2021年6月24日付けでニコンの気になる特許出願が公開。1型センサー向けの標準ズームレンズのように見えますね。今さらNIKKOR 1なんてことは無いと思いますが…。
- 【公開番号】特開2021-96485(P2021-96485A)
- 【公開日】2021年6月24日
- 【発明の名称】変倍光学系、光学機器及び変倍光学系の製造方法
- 【出願日】2021年3月18日
- 【分割の表示】特願2016-37592(P2016-37592)の分割
- 【出願人】
【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン- 【課題】小型で良好な光学性能を有する変倍光学系、光学機器及び変倍光学系の製造方法を提供する。
実施例1 実施例2 焦点距離 10.17-48.50 10.30-29.10 F値 3.54-5.73 3.62-5.50 半画角 38.1-9.1 37.7-15.2 像高 6.70-7.97 6.96-7.97 全長 71.638-93.744 61.283-73.283 BF 12.116 13.549
いまいちピンとこない像高で最初は「なんじゃこりゃ?」の状態でしたが、分割特許の元を参照してみると実施例の像高が「8.1」となっていたので、おそらくNIKKOR 1のような1型センサーを想定したもの。ただし「1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6」「1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM」「1 NIKKOR 11-27.5mm f/3.5-5.6」用には見えません。敢えて言えば「1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6」でしょうか?
今さら1型センサーのカメラを投入することも無いでしょうし、分割特許で出願した意図は今のところ不明。特許で示された技術がニコンZマウントで活かされるのかもしれませんね。実施例を見る限り歪曲収差の光学的な補正を諦め、電子的に補正するように見えます。像高が小さいのでガッツリと補正&クロップされるはず。
いつものように、特許が出願されたからと言って必ずしも実用化するわけではありません。
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