フォーサーズフォーラム公式サイトにて、イギリスの会社「Photogram AI」がマイクロフォーサーズシステム規格に賛同したと正式発表。裏面照射型1100万画素4/3センサー搭載カメラを来年2月に予定している模様。
Alice Camera by Photogram
マイクロフォーサーズシステム規格に
Alice Camera by Photogramが新たに賛同オリンパス株式会社とパナソニック株式会社は、2008年に共同でマイクロフォーサーズシス
テム規格を発表し、本規格の普及に努めてきましたが、このたび、Alice Camera by
Photogramが本規格に賛同し、これに準拠した製品の開発を進めることをお知らせします。
コンテンツ制作者のための、AIを駆使したコンピュテーショナルカメラAlice Cameraを開発
しているイギリスのAlice Camera by Photogramの参加により、今後新たな製品がマイク
ロフォーサーズのラインアップに加わります。共通規格ならではのラインアップの発展性は、映
像の楽しみ方をさらに広げていきます。
オリンパスは、フォーサーズシステム、マイクロフォーサーズシステム規格の提唱企業として、
今後も両規格のラインアップ拡充を図り、お客さまの多様なニーズにあったデジタル一眼シス
テムを提案していきます。
●Alice Camera by Photogramについて
イギリスを拠点とするAlice Camera by Photogramはソーシャルメディア向けにデジタル
コンテンツを制作、発表しているコンテンツ制作者のためにAlice Cameraを開発するコン
ピュテーショナルフォトグラフィ企業です。プロ品質の光学系とAIを駆使したハードウェア、そ
してディープラーニングによる計算されたコンピュテーショナルフォトグラフィ・アルゴリズム
を組み合わせることで、Photogram AIは現代の写真撮影、シームレスな画像共有、ライブス
トリーミングに最適化されたカメラを実現します。
2020年初旬の中国企業賛同に加え、イギリスの会社がマイクロフォーサーズ規格に賛同した模様。この会社は2020年9月にスマートフォン連携型のレンズ交換式カメラを発表しています。
スマートフォン連携型のカメラであることも注目すべきポイントですが、使用しているセンサーが1100万画素のSony IMX294(更新:スペックリストに掲載されていました。)を採用しているのも特筆すべき項目と言えるでしょう。IMX294はドライブレコーダーや産業用途でも使われている大型センサーですね。国産のコンシューマー向けカメラで、このような裏面照射型CMOSを採用したマイクロフォーサーズカメラは今のところ存在しません。さらに低画素で画素ピッチに余裕のある4/3型 裏面照射型CMOSがどのような高感度性能を発揮するのか気になるところ。
以前の発表では「クアッドべイヤーHDR」と言及していたものの、ウェブサイトを今見ると特にクアッドべイヤーHDRについて言及はしていない模様(紹介動画ではクアッドべイヤーHDRと記述を確認できます)。基本的には動画撮影・Vlogに焦点を当てたカメラとなりそうですね。
さらにAIを使用したオートフォーカスアルゴリズムを使用しているとされ、従来のAF技術を完全に上回る可能性を秘めていると公式ブログで言及しています。実機でどのようなAFを利用できるのか気になるところですねえ。
「AI AF」を謳っているわりに装着レンズがMFオールドレンズという何とも言えない紹介動画(モックの段階だからでしょうけども)。
2020年10月時点での情報
Alice Camera:BETTER CONNECTIVITY THAN A DSLR WITH HIGHER QUALITY THAN A SMARTPHONE
- Alice Camera™はコンテンツ制作者のために英国で作られているAIアクセラレータカメラ。専用のAIチップを搭載したレンズ交換式カメラであり、機械学習を高め、カメラができることの限界を押し広げる。
- Aliceはコンセプトプロトタイプの段階にあり、2020年秋にIndiegogoで公開される予定だ。
- Aliceはコンパクトで薄型のカメラで、ほとんどの標準的なスマートフォンをカメラ背面に取り付けることができる。
- 人間工学に基づいたグリップは、撮影する際の手の置き場所と安定性を向上させる。
- 最も柔軟でコンパクトな交換レンズシステムであるマイクロフォーサーズレンズマウントを採用しており、50種類以上のプロ品質のレンズを用意している。
- Aliceのマイクロフォーサーズセンサーは、低照度下での撮影に優れており、クロップなしで高品質の4Kビデオを撮影することが可能だ。大きなピクセルサイズと革新的なクアッドベイヤー構造により、非常に低いノイズと高いダイナミックレンジを実現。
- デジタル技術が1990年代を変えた様に、人工知能が2020年代の写真を変えようとしている。
- 主な仕様
ーアルミボディ
ーマイクロフォーサーズマウント
ー1100万画素クアッドべイヤーHDR
ーディープラーニングカラーサイエンス
ー電子手ぶれ補正
ーAIによる自動露出
ーAIによる自動フォーカス
ーMicro SDカード
ーUSB-C充電
ー3.5mm マイク端子
ー5GHz WiFi- 本体価格:750ポンド
ー早期割引:450ポンド
ーIndegogo:550ポンド
サイト案内情報
カメラ関連記事
- NIKKOR Z 85mm f/1.8 S レンズレビュー Vol.3 遠景解像編
- LAOWA FFII 15mm F5.0 Cookie ライカMマウントの製品画像
- RF35mm F1.4 L VCMの光学性能は賛否両論だがAF性能は全体的に優れている
- LUMIX S PRO 50mm F1.4 レンズレビューVol.3 遠景解像編
- RF70-150mm F2 L のような特許内の光学系は実際に登場する可能性がある?
- NIKKOR Z 50mm f/1.2 S は逆光とレンズサイズ以外が完璧
- LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3 レンズレビューVol.2 遠景解像編
- VILTROX AF 35mm F1.7 APS-C の製品画像とスペック
- NIKKOR Z 85mm f/1.8 S レンズレビュー Vol.2 解像チャート編
- キヤノン 50-250mm F4.5-5.6 を想定したようなAPS-C向け光学系の特許出願
Facebookで最新情報やカメラ・レンズのレビューを発信しています。
「いいね!」を押すとFacebookの最新情報が届きます。