「他人のOM-Dは使えない」
カスタマイズの自由度が高いので、他人がカスタマイズした「OM-Dを使うのが難しい」という意味の言葉。
これはOM-Dを一度は使った事があるユーザーなら感じることでしょう。何しろカスタムできないボタンの方が少ない程であり、割り当てる事ができる機能は数知れず。
さらに、カスタマイズした設定を記憶するプリセットモードが3か所用意されており、そのモードに記憶されるカスタム・設定項目の数が半端なく、当初は「え!?これも記憶されいるの?」という驚きの連続だった。
また、項目によってはモードを飛び越えて引き継ぐことが出来る項目・出来ない項目が混在しているので、設定している自分自身でも混乱してしまう。
他人のOM-Dを使えないどころか「自分のOM-Dのすらままならない」という事態に。
そこで今回は備忘録として自分自身が悩んだり、困ったりした項目をピックアップ。
我が家のカスタムモード
- 風景撮影用:Aモード・AF-S・シングルポイント・静音単写・低速限界1/15秒・NR オフ・ナチュラル(シャープ ー1)
- 一人で連写撮影用:Sモード・AF-C・グループポイント・静音連写 L・NR 標準・ナチュラル
- 家族旅行用:メカ単写・Aモード・AF-C+TR・グループポイント・低速限界1/320秒・NR 強・ポートレート(シャープ・コントラスト ー1)
私は基本的にこの3モードで撮影をしています。必要があれば電源を入れたまま設定を微調整する感じで、使い辛い部分があったら随時カスタムモードの設定に反映しています。
ほぼ全ての設定を記憶して固定してくれるので、電源を入れ直すかモードダイヤルを切り替えるかで弄った設定をリセットできのが便利。
注意点は「間違えてプリセットモードを上書きする」「不必要に電源を切って微調整した設定をリセットしてしまう」という点でしょうか。カスタムモード数が足らんですわい…。
大前提の設定を登録前に調整しておく
E-M1 Mark IIのカスタムモードはありとあらゆる設定項目が登録されます。基本設定から露出数値・AFモードやフォーカスエリアポジション、果てはAFリミッターの細かい数値まで記憶される。
これを初期設定時のままカスタムモードに登録してしまうと、他のモードと切り替えながら使った場合に「あれ?この機能が使えない、数値が変だぞ?」となることでしょう。
私はハイレゾショットや深度合成など、特にメニュー階層の深いところにある設定項目は要チェックと言えます。
ボタン配置
これをカスタムモード毎に切り替えると混乱するので統一して使用。
特にFnレバー機能の役割は各モードで共有されるので初期設定の段階でFnレバーの役割を決定した方が良いでしょう。その後、Fnレバーで変更して使えなくなった機能を補うためにFnボタン設定で登録すると良い感じ。
初期設定のFnレバー2の役割は「コマンドダイヤル操作をISO・WBに割り当てる」ことなので、私はこれをフロントFnボタンに設置。
この辺は書き始めるときりが無いので日を改めて書きたいと思います。
Homeボタン
ボタン一発で所定のAFモード、AFポイントに回帰してくれる便利なHomeボタン。キヤノンやペンタックスなどで「OKボタン」を押すとフォーカスエリアが中央に戻ってくるあの機能です。戻ってくるポイントやエリアを任意に設定できるようになったナイスな機能。
従来機と比べてAFモードまで変更できるようになったので、「AF-S・シングルポイント」から「AF-C・オールターゲット」などへの移行が非常に便利となっています。特にAF-C時にクラスター表示が可能となったE-M1 Mark IIでは重宝します。
通常は「AF-S・シングルポイント」や「AF-C+TR・グループポイント」を利用して急なシャッターチャンスやTRでは追いきれない場合用としてHomeボタンに「AF-C・オールターゲット」を設定。
Fnレバー
Fnレバー機能は数あるカスタム機能の中でカスタムモードに反映されない機能の一つです。モードダイヤルの状況に関わらず設定した項目の機能が採用されますが、いくつか法則性があります。
- 電源レバーに指定した場合は無効、及び電源レバーとしての機能はどのモードも共通
- mode1時のカメラ左上のボタン役割切替機能のオンオフはカスタムモードに反映されない
- mode2(Homeボタンみたいな機能)におけるAFモード・AFエリア・ポジションはカスタムモードに反映される
特にmode2の詳細設定を詰めるにはメニュー画面ではなく、通常画面時にmode2で設定する必要があります。これはカスタムモードに登録してから煮詰める段階で設定した方が混乱しないかもしれません。
