PhototrendがSalon de la Photo 2024におけるソニーへのインタビュー記事を公開。α7 IVはまだまだベストセラー、α7S IIIの居場所はまだある、プレミアムコンパクト市場はほぼノーコメントなど。
Phototrend:Interview Sony au Salon de la Photo 2024 : « L’A9 III est un boîtier pionnier »
2024年はソニーにとって良い年か?
- 課題は常に進化している。
- 常に大きな発表があるわけではなく、さまざまなセグメントを開発しなければならない。
- 悪い年はなく、適切な挑戦と適切なエネルギーで適応していく年だ。
ソニーのフランス、ヨーロッパ、その他の国での市場シェアは全体的に伸びているのか?
- 正確な数字は言えない。
- フランスとヨーロッパではフルサイズミラーレスのマーケットリーダーであり続け、好調な勢いを維持している。
ニコンZ6IIIやキヤノンEOS R5 Mark IIが登場したが、ソニーα7 IVは依然としてベストセラーなのか?
- 厳しい競争にさらされているのは事実だ。
- プロモーションによっては、毎月常に販売チャートのトップにいるわけではない。しかし、ベストセラーであることに変わりはない。
昨年度、α7 IVはソニーで最も売れたカメラだった。今もそうなのか?
- そうだ。
α9 IIIは特殊なカメラだが購買層を見つけたのだろうか?
- この種の質問に答えるのはいつも難しい。α9 IIIは先駆的なカメラだ。
- ソニーは先駆的なカメラを作ることに慣れている。
・2013年には初のフルサイズミラーレス。
・2015年には初のBSI(裏面照射型)センサーを搭載。
・2017年にはα9で初の積層型センサーを搭載。
・2022年にα7R Vで初のAIチップを搭載。
・そして2024年に初のグローバルシャッターセンサーを搭載。- 技術的なブレークスルーは常に激しく動く。新しく、異なる市場にいる以上、物事が変わるには時間がかかる。
- この新技術の利点を説明し、多くの普及活動を行い、それが実を結びつつある
- プロフォトグラファー向けだが、勢いはある。
オリンピックをどのように総括するか?
- プロフォトグラファーのセグメントにおいて素晴らしい年だった。
- 機材貸し出し数は目を見張るものがあり、ソニーからは1,000台を超える貸し出しがあった。
- α1とα9 IIIに対する強い需要があった。このイベントは、新しいグローバルシャッター技術を宣伝する重要な機会となった。
α7 IVは少し「古く」見え始めている
- すべての製品リリースには独自のダイナミズムがある。
- 製品は必要に応じてリリースする。
α7S IIIの居場所はまだあるのだろうか?
- まだ居場所があると思う。
- 主に動画用として使用されているが、多くの天体写真家が非常に低照度な状況で使用している。
- 高解像ファインダーと定評のある1200万画素センサーを搭載。卓越した性能を提供する興味深い選択肢であり続けている。
- FXシリーズ、特にFX3がコンテンツクリエイターの間で大きな成功を収めているのは事実だ。
- だからといって、α7S IIIの妥当性が疑問視されるわけではない。
α7S IIとは異なり内部競合もあるが
- これについては特に意見はないが、α7S III、FX3、そしてまだ話題になっていないがZV-E1も、同じ技術基盤に基づいているため、非常に似た画質であることは明らかだ。
- その用途は必要性や強度によって異なる。
- 次に何が来るかを予測するのは難しいが、当面はα7S IIIがまだ市場に存在する。
- FX3はよりプロフェッショナルで要求の高いユーザーをターゲットにしている。
大口径の300mmズームレンズは登場するか?
- 特にプロやスポーツフォトグラファーから多くの需要があると思う。ソニーのエンジニアは耳を傾け、実現可能性と生産性に応じて優先順位をつけている。
- キヤノンの100-300mm F2.8は確かに興味深い。
- 300mm F2.8はズームではないものの、軽さ、画質、操作性という大きなメリットを提供する。
- 全く同じレンズや同じ利点を持ち合わせているわけではないが、300mm F2.8は非常によく売れている。
X100 VI・GR III・Q3は商業的に大成功を収めている
- それらの需要が非常に多いのは事実だ。
- 市場の専門家として、この動きは注目に値するものであり、カメラに対する継続的な関心を物語っている。
X100VIの需要は衰えることなく続いているようだ
- 多くのアンバサダーやプロのフォトグラファーが、このようなフィードバックをソニーのエンジニアに伝えていると思う。
- 未来がどうなるかについては、私には予測できない。
一部のAPS-Cユーザーは少し見捨てられたような気分になっている
- このセグメントにはまだ意義がある。APS-Cも負けてはいない。
- AIチップ、新メニュー、BIONZ XRなどの技術を組み込んだα6700の発売はその一例だ。
- より手頃な価格のα6400は、瞳と顔のオートフォーカスを備え、高性能な選択肢であり続けている。
- フランスでは、手頃な価格のおかげでレンズキットがよく売れている。全く見捨てられたわけではなく、活性化され、あるべき価格レベルに置かれたのだ。
近い将来、新しい非常に明るいレンズが登場すると思うか?
- 製品リリースに関する情報は持っていない。
- 個人的には、50mm F1.2は絶対的に極めてニッチだと思うが。すでにFE 50mm F1.2 GMと50mm F1.4がある。
- そして、先日発表した85mm F1.4 GM IIがあれば、この焦点距離でポートレート写真家のあらゆるニーズに応えることができる。
α7 IVは発売から時間が経過していますが、まだまだ人気の機種となっているようですね。強力な競合機種が登場しているものの、存在感は健在の模様。Phototrendは暗に後継機に関する質問をしていますが、これと言った新しい情報はありません。
α7S IIIは内部競合したり、ニッチなカメラとなっていますが、ソニー的にはまだ居場所のあるカメラであると言及。引き続き販売しそうな雰囲気ですが、後継機が登場するかどうかは不明。噂情報でも、しばらくは登場しなさそうな状態となっています。
APS-C αはα6700が登場したものの、α6400やα6100などは更新されていません。この価格帯はキヤノンが強力なAF(被写体検出)に対応した新製品を複数投入しているので、ソニーもそろそろ動いてほしいところですが…。
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