならアリかもしれない。
- Fn12?Fn15:ジョイスティックをFnボタンとして設定することで4方向にFn機能を設定可能。
撮影時の設定
- WiFi:スマートフォンやタブレットとWiFi接続するための機能。たまにスマートフォンと連携しているのであればタッチFnに登録しておくと便利。
- Q.menu:5機能×3項で計15種類の機能を登録可能。Fnボタンに登録しても十字ボタンで操作が必要になってくる機能はQ.menuに登録したほうが使いやすい。
- 動画撮影:基本的に録画ボタンと同じ機能。G9には専用ボタンがあるため、あえてこれを登録する必要性は無い。
- LVF/モニター切替:ファインダー・モニター・自動切換えを選択できる機能。別途アイセンサーの感度を変えることも可能。
- LVF/モニタースタイル:Fnボタンに登録するほどの頻度でこのスタイルを切り替える人はいないはず。
- AFポイントスコープ:G9 PROで初搭載された新機能。ピンポイントAFを任意のタイミングで呼び出すことが可能。PIP・全画面表示を選べるほか、トグル式かプッシュ式か選択する事もできる。AFC使用時でもこの機能を使用している間はAFSとなる。さらに拡大倍率を細かく調整できるので他社と比べても抜群の使い勝手。
- AF/AE LOCK:G9 PROには専用のAF/AE LOCKがあるのであえてFnボタンに登録する必要は無いはず。AF LOCKとAE LOCKを分けることは出来ないので使い分けたい場合は別の方法と取る必要がある。(例えばAF/AEロックをAEロック、レンズFnにAFロックを設定)
- AF-ON:読んで字のごとくAFが作動する。AF/AEロック機能以外でAFを作動させたい場合はコレ。
- プレビュー:絞り効果に加えてシャッタースピードの効果を確認することも可能。
- ワンプッシュAE:主にマニュアル露光モードで適正露出に戻したい場合に使用する。ペンタックスのグリーンボタンに似た機能。
- タッチAE:一時的にタッチした箇所をスポットAEする機能。オートフォーカスは別枠で作動するので便利。他社ではあまり見かけない。
- 水準器表示:敢えてFnに登録するほどでは無いと感じる。
- フォーカスエリア選択:ジョイスティックを操作すると自動的にこの機能が発動するのであえて設定する必要は無い。ただし、ジョイスティックを「Fn」に設定している場合はFn11(スティック押し込みボタン)に登録しておくとシームレスにフォーカスエリアの移動操作が可能。
- ズーム操作:モニタメニューに存在するので敢えて登録する必要はない。そもそも論としてパナソニックにハイエンドな電動ズームレンズが存在しない。
- ワンショット RAW+JPEG:一時的に画質を変更する機能。
- ワンショット スポット測光:一時的に測光を変更する機能。
- ワンショット 6K/4Kフォト:一時的に6K/4Kフォト機能を呼び出す機能。ドライブダイヤルの状況に関わらず使用できるので便利。
- ダイヤル操作切替:作動させることで一時的にコマンドダイヤルの役割を変えることが可能。後述
- 記録先スロット:出力先のSDカードスロットを切り替えることが可能。ちなみに「同時記録」に設定していると機能が作動しない。
- フォトスタイル:読んで字のごとく。十字ボタンの左右どちらかに設定しておくと便利。
- フィルター効果:フィルター効果のオン・オフは可能だが、ここからフィルター種類を操作することは出来ない。
- 画像横縦比:アスペクト比を変更できる機能。画質やクオリティと同じくQ.menuに登録した方が使いやすい。
- 記録画素数:記録サイズを変更できる機能。画質やクオリティと同じくQ.menuに登録した方が使いやすい。
- クオリティ:同上。
- AFS/AFF:同上。
- 測光モード:同上。
- 連写設定:Q.menuにも登録可能だが、連写撮影が多いのであればFnボタンに登録すると便利。ドライブモードが単写になっていると作動しない。
- 6K/4Kフォト:Q.menuにも登録可能。選択項目が多いので敢えてFnボタンに設定するほどでは無い。
- セルフタイマー:カウントダウンの秒数変更が可能。この機能でセルフタイマーモードへ移行するわけでは無い。個人的にワンショットセルフタイマー機能が欲しかった。
- ハイレゾモード:G9 PROの新機能。高解像撮影モードへ移行するための機能で、呼び出しでいちいちメニュー画面を開きたくない人はタッチFnに登録しておくと便利。
- BKT:各種ブラケット機能を呼び出せるモード。セルフタイマーなどと異なり、この機能からブラケットモードへ移行できる。
- ハイライトシャドウ:撮って出しJPEGや動画撮影が多いのであれば使用頻度は多いはず。オリンパスのように中間トーン変更枠が欲しい。
