CineDがパナソニックLUMIX部門でお馴染みの山根氏へインタビューした動画と記事を公開しています。これと言って新情報はありませんが、直近で8K対応カメラが登場する可能性は低そうですねえ。
CineD:Panasonic LUMIX Discussed ? An Interview With Yosuke Yamane-san About the GH5 II, GH6 & More
日本に滞在中、パナソニックの山根氏にGH5 IIやGH6について話を伺う機会があった。山根氏の回答が、進化し続ける映画業界について知りたいという皆さんの好奇心と食欲を満たすものであることを願っている。
- 20年のデジタルカメラ事業で8000万台を売り上げ、世界初の製品を数多く投入してきた。
- GH5 IIはGH5のDNAを継承し、高い映像性能が既存ユーザーを魅了するだけでなく、新規顧客の獲得にも繋がると確信している。
- 世界的な半導体不足は我々を影響を受けている。
- より多くのクリエイターに使ってもらうため、被写体ごとに最適なモデルと機能が必要であると結論付け、GH6とGH5 IIの2モデルを開発することにした。
- GH6は新型センサーとプロセッサを搭載したフラッグシップモデルだ。
- GH5 IIは高品質なライブストリーミングを可能にして、急拡大するライブストリーミングの需要に対応している。
- GH5 IIの強みは動画機能とライブストリーミング機能と信頼性だ。
- GH5 IIは2000万画素センサーを使うことで、高品質な動画と静止画をどちらも利用可能となる。
- 被写体追従では像面位相差AFのほうが優れていると認識している。
- GH6は開発発表段階であり、公開した以上の情報をお伝えすることができない。
- 8Kはまだ文化として浸透しているとは言えない。お客様の8K需要の高まりを見越して商品化を検討する。
- アナモルフィックレンズは通常と異なる設計技術や製造技術が必要となる。市場ニーズに加え、パナソニックがどのように価値を提供できるか検討してゆく。
- LUMIXとVaricam/EVAは開発部署が異なる。
とのこと。
以前から噂されているように、LUMIXへの8K動画実装はまだ先となりそうですね。3000万画素センサーが登場するとも噂されていますが、果たしてどのようなイメージセンサーを搭載するのか…。
同じくネット上で噂されている「像面位相差AFの導入」については明言しておらず、DFDのコントラストAFをさらに改良するのか、像面位相差AFを導入するのかは今のところ不明。パナソニック製のアナモルフィックレンズもすぐに登場することは無さそう。
全体的にこれと言った新情報はありませんが、ソニーやキヤノンとは異なり、すぐに8K動画に着手するような雰囲気では無いことは確かなようです。CineDも記事の最後に「パナソニック製8Kカメラを直近で期待すべきではない」と言及しています。
ポイント
開発発表の情報
- 新型プロセッサ・イメージセンサー
- 4:2:2 10Bit DCI 4K 60p 無制限録画
- 4K 10Bit 120p HER・VFR
- 2500ドル
- LEICA DG 25-50mm F1.7も開発中
噂
- 像面位相差AF
- 3000万画素センサー
参考:LUMIX GH6開発発表
パナソニック株式会社は、新開発のマイクロフォーサーズ・イメージセンサーと画像処理プロセッサーを搭載した、ミラーレス一眼カメラ「GH6」を開発しました。新たな映像表現を可能にするミラーレス一眼「LUMIX G」シリーズのフラッグシップモデルとして2021年内を目処に製品化し、グローバル市場に導入する予定です。
当社は2008年に世界初※1のミラーレス一眼カメラ「G1」を発売以来、進化・開発を続け、ミラーレス一眼カメラの機動力と高い動画性能を両立した革新的な製品を生み出してきました。写真から映像制作の領域にミラーレス一眼カメラの用途を拡げるとともに、LUMIXブランド誕生から20年にわたり、映像文化の発展に貢献し続け、写真家や映像クリエイターなど幅広いユーザーから高い支持を得てきました。
近年、動画配信の需要が高まる中、より高画質で様々な表現手法を用いた、ワンランク上の映像作品を追求するプロの映像クリエイターが増加しています。特に、高解像度で広階調な質感あふれる映像や、フレームレートを操るスローモーション、小型カメラの機動性を活かした自在なアングルなど、ユーザーの創意工夫に応える自由度の高いカメラが求められています。
このようなニーズに応えるべく、当社は映像表現の自由度をさらに高める、マイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼カメラ「LUMIX GH6」を開発。「GH6」は、ミラーレス一眼カメラが持つ機動性と多彩な映像表現力の両立を目指した「LUMIX G」シリーズのフラッグシップモデルです。高速読み出しを実現するマイクロフォーサーズ・イメージセンサーと画像処理プロセッサー「ヴィーナスエンジン」を共に新開発し、卓越した映像表現を可能にします。
本開発品は、4:2:2 10 bit Cinema4K※260pの動画記録に対応し、推奨動作温度内において動画記録時間無制限※3を実現。膨大な情報量の高画質映像を途切れることなく撮影できるため、高い信頼性が求められる長尺のライブ撮影やドキュメンタリーフィルムなどのノーカット撮影にも安心して使用できます。また、高解像なスローモーションやクイックモーション撮影・編集が可能な、10 bit 4K120pのハイフレームレート(HFR)や、バリアブルフレームレート(VFR)記録にも対応。動きのあるスポーツシーンやアクションシーンの撮影にも最適です。さらに、新開発マイクロフォーサーズ・イメージセンサーの特長を最大限に活かした、10 bit 5.7K60pの高解像動画記録にも対応します。その他、写真・動画のハイブリッド撮影が可能となる豊富な動画記録モードや撮影アシスト機能を装備し、映画やミュージックビデオ、ドキュメンタリー動画、SNS動画など、様々な用途でクリエイターが求める、独創性の溢れる映像表現のニーズに応えます。当社は、高速性・機動性に長けたマイクロフォーサーズ「LUMIX G」シリーズと、フルサイズならではの高い描写性能を有する「LUMIX S」シリーズの提供を通じて、クリエイターが創造性を存分に発揮するための価値提案を行い、写真・映像文化に貢献していきます。
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