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キヤノン EOS R5 Mark II ハンズオンレビュー 外観や操作性の確認

キヤノン「EOS R5 Mark II」のレビューに先立ち、カメラの外観やメニュー一覧、シャッター音やローリングシャッターの影響を確認するページを公開しました。

簡単なまとめ

「新しい」を取り込みつつ保守的な従来通りのデザイン。視線入力や積層型CMOSなどを導入していますが、基本は「R5」から大きく変化していません。R5をより使いやすく、機能的にしたカメラと考えて問題ないはず。「(R5との)価格差ほどの違いを感じることが出来るか?」と言うと、これは個人差があると思います。R5に満足しているのであれば、R5 Mark IIの導入を急ぐ必要はありません。

もしも、R5のAF性能やセンサー性能(主にスピードの観点で)、撮影機能・通信機能が不十分だと感じた場合は検討する価値あり。この際はR5から自然な乗り換えが可能な機種であり、購入後にカスタマイズを済ませれば、すぐにR5と同じように使うことが出来ます。プロの為のカメラ、という言葉がしっくりくる。

It has a traditional, conservative design while incorporating new features. It has introduced eye-line input and stacked CMOS, but the basic design has not changed significantly from the R5. You can think of it as a camera that makes the R5 easier to use and more functional. When you ask, “Can you really feel the difference in price?”, I think there will be individual differences. If you are satisfied with the R5, there is no need to rush out and buy the R5 Mark II.

If you feel that the R5's autofocus performance, sensor performance (mainly in terms of speed), shooting functions and communication functions are insufficient, it is worth considering. In this case, it is a model that allows a natural transition from the R5, and if you complete the customization after purchase, you can use it just like the R5. The phrase “a camera for professionals” fits well.

EOS R5 Mark IIのレビュー一覧

カメラのおさらい

2024年8月30日発売のキヤノン製フルサイズミラーレス。2020年に発売した「EOS R5」の後継モデルで、新たに「DIGIC アクセラレータプロセッサ」「積層型4500万画素 DP CMOSセンサー」などを搭載。最新のAFシステムや画像処理システムを実装しています。さらにEOS R1と同じく最新の視線入力に対応しており、「5」シリーズとしては画期的な入力インターフェースを実装。全体的なカメラデザインは前モデルを継承しつつ、中身は大幅に改善が見られるカメラとなっています。

主な特徴

  • 4500万画素積層型DPCMOSセンサー
  • DIGIC X + DIGIC アクセラレータ プロセッサ
  • 8.5段分 ボディ内手振れ補正
  • 新型バッテリーLP-E6Pバッテリー使用
  • 6144分割 測光制御
  • カメラ内アップスケーリング
  • ニューラルネットワークノイズ低減
  • 最高約30fpsの連続撮影
  • EOS R5比で40%低減のローリングシャッター
  • ブラックアウトフリーの連続撮影
  • 最高1/32000秒の高速シャッター(電子シャッター時)
  • 「RAWバーストではない」プリ連続撮影
  • AF アクション優先モード
  • 登録人物優先モード
  • AF 視線入力インターフェース搭載
  • 8K 60p / 4K 60p RAW動画 内部収録
  • Canon Log2に対応
  • タリーランプ・波形モニタ・フォルスカラー
  • Wi-Fi6E対応
  • マルチアクセサリーシュー

