PEN-F導入
以前、ブログで述べたようにE-M1 Mark IIのサブカメラとしてPNE-Fを導入。
現在、E-M1 Mark IIとハイレゾショットや高感度ISOの比較を行っていますが、ガッツリ比較はまだ時間がかかりそう。そこで今回はぶらっと鯖江市と越前市に写真を撮りに行った話を一つ。
鯖江市 菜の花田
PEN-Fには「クリエイティブダイヤル」という便利でアートフルなダイヤルがカメラ前部についています。それを使わない手は無いでしょう。
そこでまずは「Art」モードをトライ。中身は従来のArtフィルターな訳ですが、専用の呼び出しレバーがあるので使いやすくなりました。
まずはのっけからリーニュクレール。結論から言うと花にリーニュクレールは厳しい。
”線”を強調して描写するので、丸みを帯びた植物や色飽和で輪郭が消失していると”線”が描写されません。例外的にローアングルで空と花の境界線にはしっかり”線”が描写されるようです。
魚眼はどうよ!?と試してみたものの不発。
中々難しいぜ!
リーニュクレールはこのロケーションでは封印しよう。
ドラマチックトーン。LUMIXではインプレシッブアートに相当するデジタルフィルターのモノクロバージョン。
曇り空が映えますなあ。「曇ってるから写真撮らない!」なんて言わずにドラマチックトーン固定で写真撮りに行きませんか?
しかしまあ「菜の花畑でこんなおどろおどろしい写真撮らなくてもいい」と嫁さんに突っ込まれた。いやはやごもっとも。
帰宅後に気が付いたのですが、モノクロプロファイルと同様にコントラストフィルター使えるっぽい。
今度試してみよう。
菜の花は難しい被写体だなぁ…。菜の花だけで構図を作るのは厳しい、何か主役を入れたくなってしまう。そんな一枚。
M.ZUIKO 25mm F1.2 PRO。後ボケは綺麗なのですが、前ボケはガッツリ入れるとちょっと固い印象。モノクロプロファイル+コントラストフィルターの影響もあるやもしれません。
四隅の描写はF1.4でも十分安定しています。
E-M1 Mark II+M.ZUIKO 75mm F1.8。
観覧客はまばらで、見に来るなら平日が良し、土日は混むだろうなあ…。
E-M1 Mark II+12-100 F4 PRO。
そういえば地元テレビ局も撮影に来ていました。
傍らで写真を撮っていると、テレビの取材ということでインタビューを受ける事に。
インタビュー後に「お!E-M1 IIですね。私はGH5買うんですよ?」と話をされた。放送業界の方は動画に強い「DC-GH5」は魅力的なんでしょうねえ。
帰宅後に夕方のニュースで、その方が撮影したワンシーンを見る事が出来た。インタビュー中、目が泳いでいた私のシーンはカットされていました。内心ほっとしている。
他にはドローンによる空中撮影などなど。動画も面白そうな世界ですな!
せっかく手持ち撮影で手振れ補正が強力なE-M1 II+12-100 PROの組み合わせを持っているのだから、これを活用しない手は無い。明日あたりにビデオサロンでも立ち読みしてみよう。
越前市 御誕生寺
いつもの猫寺。ちょっと最近行き過ぎかもしれない。
モノクロプロファイルコントロールにて。モノクロ写真にハマっちゃいそうなナイスな機能でした。
一般的なデジカメに搭載されているモノクロ撮影機能では手前の植物と奥の猫の分離が難しいシーンです。しかし、コントラストフィルター機能で植物のトーンだけ落としてやると猫がしっかりと浮かび上がってきます。やり過ぎると作為的な感じがするので、ほどほどにした方が良さそう。
今までのモノクロ写真の使い勝手とは段違いに扱いやすい。フジフィルムの「フィルムシュミレーション」におけるモノクロ+フィルターと似ています。しかし、フィルターの色調が細分化され強弱も付ける事が出来る分PEN-Fの方が自由度が高い。
これは使い込んで慣れる必要がありそう。それも楽しそうだなぁ。
動く被写体相手にプロファイル弄っている暇はあまり無かったり。
まあ、それでシャターチャンスを取りこぼすのもご愛敬。ロケーションでじっくり時間を使える方にはおススメです。
取り合えずArtフィルターの「ヴィンテージ」で撮っておけば”それっぽい写真”に仕上がってくれる不思議。
