【評価･作例】EOSの最高峰 Canon EOS-1D X

動体良し・高感度良し・堅牢性良し EOSを代表する一眼レフ

発売より3年が経つが、EOSシリーズのフラッグシップ機として君臨するハイエンド一眼レフカメラ。

過酷な環境下での使用に対する防塵防滴の信頼性、低画素による良好な高感度耐性と豊かな階調性。そしてそこから生まれるキレの良い画質。それらはフラッグシップ機に相応しいスペックと使い勝手だ。

高いスペックを支える61点のフォーカスポイントはクロスポイントを41点含む精度の高いAFセンサーであり、画像処理はイメージングプロセッサDIGIC5+を2基搭載して秒間14コマの高速連写に耐える処理能力を持つ。バッテリーは高耐久で1120枚の連続撮影に耐える。

動体だけでなく、高い高感度耐性から暗所や夜間での撮影も得意とする所。ISO感度を12800まで上げてもノイズ感はまだ実用に耐えうる範囲。動体撮影の際にスローシャッターでの流し撮りの際には感度をISO50まで落とすことが出来る拡張ISOも使用出来る。

細かい点を挙げると、オートフォーカスは上下エリアに弱い。夜間撮影時にフォーカスポイントが赤く点滅すると気が散ってしょうが無いなどの意見がある。また、ASP-HであるEOS-1D Mark4などからシフトする場合にはフォーカスエリアが狭く感じると思う。その分高感度耐性は比べ物にならないくらい向上している。

オリンピックに向けてかEOS 1DXの後継機の情報が出始めている。今このモデルを買うのは時期尚早な感じもするが、来年2016年はリオデジャネイロのオリンピックが控えている。もし遠出をするつもりなら、「いっそこの際」と自分に言い聞かせ、勢い付けて飛び立つのも手。