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DPReviewが富士フイルム製コンパクトデジタルカメラ「X100V」と前モデル「X100F」のレンズ性能を4つのピント距離で撮り比べています。
Fujifilm X100V vs. X100F lens shootout: A worthy update to a modern classic
- 初代X100に搭載されたレンズは通常の撮影距離でシャープだったが、近寄るとソフトフォーカスのような状態となりコントラストが低下する。
- X100シリーズの解像度が向上するにつれ、レンズの問題はさらに明らかとなってくる。2400万画素APS-Cセンサーを搭載するX100Fの時点でレンズは限界に達しているのは明らかだ。
- 富士フイルムはX100V導入にあたってレンズの光学設計を一新した。見た目は同じで従来のコンバージョンレンズと互換性がある。しかし、2枚目の非球面レンズを導入し、四隅のシャープネスや接写時の画質改善を図っている。
- 今回はX100V・X100Fを使用し、4つのピント距離でレンズの解像性能をチェックしている。
- 無限遠
どちらも非常に優れた中央シャープネスだが、X100Vはフレーム全体で一貫している。F5.6~F8まで絞ってもX100Vは四隅のシャープネスがX100Fより良好だ。
X100Fはおそらく像面湾曲の影響が残っている。 - 1m
コントラストはX100Fより一貫して良好だが、何故か被写界深度がX100Fより浅いように見える。RAWファイルを分析すると、ボケはじめをより滑らかに描写していることがわかる。
解像度はX100Fとほぼ同じだ。 - 0.5m
絞り開放の中央解像はほぼ同じだが、僅かにフレーム端の画質で有利だ。そしてフレーム全域でX100Vのコントラストが遥かに高いのは明らかだ。F5.6以降における中央解像とコントラストの差はほとんど無いが、フレーム端の画質はX100Vが依然として有利である。 - 最短撮影距離
X100Fは絞り開放時に被写体へ近寄るほど滲みが酷くなる。クリエイティブな効果を期待する以外で実用的な画質とは言えない。
比較してX100Vは解像度が僅かに低いものの、滲みが減少してコントラストは遥かに高い。フレーム全体の一貫性も向上している。滲みが少ないので実用的な画質であり、これはF5.6前後まで当てはまる。
結論を言うとどちらもクローズアップには適していない。しかし、X100Vのほうが明らかに優れている。
間違いなくレンズは改善している。無限遠のシャープネスは一貫性が増しており、フレーム端におけるコントラストは全ての絞り値で改善している。この違いは被写体に近寄るほど明らかとなる。
マクロ撮影時はどちらも最高と言えない画質だが、X100Vは少し低解像となる代わりにコントラストが高く滲みはほとんど無い。この違いは絞り開放で顕著となり、F5.6前後まで差が分かる。
フレーム端の画質向上はワイドコンバージョンレンズ装着時の画質向上にも繋がるはずだ。
Flickrの専用ページでは既に500を超えるユーザー投稿の作品を確認できます。実際にオリジナルサイズのデータをダウンロードできる作品もあるので、色々なシチュエーションの写真をチェックしてみると参考になるかもしれません。
DPReview:Fujifilm X100V vs. X100F lens shootout: A worthy update to a modern classic
とのこと。
実際に作例を確認してみると、確かにフレーム周辺部や接写時の滲み解消で明らかな違いがあるようですね。X100Fユーザーがレンズ更新を目的として乗り換えるのも大きな理由となりそうです。従来のコンバージョンレンズと互換性を確保しつつ、非球面レンズ1枚を加えたレンズ設計でここまで変化するのは凄いですね。
換算28mmのワイドコンバージョンレンズ装着時の画質改善も人によっては大きなニュースとなるはず。テレコンバージョンレンズは未チェックのようですが、同様の改善効果を期待できるかもしれないと述べています。
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