- iDレンジコントロール:主にJPEG出力のシャドー持ち上げ量を決定する機能。ダイヤル操作切替やQ.menuにも設定可能。
- 超解像:主にJPEG出力の解像感を高める機能。ダイヤル操作切替やQ.menuにも設定可能。
- 下限シャッター速度:LUMIX待望の下限シャッター速度設定。シビアな光環境で撮影する機会が多いのであれば使いやすいボタンに配置しておきたい。
- フォーカスセレクト:Q.menuにも設定可能。設定変更だけであり、実際に使用するためにはドライブダイヤルを操作する必要がある。ワンショットフォーカスセレクト機能が欲しいところ。
- HDR:JPEG出力のHDR合成画像を生成するモード。RAW出力時には作動しない上、警告表示は何もないので分かりづらい。オリンパスのようにHDR撮影時でもRAW出力に対応して欲しいところ。
- シャッター方式:Q.menuやレバーFnにも設定可能。LUMIX機は電子シャッターが?1秒までしか対応していないので、場合によっては切替頻度が多くなるかもしれない。
- フラッシュモード:あまりフラッシュ使わないのでノーコメント。
- フラッシュ光量調整:同上。
- EXテレコン:画質をM以下に設定しないと作動しない。デジタルズームと似た機能だが画像クロップ的な仕様。RAW出力対応
- デジタルズーム:EXテレコンと似た機能だが拡大倍率は高い。こちらはRAW出力時非対応。
- 手振れ補正:オン・オフ・流し撮りを切替可能。鉄道や飛行機を撮影する方ならば意味のある機能となるかもしれない。
- 手振れロック(動画):フレーム維持か自然な手振れ補正かを切替えることができる。使ってみると非常に便利な機能。
- 4Kライブクロップ:カメラを固定した状態で内部処理でパンが出来るLUMIXではお馴染みの便利機能。四隅の歪曲やパースが付きやすい広角レンズで使用すると違和感があるかも。
- 動画記録方式:Q.menuにも設定可能。
- 動画撮影中の写真撮影:「撮影できる」機能では無く、「撮影時の優先順序を選択する」機能。実際に撮影する場合はレリーズボタンを押す必要がある。ネーミングが紛らわしいですぞ。
- マイクレベル:読んで字のごとく。動画撮影中にも呼び出して操作可能。
- マイク指向性調整:使用経験が無いのでノーコメント。
- サイレントモード:「電子音オフ+電子シャッター」モードのオンオフが可能。普段から電子音オフにしている人ならば、Q.menuでシャッター方式の変更だけする選択肢もある。
- ピーキング:強・弱・オフの選択が可能。残念ながらAFモードで使用不可。
- ヒストグラム表示:読んで字のごとく。正直に言うとFnボタンに登録するくらいなら、DISPボタンで表示のオンオフ操作で良いかも。
- ガイドライン表示:読んで字のごとく。ヒストグラム表示と異なり複数のガイドラインを選択できるのでFnボタンに登録する意味はある。ジョイスティックをFn機能で使うならば面白いかも。
- ゼブラパターン表示:読んで字のごとく。静止画でもゼブラ表示が使えるのは面白く、輝度差が大きい風景撮影で使ってみるのも一興。ヒストグラム表示と併用したい。
- モノクロライブビュー:仕上がり設定が出来上がっており、構図とピントに集中したい場合におススメ。ワンプッシュで切り替えることが出来るので思いのほか便利な機能。
- 常時プレビュー(M):撮影前のライブビューから露出設定の効果を反映できる機能。どちらかと言えば動画撮影向け。静止画で使うとピント合わせがやや面倒だったりする。
- 記録枠表示:ライブビュー時の表示アスペクト比を静止画にするか動画にするか選択できる機能。通常は静止画なので、動画撮影主体でG9 PROを使用するなら設定しておきたい。
- ステップズーム:電動ズームレンズを定番の焦点距離で段階的に動作させることが出来る機能。前述の通りLUMIXには電動ズームが致命的に少ない。
- ズーム速度:読んで字のごとく。
- ナイトモード:G9 PROで初実装された新機能。PENTAXの赤色画面表示と似ているが、こちらはファインダーとモニターで表示を切り替えることも可能。
- 露出補正:G9 PROには専用ボタンが存在するので敢えて登録する必要は無いはず。
- ISO感度:同上。
- ホワイトバランス:同上。
- WB各種プリセット:例えば「ホワイトバランスを太陽光からAWBへ一発移行できる」機能。再び押すと元に戻るメモリー機能も搭載しているので便利。野外撮影なら太陽光とAWB、屋内撮影ならAWBと蛍光灯(もしくはカスタム)、なんて組み合わせで使うと使いやすいかも。注意点はこの呼び出し機能からWBの微調整が出来ないこと。動画撮影中にも呼び出し可能。
