IMAGING RESOURCEが2019CP+におけるリコーイメージングとのインタビュー内容を記事として発信しています。
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一眼レフは終わらない
- GRシリーズのデザインが統一されているのは、基となるコンセプトから設計して辿り着くのがこのデザインだからだ。我々はそれほど保守的では無いが、優先すべきはカメラの操作性だ。
- 新しい操作性を取り入れようと試みても操作性はそれほど良く無いと感じている。つまり既存のGRデザインはとても優れているのだ。
- ピクセルシフトによる高解像撮影をいち早く採用したメーカーだが、GR IIIには採用しなかった。この技術は三脚使用時に成果を得ることが出来るものであり、GRで三脚を使うことは想定していない。
- (より低価格な中判フォーマットのミラーレスが登場したことについて)
・PENTAX 645シリーズは継続する。
・競合相手と争うのは価格設定では無く画質面だ。
・現時点で645シリーズの廉価モデルは検討していない。- ミラーレスを含めて様々なフォーマットを研究している。具体的な計画は無いが、検討中だ。
- 中判・フルサイズ一眼・APS-C一眼・GR・防水・360度と6つの異なるカメララインを提供している。
- 防水カテゴリは市場規模で安定している。さらにリコーはWG-6とG900と異なるラインを展開中だ。
- ミラーレス市場が大きくなっているが、中には一眼レフに回帰する人もいる。一眼レフにはミラーレスに無い独自の魅力的な点がある。一眼レフ市場は少しずつ減少しているが、1?3年後には上昇し始めるだろう。
- ミラーレス移行組の中には一眼レフ用レンズを持っている人がいる。そのような人は簡単に一眼レフで戻ってくるだろう。
- APS-Cは小型軽量であると同時にスピードもメリットの一つだ。我々はAPS-C一眼レフを継続して開発してゆく。
- ボタンを防塵防滴化するのは簡単だが、ダイヤルやレバーは難しい。この点において我々は2007年からノウハウを蓄えている。
- アクセラレータユニットについて詳細をお伝え出来ないが、プロセッサーに代わってノイズリダクションを施している。このため、メインプロセッサーの負担が少なくなり、他の機能を割り当てることが可能だ。
- RICOH THETA Z1は従来と比べて非常に高価だが、1型センサーを2つ搭載してTHETA Vよりも遥かに画質は優れている。この点で価格は適正化されたと考えている。
- THETA Z1はレンズ1つに対して3つのプリズム、計6つのプリズムを搭載している。通常は光を曲げると画質が悪くなるものだが、THETA Z1はこれを利用して画質が良くなるように調整している。
- 360度カメラのB to B市場では主に静止画が用いられる。(車や物件のインテリア確認など)
- THETA開発チームはPENTAX開発チームとは別で動いているが技術情報や画質については互いにコミュケーションを取っている。
- 現在DFA85mmを開発中だが発売時期は現時点でお伝えすることが出来ない。最善を尽くしている。
- APS-Cロードマップの中にある標準ズームがプログレードとなるのか、キットレンズとなるかは秘密だ。
とのこと。
驚きの「一眼レフは数年後に持ち直す」発言。キヤノンやニコンが「一眼レフ市場はここ数年で半減する」と述べている中で非常に前向きな姿勢を取っています。なかなか強気ですねえ。リコーらしいというか、ペンタックスらしいというか…。そろそろPENTAX KPやK-70後継あたりに動きが欲しいところですが、まずはK-3後継でしょうか?
待望のGR後継モデル「GR III」は非常に好調のようで、ファームウェアアップデートでアフターフォローをしっかりとしてほしいところ。(特に未完成のBluetooth接続を早めになんとかして欲しいですぅ)
個人的に気になっているのはTHETA Z1。SやSCユーザーですが、高感度と逆光耐性・色収差補正がイマイチだったのでZ1への乗り換えを検討中。RAW出力に対応し、Lightroomとの相性も良いらしいので期待しています。
Qシリーズについては何も語られていませんね。さりげなく無かったことになるでしょうか…。
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