2021年7月15日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。スマートフォンと連携して使用するデジタルカメラのようですね。コンバージョンレンズやパソコンでの遠隔制御なども想定している模様。
- 【公開番号】特開2021-103261(P2021-103261A)
- 【公開日】令和3年7月15日(2021.7.15)
- 【発明の名称】撮像装置
- 【出願日】令和1年12月25日(2019.12.25)
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】??持ち運びの際の利便性を向上可能な撮像装置を提供する
- 【解決手段】??撮像装置10は、ベース部11と、レンズ鏡筒102とを備える。レンズ鏡筒102は、レンズユニット202が有する第2レンズ201を通過した光束を結像する第1レンズ101と、第1レンズ101を通過した光束を撮像する撮像素子107とを有する。レンズ鏡筒102は、回動部501により、ベース部11に対して回動可能に接続され、且つ、ベース部11に対して複数の角度で固定可能である。ベース部11には、レンズ鏡筒102とレンズユニット102とを収納可能な間隙が設けられている。
- 【0002】
近年、固体撮像素子を用いたデジタルスチルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置を用いた撮影には様々な手法が採られている。例えば、パソコンやスマートフォンと接続することで、ユーザがカメラ本体を保持することなく、遠隔操作によって撮影する形態が提案されている。遠隔操作を行う場合、必要に応じてカメラ本体を上下左右に調整して所望の撮影範囲となるよう調整することが望まれている。- 【0006】
しかしながら、上記特許文献2の手法で焦点距離を変更する場合、焦点距離を変更するレンズユニットをカメラ本体と別途で用意する必要があり、持ち運びの際の利便性が高くなかった。- 【0007】
そこで本発明の目的の1つは、持ち運びの際の利便性を向上可能な撮像装置を提供することである。
キヤノンは新しいデジタルカメラの形を研究し続け、既に「PowerShot ZOOM」や「PowerShot PICK」「iNSOiC REC」など、これまでにない製品を投入しています。今回登場した特許もそのような取り組みの一環と言えるかもしれませんね。スマートフォンとの連携を前提としたデザインのカメラはこれまでにいくつかありましたが(例:Olympus Air・ILCE-QX1など)今回はセルフィーにも対応した面白いデザインですね。
図面の「201」「301」は焦点距離を変えるコンバージョンレンズなどを想定している模様。さらに遠隔制御で可動部「501」を動かすことが可能とのこと。また、パソコンなどと接続して遠隔制御も想定しているらしい。収納時はカメラを落ちたたむことができ、収納性も良さそう。
これが実用化される可能性は高くないかもしれませんが、キヤノンがスマートフォンと連携できる様々なカメラを模索しているのは間違い無さそうですね。今後の展開に注目したいと思います。
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