- フォトスタイル各種プリセット:一時的にL.モノクロームで撮影したい場合などに便利。動画撮影中にも呼び出し可能。
- AFモード/MF:225点オートや1点、顔認識AFなどを切り替える事できる機能。初期設定でFn1に登録されており、変更するにしても他のボタンに登録しておきたい。
- 撮影/再生切替:プレイバックボタンと同じ機能。「チ!G9 PROは左上にプレイバックつけやがって押しにくいんだよ!」と言う人におススメ。Fn2あたりに設定すると使いやすい。
参考:ジョイスティックにFn機能を搭載した場合
Fn11に「フォーカスエリア選択」を登録して残り4方向にFn機能を登録できるのは便利。
「Fnボタンに登録するほどでも無いけど使ってみたい機能」を登録しておくと見える世界が広がるかもしれない。個人的には「表示系」の機能を登録すると良い感じだった。
しかし、ジョイスティックのAFエリア操作に慣れていると誤操作が多いかもしれない。
ちなみにFnモード中はジョイスティック押し込みボタンで「フォーカスエリアが中央に戻る」機能が使えなくなってしまう。225点と測距エリアが多いG9 PROにおいて、これはやや不便だった。
Fnレバー カスタマイズ編
Fnレバーの場所と操作性
LUMIX G9 PROで初実装された新機能。
従来機で持て余していたカメラ前面の左下に「I・II」と切替可能なレバーが搭載されている。
ニコン、ペンタックス、富士フイルム、ソニーAなど多くの機種がこの場所にレバーを設定しているが、個人的には使い辛いと感じるポイント。特に大型レンズを左手で支えてしまうとどうやっても操作出来ない場所なので、あまり多用する機能を設定することは出来ない。
ちなみにG9 PROのFnレバーは小さな見た目に反して操作が硬すぎて動かしづらい。レバーをもう少し大きくするなり、操作を緩くするなり検討できなかったのだろうか?また、レバーのつまみは左横では無く、下方向や右方向が良かった(左手の人差し指で操作する場合。)
登録可能機能
- オートフォーカスモード…通常のAFモードから一つ選んで呼び出し可能。カスタムマルチは通常時に設定した状態のフレームが呼び出される。顔認識AFを登録しておくと便利そう。
- クオリティ…RAW出力やJPEG出力の切り替えが可能。ただし、切替たことを忘れて撮り続けると全くRAW出力していなかったという事態にもなりそう…。無難にQ.menuで操作するのが良いでしょうねえ。
- フォトスタイル…どれか一つを選んで呼び出し可能。正直に言うとFnボタンにフォトスタイル呼び出し機能を登録が無難。Fnレバーはその性質上、動作音が発生してしまうので動画撮影にも向かない。
- 長秒ノイズ除去…オン・オフを選択可能。呼び出し回数が多い機能では無いと思うのでマイメニューにセットするべきかも。
- 手振れ補正…オン・流し撮り・オフを選択可能。流し撮りモードを選択しておくとその筋の人は重宝するかもしれない。
- 6K/4Kプリ…オン・オフで選択可能。しかし、ドライブモードで6K/4Kフォトに設定する必要があるためやや面倒。
- セルフタイマー…秒数を設定可能。しかし、6K/4Kフォトと同じくドライブモードの設定が必要なので面倒。
- サイレントモード…オン・オフを選択可能。普段から電子音をオフにしている人はあまり恩恵が無い。ただし、強制電子シャッターとなるので普段メカシャッターを使っている人には影響がある。
- シャッター方式…自動切換・メカ・電子先幕・電子から選択可能。普段は電子シャッターを使い、ローリングシャッターの影響が強い時のみメカシャッターを使うとか。サイレントモードと機能が少し被る。
- ブラケット…AE・絞り・フォーカス・WB・WB K・オフから選択可能。セルフタイマーや6K/4Kフォトと違い、BKTはレバー操作でダイレクトに呼び出し可能。
- タッチパネル…オンオフの切り替えが可能。領域変更は出来ない。
- タッチパッドAF…絶対領域と相対領域の変更が可能。
- オートレビュー…ホールド・秒設定・オフが選択可能。何気に使う機能かもしれない。
- ピーキング…オン・オフの切り替えが可能。出来ればピーキングの強弱を変更できると良かった。
- ナイトモード…赤色画面表示のオンオフ選択が可能。モニター・ファインダーの4通り。
- コマンドダイヤルロック…読んで字のごとく。
使い勝手の悪さから切替頻度が多い機能は設定したくない感じ。シチュエーションに応じて操作する程度の機能が良いかもしれない。
レンズFn カスタマイズ編
レンズにFnボタンが搭載されている場合に使用可能となる機能。ちなみにオリンパスのL-Fnにも対応しているので使い勝手は良い。
オリンパスさん、そろそろパナソニックの絞りリングに対応するべきなのでは?
