2023年9月20日付けでコシナの気になる特許出願が公開。「MACRO APO-ULTRON 35mm F2」と思われる光学系の実施例を含んでいます。40mm F2も検討していたようですね。
概要
- 【公開番号】P2023130072
- 【公開日】2023-09-20
- 【発明の名称】マクロレンズ
- 【出願日】2022-03-07
- 【出願人】
【識別番号】391044915
【氏名又は名称】株式会社コシナ- 【課題】フロントフォーカス方式を採用した、より少ない繰出量で大口径比かつ小型なマクロレンズを提供すること。
- 【0001】
本発明は、近距離物体を撮影できるマクロレンズに関する。- 【背景技術】
【0002】
写真及びビデオ撮影用の光学機器に用いられるレンズにおいて、近距離物体を高い解像度で撮影できるレンズとしてマクロレンズがある。
一般的なレンズは無限遠での結像性能を優先するのに対し、マクロレンズは特に近距離物体の撮影において優れた結像性能が得られるように設計されているが、近距離のみならず無限遠や中距離の撮影に対しても利用される。
例えば、特許文献1(特許第4986710号公報)では、無限遠から高倍率の近距離撮影までの広範囲に渡って十分な収差補正ができる、画角42°~43°程度の広角マクロレンズ系が開示されている。- 【発明の効果】
【0012】
本発明におけるマクロレンズの構成によれば、少ない繰出量で大口径比かつ小型なマクロレンズを提供できる。実施例1
- 焦点距離:36.08
- F値:2.01
- 半画角:21.28
- 全長:50.37
- 倍率:0.50
実施例3
- 焦点距離:42.03
- F値:2.06
- 半画角:18.41
- 全長:53.09
- 倍率:0.50
2022年夏に登場した富士フイルムXマウント用のマクロレンズ「MACRO APO-ULTRON 35mm F2」用と思われる光学系の特許ですね。近距離のみならず遠景でもパフォーマンスを発揮でき、小型軽量で繰り出し量も小さな光学系を意識していた模様。実施例では「40mm F2」の光学系も示されていますが、商品化は35mm F2を採用したようです。
コシナ MACRO APO-ULTRON 35mm F2 最新情報まとめ
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