ePHOTOzineがキヤノン製一眼レフカメラ「EOS 90D」のレビューを公開しています。全体的にマイナスポイントが少なく、評価の高い1台となったようです。
- EOS 80Dよりも僅かに軽量だが、同水準のグリップやアクセサリーポートを備えている。
- アルミニウム合金とポリカーボネート素材でしっかりと組み立てられた防塵防滴仕様のカメラだ。
- メニューシステムはキヤノンお馴染みのレイアウトである。高度なAFシステムを備えているが、設定コマンドがカスタムファンクション内にあるので探し辛い。EOS 5D Mark IVのようなカメラは独自にAFタブを設けて素早く操作可能だ。
- バリアングルモニタの色再現は良好で、屋外における視認性も良い。
- バッテリーライフはCIPA準拠で1300コマと優れた結果だ。
- 連写時のバッファはキヤノンが示したほどコマ数を稼ぐことが出来なかった。これは設定次第で改善するかもしれない。
- 適切な彩度で心地よい色の画質だ。露出は信頼できるが、少しオーバーする傾向があるので-1/3で丁度良い。
- ポートレートでAWBを使用すると少し寒色寄りとなる。
- ISO感度ノイズ
・?ISO800:優れたノイズパフォーマンス
・ISO1600:ノイズが僅かに増加するが、ディテールを維持している
・ISO3200:ノイズがさらに増加
・ISO6400:ノイズでディテールが低下
・ISO12800:まだ実用的な画質となる可能性がある
・ISO25600:ウェブ用途ならば使えるかもしれない
・80Dと比べて高解像だがノイズ量は同じだ。
・X-T3と比べるとノイズは僅かに多い- AWBはタングステン照明で僅かに暖色寄りとなり、白優先AWBでよりニュートラルな結果となる。混合照明では少し暖色寄りとなるのが、プリセットよりも良い結果となる。
- 動画の画質は良好だ。高解像で優れた色再現である。
もし一眼レフを探しているのであれば、EOS 90Dは素晴らしい選択肢となる。保守的なデザインで、EOS 80Dと比べて外観に大きな違いは無い。しかし、新型3250万画素センサーを始め、フル画角の4K動画など様々な機能を考慮すると中身は大きく変化しており、最も熟成したAPS-C一眼レフと言えるだろう。
長所:3250万画素APS-Cセンサー・フル画角の4K動画・10コマ秒連写・高画質・優れた色再現・優れたバッテリーライフ・ボディ内RAW現像
短所:保守的なカメラデザイン・予想したより少ないバッファ・AF専用のメニュータブが無い・キットレンズでは3250万画素センサーを活かせない
とのこと。
EOS 90Dユーザーとしては…、「一眼レフとして熟成した」と言うよりも、「ライブビューも加味したハイブリッドカメラとして最も優れた”一眼レフ”」だと感じています。(一眼レフと言うだけならニコン「D500」などが候補に挙がるのではないかなと思っています)
デザインはEOS 80Dと見比べて大きな違いはありませんが、中身は2019年の最新モデルらしい仕様。光学ファインダー周りの仕様に変化が無いのは残念ですが、高解像で”結果的に”低ノイズに見える3250万画素センサーと最新世代のデュアルピクセルCMOS AFの導入で従来機とは別物に生まれ変わっています。画質はePHOTOzineが言及しているようなISO感度の段階で画質に変化があります。
連写時のバッファやAF専用タブ不在は確かにその通り。EOS 90Dの価格設定を考慮すると、少しグレードを上げて欲しかったところです。
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