主な仕様

  • イメージセンサー
    ・タイプ:裏面照射型積層CMOSセンサー
    ・有効画素数:4500万画素 8192 x 4320
    ・除塵ユニット:セルフクリーニングセンサーユニット
    ・手振れ補正:8.5段分
  • ISO:ISO 100 ~ 51200
    拡張 L (ISO 50 相当)、H (ISO 102400 相当)
  • プロセッサ:DIGIC X + DIGIC アクセラレータ プロセッサ
  • メモリーカード:
    ・CFexpress 2.0 Type B
    ・SD UHS-II
  • 静止画:JPEG/HEIF/RAW/C-RAW
  • 動画:ALL-I(タイムラプスのみ)/IPB(MP4)
  • 6144分割 測光
  • AFシステム:デュアルピクセル CMOS AF
    ・測距点: 最大 1053 ゾーン
    ・測距輝度範囲:EV –6.5 ~ 21
    ・被写体認識:自動、人物、動物、車両
    ・その他:視線入力AF、アクション優先、登録人物優先
  • ドライブ性能:
    ・メカニカルシャッター:1/8000秒~30秒
    ・電子シャッター:1/32000~30秒
    ・フラッシュ同調速度: 1/200秒(メカ)
    ・フラッシュ同調速度:1/250秒・1/320秒(電子先幕)
    ・フラッシュ同調速度:1/160・1/200秒(電子シャッター)
    ・撮影速度:最高約12コマ/秒(メカシャッター/電子先幕)
    ・撮影速度:最高約30コマ/秒(電子シャッター)
    ・撮影枚数:RAW:約230枚(約95枚)
  • ファインダー:0.5型 約576万ドット 約0.76倍
  • モニター:3.2型 約210万ドット バリアングルモニタ
  • 動画:
    ・8K:60p 2600Mbps
    ・4K:60p 1860Mbps
  • インターフェース:
    ・USB:USB 3.2 Gen 2 USB Type-C
    ・ヘッドホン:Φ3.5mm
    ・マイク:Φ3.5mm
    ・HDMI:A
    ・LAN:RJ-45(2.5GBASE-T)(EPグリップ使用時)
    ・シンクロ:あり
    ・Wi-Fi:IEEE 802.11b/g/n/a/ac/ax
    ・Bluetooth:5.3
    ・N3タイプ端子
  • バッテリー
    ・タイプ:LP-E6P
    ・撮影可能枚数:630 shots
    ・充電方法:
  • サイズ:138.5×101.2×93.5 mm
  • 重量:656 g
  • 防塵防滴:
  • ボディ材質:マグネシウム合金/ポリカーボネート

価格をチェック

  • 発売日:2024年8月30日
  • 予約開始日:7月23日(火)10時00分
  • 希望小売価格:オープン
  • 直販価格:
    ・ボディ:65万4,500円
    ・レンズキット:80万8,500円
  • カメラのキタムラ:
    ・ボディ:589,050 円
    ・レンズキット:727,650 円

EOS R5の売り出し価格が「¥472,266」だったことを考慮すると10万円以上の値上がり。積層型CMOSセンサーやAIプロセッサの搭載を考慮すると、R5とは全く別のカメラと考えたほうが良いかもしれません。ただし、競合製品「Z 8」と比べてもやや高く、もう少し足すと「EOS R3」が買えなくもない価格となっています。

EOS R5 Mark II

箱など

キヤノンらしい黒を基調としたシンプルなデザイン。
ソニーと同じく、環境への配慮のためか包装材からプラスチック製品が徹底的に排除されています。間仕切りから個別の包装、ケーブルバンドまで紙製。

付属品

カメラ本体のほか、ストラップ、バッテリー、外部充電器、USBケーブル、ケーブルホルダーが付属。本体にはボディキャップとシューキャップが既に装着されています。あとは説明書と保証書など書類あり。

外観

 

デザイン

従来通り、少しグレー味を帯びたマットブラックのボディ。全体的なサイズは同じで、大幅な変更はありません。他社はモデルチェンジごとにデザインを改善する傾向がありますが、キヤノンはシリーズ一作目から煮詰めたボディデザインのように感じます。

上部もキヤノンらしい曲線的な形状ですが、視線入力インターフェースを追加したためかファインダー部が大きくなっています。

質感

ボディ外装の大部分はマグネシウム合金パーツを使用。特に上部は頑丈と感じます。
(グリップを握ったり、左手を添える場合に触れやすい位置にある)カードスロットのカバーやバリアングルモニタのヒンジ部が少しプラスチッキー。それ以外で気になる点はありません。

グリップ

素材

EOS R5と同じく、きめ細かい加工が施されたカバーを装着。手持ちのEOS R7と比べても遜色ありません。ニコンZのグリップ素材と比べると少し滑りやすいものの、ソニーαよりも良好。グリップにカバーが張り付けられているのは前面と背面の一部のみ。右手との接触面積が大きいカードスロットのドアにグリップ用カバーは張り付けられていません。このため、前述したように、少しプラスチッキーな感触が強め。

