AFに関わる設定
親指AFボタンをカスタマイズ
クイックシフトフォーカスシステムを搭載するレンズを多く持っているのであれば、この項目を変更する事で使い勝手が変わるかもしれない。
- AF1…通常モード、シャッターボタン半押しか「AF」ボタンを押すとAF作動
- AF2…シャッターボタンによるAFを無効、「AF」ボタンでのみAF作動(三脚・マクロで便利)
- AF無効…シャターボタンによるAFはそのままだが、「AF」ボタンを押すことでシャッターボタンによるAFを無効化(手持ちマクロ・望遠レンズ微調整で便利)
何も不満が無ければAF1でOKですが、「せっかく合わせたピントをAFでずらしてしまった」という経験があるならばAF2をチョイス。とっさのシャッターチャンスに「AF」ボタンとシャターボタンを同時に操作する必要があるものの、自由度は高くなる。
十字ボタンの誤操作を防ぐ
ファインダーを覗きながらAFポイントを移動させようとしたら、「WB」「カスタムイメージ」を選択していたと言う失敗は無いでしょうか?
そんな失敗を防ぐための設定があります。
初期設定はタイプ1ですが、タイプ2を選択する事で十字ボタンは自動的に測距移動ボタンに役割が切り替わります。
WBやカスタムイメージは必要な時に十字ボタン上の「測距エリアボタン」を押したタイミングのみ選択できるようになります。WBやカスタムイメージはそうコロコロ変更するものではないので、個人的にはタイプ2がおススメ。
露出に関わる設定
ISO感度の設定をもっと小刻みにしたい
ペンタックスは初期設定だとISO感度の刻み幅が広い(1EVごと)
高感度に強くなったK-1であまり刻む必要もないかな?とは思うものの、露出の微調整でISO感度を使いたい時があればこの設定を変更したい。特にマニュアルモード時に絞りとシャッターを固定したままISO感度を変更しやすくなるのでおススメ。
スマートファンクションを活かす電子ダイヤル設定
PENTAX K-1には他社のフラッグシップ機には存在しない「第三の電子ダイヤル」が存在します。これを活かさないのは勿体ない、という設定がコチラ。
例えば、従来までのモデルならばAvやTvモード時は電子ダイヤルに「露出調整」を加えた方が何かと便利だったかもしれないですが、K-1はここにISO感度を設定。
グリーンボタンにISO感度をオートに戻す機能を割り当てる事ができるので、「シャッタースピードを殺して低感度で攻める」た後にグリーンボタンを押すことですぐに復帰できる。
「ISO感度」と「露出調整」の配置を逆にしてもいいんじゃ?と思う方もいるかもしれないが、露出調整のリセットをグリーンボタンに設定できないため、ISO感度を電子ダイヤルに割り振った方が便利。
感度と違って露出補正の調整幅は狭いのでスマートファンクションでの移動もそう手間にならない。あえていうと、親指で回すときにもう少しトルクが軽かったらな、とは感じます。
操作性に関わる設定
デジタルプレビューは是非設定を
電源レバーについている絞り込み機能。
初期設定では任意のF値までレンズを絞り込んで被写界深度を確認する(光学プレビュー)ために使うことができる。
でもこの機能あんまり使わないのですよね。
デジタルプレビューとはSDカードに保存しないテスト撮影を行ってモニターで確認できる機能。
これが地味に使いやすい。特に他社のカメラを併用している場合にはこのありがたさを痛感。SDカードに保存されない点以外は通常撮影と変わらないので、拡大してピントを確認する事も出来るし、ホワイトバランスやカスタムイメージのシャープネスもチェックできる。
特にマニュアル撮影やマニュアル発光のフラッシュを装着している場合には効果絶大。テストショットをいちいちSDカードから消す必要がないので気軽にテストショットできる点はグッド。なぜ他社にこの機能が備わっていないのか不思議でたまらない。
また、デジタルプレビューで撮影した写真が「思いのほかよくて、これでOK」という場合にはそれを保存する事もできる。
芸が細かいぜペンタックス!
オールドレンズを多用するならinfoメニューをカスタム
センサーシフト式の手ぶれ補正を搭載しているK-1はオールドレンズにおいても手ぶれ補正を利かせることが可能。
装着した焦点距離を入力してやれば、自動で補正効果を発揮してくれる。
ただし、この注意点はズームレンズの場合に焦点距離を連動してくれない。レンズ交換でいちいち焦点距離を変更しなければいけない。
と言う手間が発生する。それを解消するためにはinfoボタンのメニューをカスタム。
このように、infoボタンに焦点距離を入力する項目を追加しておけばズームレンズにおいてもフレキシブルに入力変更が可能となる。
どうせ使わないプログラムラインなら「MFT」
これはレンズにおけるベストな描写・解像力を発揮できるF値を優先するモードで、露出の許す限りF値が固定される。
周辺まで安定して解像させたい時に案外便利だったりするのだけれども、自分のイメージする被写界深度から逸脱する場合もあるのでそういう時はハイパープログラムで対応しよう。
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