ヴィンテージその2。
やたら猫を追い掛け回す元気な子供が多かった。そういえば春休みでしたね。
E-M1 Mark IIのプロキャプチャーで舌なめずりする猫をパチリ。
こういうチャンスには滅法強いE-M1 II。PEN-Fでは厳しい。
「そろそろ舌出すかな?」というタイミングでシャッター半押し開始。後はそのタイミングが訪れるまでひたすらキープ。
あとは根気、バッテリー、周囲の目線、猫との闘い。
M.ZUIKO 25mm F1.2 PRO。4/3センサーでこれだけボケがあれば十分でしょう。
コントラストAFのPEN-Fでも十分にAF速度があり、ピント精度も上々。
ただし、動く被写体にはC-AFがウォブリングするので気難しい一面がありました。動きのある猫を撮るならE-M1 Mark IIの方が適役でしょう。
ヴィンテージその3。
E-M1 Mark IIと描写性能の違いは高感度を使わなければそう変わらない。ほんの少し、E-M1 Mark IIの方がシャープネスが弱い気がするものの、気のせいかもしれない程度。
そうそう、見事に失敗しましたが、こんな組写真みたいな機能もついています。PEN Liteではお馴染みですね。
日付もしっかり付けてくれる便利なモード。芸が細かいなオリンパス!
他にも色々なカットの仕方ががあるので色々楽しめそうですよ。家族の写真からちょっとした作品にも使えそうな機能です。
撮り終えて
PEN-Fの印象
使い勝手
ハンドリングは追加グリップECG-4を装着すれば全く問題無し。PROズーム系を装着しても違和感なく操作可能。各種ダイヤルの固さは程よいが、クリエイティブダイヤルが僅かに固すぎる。カラー・モノクロプロファイルが面白いので、PEN-Fへの愛情でカバーできる範囲。
細かい事を言えば丁寧に彫られているローレットが非常に硬質。爪とぎ出来るくらい硬くて、ちょっと痛い。その辺も愛情でカバーできる範囲。
有機ELファインダーは使い始めにギラっとする発色が気になっていたものの、触っていると気にならなくなった。ファインダー倍率は確かにE-M1 Mark IIと比べると小さいもののEOS M3やM5程度のサイズで見づらくはない。
最終的にPEN-Fの写真はインスタグラムなどに投稿する事が多そうなので、アスペクト比を最初から1:1のスクエアで撮っちゃってもいいような気がする。その方がフレーミングもスクエア意識して撮りますし。
バッテリーの持ちは問題無し。
シャッター音は懐かしいE-M1チックな感じの大きな音。E-M5 Mark IIから始まった静音性の高いシャッター音とは違う。
AFの性能・操作性はちょっと気になる
AFフレームの移動はタッチAFを多用する事が多かったです。これはE-M1 Mark IIよりも背面モニターで撮影する機会が多いからだと思います。
AFターゲットパッドはE-M1 Mark IIよりも明らかに使いやすい。グリップが小さく、親指がモニターにかかりやすいため。E-M1 Mark IIはグリップとモニターが離れすぎている感じ。
AF性能はE-M1 Mark IIの優位性が高く、PEN-Fが差を開けられる部分。PEN-Fの基本性能はもとより、2×2FnレバーやHomeボタンが旧式(E-M1 IIのようにAFモードはセットできない)ので迅速なモード切替が難しい。ちょっと話が長くなりそうなので、詳しくはガッツリ比較する時にでも。
総評
初めはPROズームをくっつけてサブカメラにする予定でしたが、その機能性が面白いのでお散歩カメラの第一線を張れるレベル。単焦点と組み合わせるとその個性がより輝く感じ。
AF関連の使い勝手が悪いので、E-M1 IIと比べてテンポは悪いものの不快に感じるレベルではありません。それにタッチパネルで操作する事が多いので、動体を撮影しない限り不満に感じることは少ないかも。
とにかくクリエイティブダイヤルの機能性にほれ込んでしまい、静物を撮るときはE-M1 II以上に活躍が期待されるカメラ。お陰様でDMC-GM1Sの使う頻度が急激に落ち込んだ。
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