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環境ポートレートで理想的な選択肢|135mm F1.4 DG

Dustin Abbottが「135mm F1.4 DG|Art」のレビューを公開。大きく重く、汎用性の低い焦点距離としつつ、環境ポートレートでは被写体を際立たせる理想的な選択肢と評価。光学性能も全体的に良好のようです。

Dustin Abbott:Sigma 135mm F1.4 DG | ART Review

  • 外観:従来の135mmレンズとは異なるデザイン。一眼レフ時代の105mm F1.4 ARTに似ている。三脚座を必要とする大きさ。
  • 三脚座:三脚座はアルカスイス互換の溝とテンションノブを備えスムーズに回転。取り外し可能なため軽量化も可能。ただしリングと鏡筒の間に余裕がなく、持ち運び時の快適性は低い。
  • 構造:防塵防滴仕様で、前玉には指紋や湿気に強い特殊コーティング。大型フードはバヨネット式でロック機構を備える。装着時に全長が長くなる。テレコンバーター非対応で、後玉がマウント近くに配置されている。
  • 携帯性:全長は約13.8cmで、径は11.2cmと非常に大きい。フィルター径は105mmで、入手が難しいサイズ。重量は1420gと重く、Viltrox135mmF1.8より200g重く、ソニーGMより約500g重い。結婚式撮影など長時間の使用では負担が大きい。
  • 操作性:絞りリングは1/3段クリック式で、クリック解除により動画撮影時の滑らかな操作が可能。アイリスロックスイッチにより誤操作を防げる。AF/MF切替スイッチに加え、Fnボタンを2つ搭載。フォーカスリミッタースイッチは非搭載だが、高速AFへの自信を示す設計。
  • AF:デュアルHLAモーターを初搭載。大きな光学系でも高速かつ静音で、F1.4でも飛翔する鳥に追従可能。約150枚の連写で全て良好にピントが合った。ViltroxやソニーGMよりわずかに劣るが、差は小さい。スポーツや動体撮影では競合に劣る場合もあるが、ポートレートやウェディング用途では十分に優れる。
  • MF:フォーカスリングは比較的狭いが、滑らかで適度な抵抗。最短撮影距離は1.1mで、倍率は0.144倍と競合より劣る。ViltroxやソニーGMが70cm程度まで寄れるのに対し弱点となる。フォーカスブリージングは大きめに発生する。
  • 手ぶれ補正:光学式手ぶれ補正は非搭載。ボディ内補正に依存。
  • 解像性能:中央より周辺の方がシャープで、ポートレートに適した描写。Viltroxにわずかに劣るが、フレーム全体で良好な性能。F2.8まで絞ると隅々まで高解像で、コントラストも優れる。ポートレートではViltroxとの差はほぼ感じられない。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:13枚羽根により、絞っても円形が保たれる。F1.4でも高いシャープネスと美しいボケを両立。中距離ショットで立体感が得られる。
  • 軸上色収差:前ボケ側にわずかなフリンジが見られるのみ。良好に補正されている。
  • 倍率色収差:フフレーム端でも問題なし。色のにじみはほぼない。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:糸巻き型歪曲が明確に存在。補正は容易だが、Viltroxには発生しないため相対的には弱点。
  • 周辺減光:目立たず、わずかな補正で完全に解消可能。大口径前玉の効果が大きい。
  • コマ収差:極めて少なく、星景撮影でもフレーム全域で良好。
  • 逆光耐性:フレア耐性は高く、ゴーストやフレアが少ない。
  • 光条:記載なし。
  • 作例集:リサイズ多め。
  • 総評:光学性能を極限まで追求したレンズであり、85mm F1.4 ARTを想起させる存在。ただし大きさと重さが大きな代償となる。焦点距離の汎用性は低く、実用頻度が下がる傾向があるが、環境ポートレートでは被写体を際立たせる理想的な選択肢である。
  • 競合について:ソニーGMやViltrox LABと比較される。Viltroxは寄れる点と軽量性で優れ、ソニーGMは動体追従性能に勝る。
  • 備考

2025年9月発売の大口径望遠レンズ。世界初となる「135mm F1.4」を実現したAFレンズであると同時に、大口径のFLDガラスを4枚使用して高い光学性能を両立。さらに2ユニットのHLAフォーカスモーターでフローティング構造を採用しており、フォーカス全域で高い解像性能を維持しているとのこと。

販売価格はシグマオンラインショップで33万円スタート。135mm単焦点レンズとしては非常に高価ですが、世界初となるF1.4レンズと考えると安い。

Dustin Abbottのレビューでは、高解像かつボケが綺麗で諸収差も良く補正しているとのこと。シグマ製品の中では絞り羽根が多く、絞った際のボケも良好のようですね。

競合製品としてVILTROX AF 135mm F1.8を挙げていますが、いずれにせよ135mmは汎用性が低いと言及。スタジオでは135mmの焦点距離が長すぎ、ウェディングでは70-200mm F2.8を選ぶとのこと。環境ポートレートでは理想的な選択肢になると述べています。

シグマ 135mm F1.4 DG|Art 最新情報まとめ

  • 発売日:2025年9月25日(木)
  • 予約開始日:9月11日(木)10時
  • 希望小売価格:オープンプライス
  • シグマオンラインショップ:330,000円
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レンズの仕様

レンズマウント E / L
対応センサー フルサイズ
焦点距離 135mm
レンズ構成 13群17枚
開放絞り F1.4
最小絞り F16
絞り羽根 13枚(円形絞り)
最短撮影距離 110cm
最大撮影倍率 1:6.9
フィルター径 φ105mm
手振れ補正 -
テレコン -
コーティング SMC
撥水防汚コート
サイズ φ111.7mm × 135.5mm
重量 1,430 g
防塵防滴 対応
AF デュアルHLA
絞りリング
その他のコントロール
付属品 ・ポーチ
・レンズフード(LH1126-01)
・フロントキャップ(LCF-105 IV)
・リアキャップ(LCR III)
・三脚座(TS-181)
・プロテクティブカバー(PT-61)
・ショルダーストラップ

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