ちなみにFnボタン設定とは別枠のカスタマイズとなっているのが謎。
- フォーカスストップ:読んで字のごとく。なぜこの機能が通常のボタンカスタマイズに存在しないのか非常に気になるところ。ボディ側のAF LOCKは押すタイミングで一度AFが作動してしまうのですよね…。ちなみにフォーカスストップとAF-ON機能を同時に押すとフォーカスストップが優先される。
- AF/AE LOCK:ボディ側と同機能。
- AF-ON:ボディ側と同機能。フォーカスストップはレンズ側限定なので、出来ればストップ側を登録したい。
- AFポイントスコープ:ボディ側と同機能。AFCモード中でも一時的にAFSとして動作するので非常に便利。G9 PROを手に入れたら一度は使ってみて欲しい機能。
- 手振れ補正:ボディ側と同機能。やはり流し撮りを多用する人なら検討するべき。
- フォーカスエリア選択:あえてここに設定するくらいであれば、Fn11(ジョイスティック押し込み)などに設定したほうが…。
- AFモード/MF:同上。
- プレビュー:使う人は使うかもしれない。が、マクロレンズや動画撮影で使いそうなレンズなどにはレンズFnボタンが無かったりする。
カスタム設定メニュー編
露出
- ISO感度ステップ:1/3段か1段ごとの変更が可能。
- 拡張ISO感度:ISO Lowを使うかどうかの選択。個人的にオンにしておいて不便な感じはないため、自由度は広げておくべきかなと。
- 露出補正リセット:電源オフ時に弄った露出補正を元に戻すかどうか。露出がライブビューに反映されない一眼レフならまだしも、ミラーレス一眼なら特にどちらでも問題無いはず。
フォーカス・レリーズ
- AF/AEロック切替:AE LOCK・AF LOCK・AF/AE LOCK・AF-ONの4択。AF LOCKはAF作動後にロックされる謎仕様で使い辛い(他社ではフォーカスストップのような動作なのですけども)。
- AF/AEロック維持:対象ボタンをトグル式(ボタンを離しても効果が反映され、再度押すと解除)かプッシュ式(押している間だけ)かを選択できる機能。一眼レフの使い勝手に合わせるとトグル式か?