ニコンZ 8やソニーα7R Vは正面から背面まで一貫した質感となっています。カメラを握った際の質感はR5 Mark IIが少し劣ると感じるポイント。

形状

EOS R5とほぼ変わりません。良くなったようにも感じますが、気のせいかもしれません。
形状はほとんど同じに見えます。よく見ると前面の赤外線受光部が無くなっています。

握りやすさ

前述したように、EOS R5とよく似ています。決して悪いわけではなく、キヤノンらしい握りやすいグリップ。中指がかかる窪みがあり、片手でカメラを持つ場合もしっかりと握ることができます。ソニーα7R Vのように、小指が下部にはみ出すことはありませんでした。

ただし、指が短め(妻と比べても一関節ほど短い)の自分が握ると、グリップが少し厚すぎると感じます。また、指先に触れる部分は基本的にフラットで、ニコンやソニーのように「指がかかる」部分がありません。個人的な感性で言うと、ニコンやオリンパスのデザインが好み。

追記:追記グリップについて

EOS R5 Mark IIの新型バッテリーグリップはEOS R5にも装着可能。それなら、逆にEOS R5用の底面アクセサリーを使用できるのではないかと思ってプレートを注文してみました。全く違和感なく装着・使用することが可能となっています。L型ブラケットの部分がバリアングルモニタと干渉するのは避けられませんが、底面プレートのみ使用するならば問題なし。

コントロール

レリーズボタン

従来通り、全押しまでクリックレスの操作性。半押しはカメラの形状に沿って人差し指を添えることで反応する程度のストロークで動作。さらに指の腹でボタンを少し押し込むと全押しとなる。操作性に大きな問題はありませんでした。

コマンドダイヤル

キヤノンらしい垂直に配置されたフロントダイヤルと、MODEボタン同軸のリアダイヤルを搭載。どちらのダイヤルも接触面はローレット加工が施され、しっかりとしたグリップが得られます。回転時は適度な抵抗で滑らかに回転し、しっかりとクリックストップが発生します。

カスタマイズについて、フロントダイヤルは露出関係の操作にしか対応していません。一方のリアダイヤルはフォーカスエリアの変更などに使用することが可能。後述する背面のホイールと役割を取り換えることが出来ます。

背面ホイール

親指の腹でくるくる回しやすい第三のダイヤル。前述したように、リアダイヤルと役割を交代することが出来るし、ホワイトバランスや露出補正の操作に使うことも可能。

情報パネル

R5など上位モデルでお馴染みの多機能情報パネルを引き続き搭載。他社のパネルよりも柔軟性があり、電源オフ時の充電中・充電完了表示が可能なほか、セルフタイマー時のカウントダウンやモード切替時、ダイヤルファンクション時に専用の表示モードがあります。

電源スイッチ

操作性の観点で、EOS R5からの大きな変更点の一つ。R5では左上部にあった電源スイッチが右上部へ移動。上部の後方にあるため、撮影ポジションからスイッチを操作するのは難しいですが、以前のように左手を使う必要はなくなりました。

さらに、オンオフの中間にマルチ電子ロックモードを搭載。ロック時はダイヤルやホイール、ジョイスティック、タッチパネルの操作を制限することができます。適度な抵抗により、電源スイッチを「LOCK」の場所に操作するのは簡単(誤操作はあるかもしれませんが)。

静止画/動画スイッチ

空席となった左上部には新たに静止画/動画切り替えスイッチをと搭載。R5のように「MODE→INFO」の操作が必要なくなりました。

ボタン配置

R5と同じく、初期設定で「絞り込み」が登録されているカスタマイズ対応ボタン。カメラを握った状態で押しやすいボタンであり、頻繁に利用する機能を登録しておきたいところ。スイッチ以外で上部のボタン配置に大きな変更点はありません。

背面のボタンレイアウトもR5と同じ。操作に違和感なく乗り換えることが出来ます。残念ながら、EOS R1と異なりAF-ONボタンのスマートコントローラーは非搭載。

「SET」のボタン押し込み時の反発が弱くなったように感じますが、前モデルが手元にないので比べることが出来ません。

ジョイスティック

ジョイスティックの形状がEOS R5からEOS R6 Mark IIと同じようなデザインに切り替わっています。ほぼ変わりませんが、少し操作しやすくなったと感じるポイント(ゲームコントローラーのような感覚で操作できる)。

