2020年10月22日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。「RF135mm F1.8」「RF150mm F1.8」「105mm F1.8」となりそうなマルチフォーカス駆動の単焦点レンズに関する実施例を含む。撮影倍率が0.5倍というのも魅力的ですねえ。
大口径望遠ハーフマクロ登場なるか?
- 【公開番号】特開2020-173384(P2020-173384A)
- 【公開日】2020年10月22日
- 【発明の名称】光学系およびそれを有する撮像装置
- 【出願日】2019年4月12日
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】 フォーカシングに伴う収差変動が少ない光学系を提供することである。
実施例1 実施例2 実施例3 焦点距離 131.00 150.00 105.00 F値 1.85 1.85 1.85 半画角 9.38 8.21 11.64 像高 21.63 21.63 21.63 全長 155.01 164.98 145.01 BF 27.26 撮影倍率 0.5 0.5 0.5
開放F値がF1.8と明るい望遠単焦点レンズに関する特許出願。現行のレンズでは以下のようなレンズが存在します。
・EF100mm F2 USM
・EF135mm F2L USM
・AI AF DC-Nikkor 105mm f/2D
・AI AF DC-Nikkor 135mm f/2D
・FE 135mm F1.8 GM
・Sonnar T* 135mm F1.8 ZA
・135mm F1.8 DG HSM
・Milvus 2/135
・135mm F2.0 ED UMC
・Laowa 105mm F2 STF
各社に明るい望遠レンズは存在するものの、撮影倍率0.5倍を実現するレンズは前代未聞と言えるでしょう。マルチフォーカス駆動を採用しているソニーGMですら、最大撮影倍率は0.25倍です。そう考えると、撮影倍率0.5倍がいかに並外れた数値かお分かりになると思います。
特に望遠マクロとしてはスタンダードな焦点距離の「150mm F1.8 Macro」は魅力的ですね。ワーキングディスタンスを確保しつつ、接写に強い明るいレンズはシャッタースピードで有利と言えるでしょう。レンズ内マルチフォーカス駆動のため、フォーカス速度も期待できそう。
この実施例が実用化されるかどうか不明ですが、135mm F1.8 Macroや150mm F1.8 Macroは需要があると思います。Lレンズの高価なモデルとなりそうですが…。
なお、手ぶれ補正に関する記述はありませんが、「像ブレ補正を搭載してもよい」と文献内で言及されています。
参考:これまでに噂されているRFレンズ
今のところ、今回の実施例に含まれるようなレンズに関する噂はありません。
- TS-R14mm F4L
- TS-R24mm F3.5L
- RF10-24mm F4L USM
- RF14-35mm F4L IS USM
- RF24mm 1.8 IS STM Macro
- RF35mm F1.2L USM
- RF50mm F1.8 STM
- RF100mm F2.8L Macro IS USM
- RF135mm F1.4L USM
- RF70-200mm F4L IS USM
- RF100-400mm F5.6-7.1 IS USM
- RF400mm F2.8L IS USM
- RF500mm F4L IS USM
- RF600mm F4L IS USM
- RF800mm F5.6L IS USM
- RF1200mm F8L IS USM
サイト案内情報
特許関連記事
- キヤノン「24-130mm F4 IS」「24-80mm F2.8 IS」のような光学系の特許出願
- キヤノン ティルト効果をタッチ操作で簡単に調整する仕組みの特許出願
- 富士フイルム レンズ固定式GFX用と思われる「35mm F3.5」「40mm F3.5」「50mm F3.5」光学系の特許出願
- RF70-150mm F2 L のような特許内の光学系は実際に登場する可能性がある?
- キヤノン 50-250mm F4.5-5.6 を想定したようなAPS-C向け光学系の特許出願
- キヤノン 70-150mm F1.8 フルサイズミラーレス向け光学系の特許出願
- ニコン 35 / 50 / 85 mmのF1.4 / F1.8 光学系の特許出願
- キヤノン「400mm F4 TC DO」「600mm F4 TC DO」を想定したような光学系の特許出願
- キヤノン RF28-70mm F2.8 IS STM 用と思われる光学系の特許出願
- シグマ フルサイズミラーレス用「50-100mm F1.8」「45-90mm F1.8」光学系の特許出願
Facebookで最新情報やカメラ・レンズのレビューを発信しています。
「いいね!」を押すとFacebookの最新情報が届きます。