- シャッター半押しAF:親指AFにしたい場合はこの設定をオフとする。
- シャッター半押しレリーズ:シャッター半押しで露光を開始する機能。シャッター半押しAFオンの場合はAF後に露光され、親指AFの場合はそのまま露光される。言ってしまえば親指AF仕様でレスポンスの良いシャッターボタンを求めている場合に便利。
- クイックAF:ライブビュー中に常時AFが作動する機能。バッテリーライフの観点から私はオフにしている。
- アイセンサーAF:ファインダーを覗きこんだ瞬間にAFが作動する機能。必要と感じなければオフにしておくべき。
- ピンポイントAF設定:表示時間とPIP・全画面の切り替えが可能。AFポイントスコープは別枠で設定できるため、こちらの用途を考えると拡大は全画面表示が使いやすいかもしれない。
- AFポイントスコープ設定:拡大表示維持とPIP・全画面の切り替えが可能。ピンポイントAFと別枠なので、こちらの用途を考えるとPIPが良いかも。
- AF補助光:読んで字のごとく。補助光が邪魔になるようなシーンではオフにしておくべき。(動物・蛍・夜景などなど)
- フォーカス/レリーズ優先:どちらか一方を優先するモードに加えて「バランス」なる項目が存在する。
- 縦/横位置フォーカス切替:カメラを横向きに構えた時と縦向きに構えた時でフォーカスエリアの位置を変更できる機能。ちなみにニコンなど一部のメーカーと異なりフォーカスエリアモードまで差別化することは出来ない(例えば縦:225点・横:1点など使い分けは不可)。さらに、この機能が発動するのは1点AF・ピンポイントAFのみ。
- フォーカスエリア枠のループ移動:読んで字のごとく。225点と測距点が多いので端から端までの移動が面倒と感じたらオンにしておくべき。
- AFエリア表示:225点の任意設定時とカスタムマルチ時のフォーカスエリア範囲を常時表示する機能。常に表示しても邪魔にならないのであれば表示しておきたい。
- AF+MF:他社で言うところの「フルタイムマニュアルフォーカス」を有効にする機能。一眼レフと異なりAFC中にピントリングの操作で介入することは出来ない。オートフォーカス作動後の微調整用。
- MFアシスト:MF操作で自動的に拡大表示をするかどうか設定できる機能。ボタンカスタマイズで「フォーカスモード」ボタンを設定している場合にはそのボタンで拡大表示のオンオフを設定できるようにもなる。
- MFアシスト表示:PIPもしくは全画面表示のどちらかを選択可能。
操作
- Fnボタン設定:前述済み。
- Fnレバー設定:前述済み。
- Q.menu:プリセット配置か使いたい機能だけ登録できるモードにするか選択可能。基本的にプリセットで使いそうな項目は揃っている。
- ダイヤル設定:後述。
- ジョイスティック設定:前述したように、AFエリアの指定・Fnボタンとして利用可能。他にメニューの呼び出しと操作でのみ使用可能となる機能もあるが、十字ボタンが使えるボディでこの設定の必要性は低い。
- 操作ロック設定:読んで字のごとく。ロック時に「カーソル」「ジョイスティック」「タッチパネル」を個別にロック対象とするか切り替えることが可能。
- 動画ボタン:専用の録画ボタン(赤色ボタン)を無効とするかどうか。誤操作が嫌であれば無効にしておくべきだが、動画撮影が出来なくなる。
- タッチ設定:タッチパネル・タッチタブ・タッチAF(AF/AF+AE)・タッチパッドAFのオンオフをそれぞれ設定可能。
モニター表示
- オートレビュー:撮影後の自動再生時間について設定可能。
- モノクロライブビュー:前述済み。ここから切り替えるくらいであればマイメニューかFnボタンに登録したい。
- 常時プレビュー:同上。
- ピーキング:同上。
- ヒストグラム表示:同上。
- ガイドライン表示:同上。
- センターマーカー表示:中央に点が表示される。ガイドライン表示でもいい気がする。
- ハイライト表示:再生中に白飛びしてしまった部分が点滅するようになる。
- ゼブラパターン表示:前述済み。ライブビュー中に白飛びしそうな部分を警告してくれるのはありがたい。富士フイルムではプロセッサーの処理能力的に入れることが出来なかったと言われる機能。
- 露出メーター表示:露出補正バーでは無く、絞りやシャッター速度操作時に相互関係を表示できる機能。
- MFガイド:マニュアルフォーカス時にピント位置や回転方向の確認が可能。そこそこ便利。
- LVF/モニター表示設定:読んで字のごとく。初期設定で押しにくいFn3に設定されているアレ。
- モニター撮影情報画面:一眼レフのように背面モニタに撮影設定のみを表示できる機能(DISPボタンの切り替え操作で表示できる)。大型ファインダーでも設定情報が見やすく、さらにサブモニタまで備えるG9 PROなら必要ない機能かもしれない。
- 記録枠表示:前述済み。
- 残枚数/残時間:前述済み。
- メニューガイド:ハイエンド機ではイマイチ機能が発揮できていない感がある。モードダイヤルでフィルターモードを選択した時に専用画面へ自動で切り替わる。ちなみにFnボタンに「フィルター効果」を適用してフィルターモードへ移行してもこの画面を適用出来ない。
レンズ/その他
- レンズ位置メモリー:レンズのピント位置を記憶し、電源を入り切りしてもピント位置を戻してくれる機能。記憶するタイミングは電源オフ時で、カスタムモードで「OFF」になっていたとしても電源オフ前に記憶した位置で固定される。
- パワーズームレンズ:電動ズームを装着していないのでグレーアウト。
- レンズFnボタン設定:前述済み。
- 個人認証:家族の顔を登録しておくと顔認証時に優先的にフォーカスしてくれるらしい。監視カメラも作っているパナソニックらしい機能。
- プロフィール設定:赤ちゃんの名前や年齢を表示できる機能。なるほど、娘が生まれたばかりの私にはドストレートな機能だぜ!
