キヤノンが「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」を正式発表しました。キヤノン直販で275,000円(税込)となり、2021年10月8日(金)10時?予約開始予定とのこと。ちなみにEOS R5専用らしい。
5.2mmの魚眼レンズを2個搭載したキヤノン初※1のVRレンズ。EOS R5※2に装着することで、180° 3D VR映像を手軽に撮影できます。Lレンズならではの高画質はもちろん、2眼電動虹彩絞り(EMD)やゼラチンフィルダーホルダーを搭載することで、快適な撮影をサポート。また、VR撮影における省機材や省ワークフローも特長です。
- 10群12枚
- 絞り羽根7枚
- F2.8-F16
- 最短撮影距離:0.2m
- 最大撮影倍率:0.03倍
- ゼラチンフィルター対応
- 約121.1×53.5mm
- 約350g
- EOS R5対応
キヤノン初となるVR映像撮影システム“EOS VR SYSTEM”が誕生 高画質な180度VR映像と効率的な映像制作ワークフローを実現
現在、VRはエンターテインメントや観光、教育など幅広い産業において活用が広がっています。このような背景のもと、キヤノンは、レンズ交換式カメラEOSシリーズなどで培ってきた光学技術を生かし、高画質な映像と効率的なワークフローを実現するVR映像撮影システムを立ち上げます。
本システムは、ミラーレスカメラ(※1)と専用のレンズ、PCソフトウエアで構成しており、カメラに新発売の専用レンズを装着することで、VR映像の撮影を実現しています。また、新公開のPCソフトウエアにて撮影映像のVR規格形式への変換から簡易的な編集までを行うことができます。
キヤノンは、本システムを立ち上げることで、映像クリエイターや制作プロダクション、新たにVR映像撮影を始めたいと考えるユーザーまで幅広いニーズに応えていきます。
■ 高画質な3Dの180度VR映像(※2)を実現する専用レンズ
新製品“RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE”は、2つの魚眼レンズを備え、左右の視差を利用した3Dの180度VR映像を撮影することができる専用のRFレンズです。ミラーレスカメラ「EOS R5」(2020年7月発売)に装着することで、8K(※3)を生かした没入感のある高精細な映像を出力することができます。また、特殊コーティングの採用により、逆光時での撮影も快適に行うことができます。■ 撮影から編集まで効率的なワークフローの実現
“RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE”の2眼レンズそれぞれから入射する光を単一のCMOSセンサーを通じて記録することができるため、撮影前のカメラ位置の調整や同期設定、撮影後に映像を繋ぎ合わせる作業(スティッチ作業)が不要となり、映像制作ワークフローを効率化しています。また、ユーザーの制作環境に合わせて、PCアプリ“EOS VR Utility(※4)”と「Adobe Premiere Pro」(別売)専用プラグイン(※5) “EOS VR Plugin for Adobe Premiere Pro(※4)”のいずれかのデータ変換ソフトウエアを選択することができ、映像制作をサポートします。
製品名 希望小売価格 発売/公開日 RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE オープン価格 2021年12月下旬 EOS VR Utility 有償(※4) 2021年12月下旬 EOS VR Plugin for Adobe Premiere Pro 有償(※4) 2021年12月下旬 ※1 今回対応するカメラは「EOS R5」。12月上旬公開予定のファームウエアの適用が必要です。
※2 視野が180度となるVR映像のこと。YouTubeなどの動画配信プラットフォームにおいて一般的に採用されているVR映像形式。
※3 カメラには魚眼画像で8K相当の解像度の動画が記録されます。
※4 トライアルとして、静止画や2分以内の動画に関しては無償でVR規格形式への変換ができます。トライアル活用以外の全機能を利用するためには有償のサブスクリプション・プランの購入が必要です。対応OSは、Windows/macOS。
※5 アプリケーションの機能を拡張するソフトウエア。「Adobe Premiere Pro 14.5」以降のバージョンに対応。
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以前にピックアップした特許出願
以下の特許出願はあくまでも実施例であり、このまま実用化するとは限りません。とは言え、噂の見出しを考えると、このような形状のレンズとなる可能性が高そうです。
- 【公開番号】特開2021-51282(P2021-51282A)
- 【公開日】令和3年4月1日(2021.4.1)
- 【発明の名称】レンズ装置および撮像装置
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【0002】
特許文献1には、二つの光学系が所定の距離(基線長)だけ離間して並列に配置され、一つの撮像素子に二つのイメージサークルが並列に結像する立体撮像光学系が開示されている。映像の鑑賞者は、基線長が長いほど立体感を強く感じることができる。また、自然な立体感を感じることができる基線長は、物体までの距離に応じて決定され、物体までの距離の1/20?1/100程度の範囲の基線長で撮影すると、自然な立体感が得られる。基線長がこの範囲よりも長いと立体感が強すぎ、一方、基線長がこの範囲よりも短いと立体感が弱くなる。基線長を変えるには、二つの光学系を互いに近づけまたは離す必要がある。しかし、一つの撮像素子上に二つの光学系の像を並べて結像させる場合、撮像素子の受光範囲を超えて像を離すことはできず、一方、二つの像が重なるほど近付けることもできない。- 【0006】
人間の両目の間隔の平均は60?65mm程度であり、人間の目と同様のより自然な立体感を得るには、それと同じ程度の基線長の光学系を用いる必要がある。しかし、これを実現するには、レンズマウントの口径を60mmよりも大きくする必要があるため、レンズ装置および撮像装置が大型化してしまう。
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