ストラップ金具

R5と同じく、三角環が必要無いタイプの形状。三角環が動いてカチャカチャ音が発生する心配がありません。動画撮影に適したデザインと言えそうです。L字ブラケットやケージを装着する際も邪魔になりにくい。

インターフェース

ポート類

マイク・ヘッドホン・USB-C・HDMI・フラッシュに対応。配置はEOS R5と同じですが、HDMIは壊れやすい「D」からフルサイズの「A」に変更されています。

バッテリー

新型バッテリーLP-E6Pに対応しつつ、下位互換性を維持した形状。古いバッテリーを使用することも可能ですが、連続撮影や動画撮影などで制限が発生します。

メモリーカード

EOS R5と同じくCFexpress 2.0 Type BとSD UHS-IIに対応するデュアルカードスロット。電源オン時にカードスロットのドアを開けると、カメラは自動的に電源オフとなります。

ファインダー

ファインダーのOLEDパネルはEOS R5と同じスペックのように見えますが、比較して2倍の高輝度パネルに切り替わっている模様。実際にファインダーを覗いてみると、確かに「眩しい」と少し感じる程度に明るいOLEDパネルを使用しています。

視線入力はキャリブレーションを済ませてから利用すると、まずまずの精度と応答性で動作してくれました。実際の撮影現場で使える機能かどうか今後テスト予定ですが、ボタンやスティックでは対応しきれない素早いフォーカス移動の手段としては画期的。あくまでも「初動のフォーカス位置」を決定するための機能であり、サーボAF中に被写体を見続ける必要はありません。ファインダーのアイカップは従来機と同じく下部をネジで固定しています。取り外すには小さなネジ2本を外す必要あり。

モニター

3.2型の210万ドット 液晶パネルを搭載したバリアングルモニタ。スペックを見る限りではEOS R5と同じ。このクラスとしては過不足のない解像度であり、特に問題は感じません。

シューカバー

ロックに対応したマルチアクセサリーシュー用のカバーを初期装備。EOS R5から電子接点が増えているため、防塵防滴性を高めているものと思われます。シューカバーを取り外す場合は中央のロック解除ボタンを押しながら手前に引き抜きます。が、防塵防滴仕様のためか取り外しが非常に硬く、かなり強い力で引き抜く必要があります。最初は「壊れているのじゃないか」と思ったくらい。

レンズ装着例

参考までにレンズ装着例を複数掲載。
EOS R5とほぼ同じであるため、レンズを装着しても違和感ありません。従来通り使うことが出来ると思います。

比較

ボディサイズはZ 8よりも小さく、α7R Vよりも大きい。操作性は3つの機種で異なりますが、右手だけで自由度の高い操作を実現しているのはソニー。ニコンは左肩にあるボタン操作が必須で、必然的に左手を使うシーンが多いものの、両手を使える場合は最も使いやすいと感じます。

キヤノンはどちらかと言えば保守的ですが、ソニーほどユーザーに任せず、ニコンほど操作体系を押し付けない、バランスの取れたデザイン。

起動時間の確認

電源オフ時シャッター閉幕

シャッター閉幕機能を利用したとしても、非常に高速な起動速度。
人差し指で電源スイッチを操作し、レリーズボタンに指を移動させる間にカメラは撮影待機へと移行。待ち時間はほとんどありません。

電源オフ時シャッター開幕

シャッター閉幕機能を使う場合とよく似ていますが、比較して起動速度がわずかに速い。

シャッター音の確認

ニコン Z 8と異なりメカニカルシャッターを搭載。状況に応じてメカシャッターと電子シャッターを使い分けることが出来ます。メカニカルシャッター音は静かに動作し、EOS R5とよく似ています。少なくともソニーα7R Vよりも静かで目立たない。