ハイレゾショット
初期設定ではシャッターボタンを押すとすぐに撮影開始するようになっています。この場合だとレリーズケーブルや遠隔操作を使わないとカメラブレの原因になっていますね。
ハイレゾショットはドライブモードの一部に組み込まれているので通常のタイマーを使うことが出来ません。ハイレゾショットは独自にタイマー設定項目が設けられています。
私は広角レンズでハイレゾを使う事が多いので4秒もあれば十分ですのでこの設定値にしました。1/4?30秒の間でタイマーを設定する事ができるので比較的長焦点のレンズを使う場合にはタイマーを長めに設定した方が良いかもしれませんね。
間違えて「フラッシュ充電待ち時間」に4秒指定してしまうと、8枚撮影するハイレゾショットで1枚ごとに4秒のタイマー時間が発生しています。
ブラケット設定
主に深度合成に使う為、これもあらかじめ設定しておきます。
注意点は「MFになっているとフォーカスブラケットが設定できない」「深度合成対応レンズを装着していないと設定できない」など不便なことがあります。設定する時は対応レンズをくっつけて一気にやっちゃいましょう。
マルチFnの表示設定
カスタムモード毎に調整しておきたい設定
ドライブモード
- 風景撮影用…静音撮影モード(低速シャッター時のシャッターショックを極限まで抑えるため)
- 連写用…静音連写「L」(個人的に「メカシャッターいたわりモード」と呼んでいます)
- 家族旅行用…メカシャッター(電子シャッターでもいいかなと思いましたが、嫁さんが使った時に「シャッターが全然動かないよ!」と勘違いしたためメカシャッター。)
ドライブモード表示設定
- 風景撮影モードでは特に連写使わないので「H」を中心にオフ
- 連写モードでタイマー使わないのでオフ
- 家族旅行では連写系をオフにする代わりにタイマー系を充実
全体的にシャッターショックが減っているので、有用性の減った低振動撮影はオフにしています。
顔・瞳認識AF
低速限界設定
これはISOオート時に「これ以上露光時間が伸びる(シャッタースピードが落ちる)ならISO感度あげまっせ」という指標を設定する機能。
例えば「風景撮影においてシャッタースピードはあまり気にならない」という場合には手振れするであろうシャッタースピードギリギリまで落とす。逆に「被写体ブレを防ぎたい」のだればシャッタースピードは1/320秒なり1/800秒なりに設定。
風景撮影用のモードには前者を、家族旅行用のモードでは後者をチョイス。
注意点は12-100 PROのように神がかった手ぶれ補正を搭載している場合にも1/15秒を割り込まずにISO感度が上がってしまう点。その場合にはISO感度を手動で下げる他無い。海外のレビューサイトで「ISOダイヤルが欲しくなる」というのは一発でISOオートと手動設定を切り替える機能が欲しかった、という意味なのかもしれません。
連写速度・連写リミッター
連写「H」「L」という意味ではなく、「L」でも連写速度を調整する事ができる機能。
例えば「L」は最大で秒間18コマの連写が可能ですが、それを10コマや15コマと微調整する事が出来ます。遅くする事によってバッファが詰まるまでの連写時間を伸ばす事が出来たりするので自分の撮影スタイルに合わせて要検討。
さらに「ボタン押しっぱなしで何枚連写できるか」ということに制限をかける事も可能。特に静音連写「H」の秒間60コマの撮影時などで重宝します。間違えて「L」ではなく「H」で撮影してしまった時のダメージ(バッファが詰まるとクリアまでロスタイムが発生する)を低減することが出来ます。
連動スポット測光
AFポイントに連動してスポット測光を行う機能です。特に動体撮影をする場合には便利。
初期設定ではこれがオンになっているので、意図せずに全体がハイキーになったりすることがあります。このため風景撮影用のカスタムモードではオフにしています。
アイセンサー動作
特にシャッターチャンスが刹那的に訪れるシーンで、急にファインダーを覗いてもアイセンサーが反応してファインダー像が表示されるまでのラグが発生します。
この場合には自動切換えをオフにして常時ファインダーを点灯させておきます。もちろんバッテリーの消費は激しくなりますが…。
高感度ノイズ処理
フォーカスリミッター
主に望遠レンズで使うのでL-Fnボタンに設定。
設定値はカスタムモード毎に区別されるようなので、ユニバーサルにAFリミッターを使うならカスタムモード登録前に設定。リミッター値を追い込むなら後から設定すれば良いでしょう。
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