しかし、JPEGに日付を付与できる機能も欲しかった…。(タイムスタンプ機能ありました。)
リアホイール カスタマイズ編
LUMIX G9 PROはカスタマイズ可能なリアホイールダイヤルを搭載。
正直に言ってプラスチッキーで安っぽいダイヤルながら操作性は素晴らしい。トッププレートのコマンドダイヤルとは異なる機能を割り当てることが可能。
コントロールダイヤル割り当て
- ヘッドホン音量:動画撮影時にヘッドホンの音量を調整できる機能。
- 露出補正/絞り:マニュアルモードで絞り操作をリアホイールで操作したいのであればこの設定。おそらく動画撮影を意識した設定項目か?
- 露出補正:全てのモードで一貫して露出補正を適応したい人はこちら。正直に言えば露出補正ボタンがあるので静止画なら敢えて割り当てる必要は無いかも。
- ISO感度:同上。
- フォーカス枠サイズ:静止画なら最も有意義と感じる機能。シームレスにフォーカスエリアのサイズを変更することが出来るので非常に重宝する。ライバルのオリンパスと比べて非常に使いやすいと感じるポイント。
コマンドダイヤル カスタマイズ編
ダイヤル動作切替
Fnボタンに「ダイヤル機能切替」機能を登録することで一時的に前後コマンドダイヤルの役割を変更することが出来る。
機能的にオリンパスと似た仕様となっているので使いやすいと感じる人もいるはず。
- フォトスタイル:通常のフォトスタイル移行画面となるのでコントラストやシャープネスなどの微調整も可能。
- フィルター効果:専用モードとなりタッチタブやFnボタンから移行する場合と画面が異なる。個人的に使いやすいと感じる機能。フィルターを多用するなら設定しておきたい。
- 画像縦横比:Q.menuから変更できるので積極的に設定する必要な無いかなと感じる。
- オートフォーカスモード:通常のフォーカスモード機能と似た仕様だが、カスタムマルチの設定変更が出来ない。普通にFnボタンから呼び出す機能が良いでしょう。
- 6K/4Kフォト:Q,meniから変更できるので積極的に設定する必要は無いかなと感じる。
- ハイライトシャドウ:登録すると前後のダイヤルがこの設定となる。つまりFnボタンに直接「ハイライトシャドウ」を割り当てるのと同義であり、余分な手間が一つ増えることになる。
- iDレンジコントロール:Q.menuやFnボタンでも設定可能。
- 超解像:同上。
- フラッシュモード:同上だが、フラッシュを多用するなら「光量調整」と併せて一考するのはアリ。
- フラッシュ光量調整:同上。
- ISO感度:同上な上に専用ボタンまであるのだからモッタイナイ。ISO感度と同時に設定したい項目が無いのも残念。例えば下限シャッター速度なども登録できると選択肢が広がったかもしれない。
- ホワイトバランス:フォトスタイルと同様に調整可能。仕上がり設定を一括して「ダイヤル操作切替」に割り当てたいのであればホワイトバランスとフォトスタイルを組み合わせて使うと便利そう。ただし、ホワイトバランスは専用ボタンがあったりする。
マイメニュー設定編
メニューから多用する項目だけを抜き出して自分好みのメニューリストを作ることが出来る。
カスタム設定モードは分かりやすくカテゴライズされているので、カテゴライズされておらずページが多い「撮影設定メニュー」や「セットアップメニュー」の機能を割り当てると使いやすくなる。また、Fnボタンなどカスタマイズ登録できない機能を集めるのも良いでしょう。
例えば…
- タイムスタンプ記録:写真に日時を付与できる機能。家族写真や記録写真で重宝するはず。
- 多重露光:何故かFnボタンに設定項目が無い忘れれた撮影機能。
- シャッターディレイ:OFF?8秒まで設定可能。セルフタイマーのように使えるにも関わらず何故かFnボタンに登録できない残念な機能。
- インターバル/コマ撮り撮影:多重露光と同じく影の薄い存在。タッチタブに登録できると良いのですけどねえ…。
- モニター・LVF表示速度:リフレッシュレートと変更するための項目。動体が多いのであればファインダーを120fpsに設定したい。
- フォーマット:読んで字のごとく。
- ダブルスロット機能:デュアルSDカードスロットの使い方を変更できる機能。
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