電子シャッター利用時は「電子音」オン時にシャッター音が発生。Z 8のように音の種類を選ぶことはできません。

メカニカルシャッター

メカニカルシャッター連続撮影

電子先幕シャッター

電子先幕シャッター連続撮影

電子シャッター

電子シャッター連続撮影

ローリングシャッターの影響

メカニカルシャッター シングル

電子シャッター シングル

積層型CMOSセンサーの導入により、フルサイズセンサーとしては非常に高速な読み出し速度を実現しています。100%完璧ではありませんが、このセンサー速度で不自然さを感じるシーンは限られているはず。

電子シャッター 高速連写

電子シャッターはシングルショット・連続撮影どちらも同程度のパフォーマンスを発揮。

他のカメラ

EOS R5も(積層型以外の)フルサイズセンサーでは非常に高速でしたが、R5 Mark IIはそれを余裕で上回っています。EOS R6 Mark IIやEOS R8の低解像センサーよりも優れています。(同じく積層型の)Z 8と比べると僅かに劣りますが、この差が実写に現れることはほとんどないと思われます。

細部の処理

このテスト中に気になった点として、メカニカルシャッターでは見られなかったジャギーが電子シャッターで発生していること。原因は不明ですが、センサーを上から下へ1ラインずつ段階的に読みだしているわけでは無く、複数のラインを一度に読み出しているように見えます。

これが実写でどのように影響するのか、日を改めて検証してみたいと思います。

メニュー一覧

動画で確認

基本的には従来通りのEOSらしいメニュー画面・操作性。メインタブの下にページごとにカテゴリ分けされた機能群を配置。ページごとのカテゴリを把握するのは難しく、覚えていくしかありません。このあたりはソニーの新メニューデザインが秀逸。

キヤノンもメインタブを増設してカスタマイズ専用タブで操作性の改善を図っているように見えますが、撮影機能が著しく増えているミラーレスカメラでは不十分。そろそろ抜本的な改良・変更が必要な時期だと思います。

さらに、相変わらず「一つ前に戻る」機能がMENUボタンでしか利用することが出来ず、必然的に両手で操作が基本となります。ボタンカスタマイズで右手側のボタンに「MENU」を配置できますが、あくまでもMENU画面を呼び出す機能のみ。ソニーのように、MENUボタンの機能をそっくりそのまま移行できるわけではありません。

画面右下に「MENU」ボタンが表示されますが、ファインダーや外部モニタ使用時はタッチパネルのボタン使用不可。

撮影

AF

再生

通信

セットアップ

カスタマイズ1

カスタマイズ2

マイメニュー

参考:ソニー新メニュー

まとめ

「新しい」を取り込みつつ保守的な従来通りのデザイン。視線入力や積層型CMOSなどを導入していますが、基本は「R5」から大きく変化していません。R5をより使いやすく、機能的にしたカメラと考えて問題ないはず。「(R5との)価格差ほどの違いを感じることが出来るか?」と言うと、これは個人差があると思います。R5に満足しているのであれば、R5 Mark IIの導入を急ぐ必要はありません。

もしも、R5のAF性能やセンサー性能(主にスピードの観点で)、撮影機能・通信機能が不十分だと感じた場合は検討する価値あり。この際はR5から自然な乗り換えが可能な機種であり、購入後にカスタマイズを済ませれば、すぐにR5と同じように使うことが出来ます。プロの為のカメラ、という言葉がしっくりくる。新機能である「視線入力」は場合によってゲームチェンジャーとなるかもしれませんが、万人向けとは言えず「特定の状況では役立つ機能」という印象。キャリブレーションをしたとしても、ファインダーを見る角度で精度や誘導範囲にばらつきがあり、万人におススメできる領域には達していないように見えます。ミラーレスカメラの機能としては画期的なのですが…、この機能目当てでR5 Mark IIを導入する場合、事前に実機で確認することをおススメします。コントロールレイアウトはほぼ従来通りで、一部スイッチの追加や移動がR5 Mark II導入の決定打となることは”ほぼ”ないでしょう。フルサイズHDMI・マルチアクセサリーシューなどが必須で、キヤノンEOS 高解像モデルが良いのであれば、今のところR5 Mark IIしか選択肢がありません。肝心の画質に関しては後日チェック予定。電子シャッター時のジャギーが気になるものの、これを指摘しているウェブサイトは見たことがありません。実写では特に問題ないのかもしれませんね。

参考情報

購入早見表

作例

Flickrにてオリジナルデータを公開

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