Mobile01 がキヤノン「EOS R5 Mark II」のレビューを公開。高解像のサンプル写真を数多く公開。アクション優先モードの動作が確認できる動画などを掲載しています。アクション優先モードが機能するシーンはかなり良さそうですね。
Mobile01:Canon EOS R5 Mark II 評測報告|攝錄雙全、劍指 R3 的全能專業機!
- 外観:
・トッププレートの形状は R3 に近い。
・カメラの上部レイアウトは EOS R6 Mark II に似ている。
・底面にはクーリングファン用の通気口あり。
・製造国は日本。- 質感:
・強度と放熱性に配慮したマグネシウム合金製ボディ。
・ネジ穴には高品質の硬質亜鉛ダイキャストを採用。
・防塵・防滴構造を採用。- バッテリー:
・新バッテリーモデルLP-E6Pに対応。従来バッテリーとは条件付きで互換性あり。- インターフェース:
・変更点は HDMI Type-A の導入。
・多機能ホットシュー を搭載。
・CFexpress Type BとSDXC (UHS-II)にそれぞれ対応するデュアルカードスロット。- 携帯性:
・記載なし。- グリップ:
・2.5GBASE-T Ethernetに対応した追加グリップがある。瞬時にファイルを転送する必要があるユーザーに適している。- 操作性:
・電源スイッチとロックボタンを統合し、R6 Mark IIと同じ設計コンセプトを採用。
・静止画/動画切り替えスイッチを搭載。前モデル比で素早く切り替えが可能。
・ダイヤルはR5からの仕様を踏襲しており、プロユーザーの操作ニーズに応える。
・AFジョイスティックは、ヘッド部がキノコ型に変更され、親指への圧力が小さくなった。- 手ぶれ補正:
・記載なし。- ファインダー:
・0.5型、倍率0.76倍の仕様は従来通り。ただし、輝度は2倍の明るさを実現。
・「5」系では初の視線入力は正確に動作。- モニター:
・3.2型、210万ドット。
・静止画/動画を重視したモデルに「4軸チルト」が導入されることを心から願っている。- メニュー:
・記載なし。- フォーカス:
・向かってくる(スケートボードの)人物を100%捕捉することが出来た。
・アクション優先モードの作例多数。サーボAFで問題無し。
・(対象外のラグビー撮影にて)アクション優先モードで不安定となったのは「パス」のとき、つまりボールが空中を飛んでいるときだけ。
・従来はフェイントで撮影者も騙されてしまうが、アクション優先モードはボール保持者を良好に追従する。
・集団競技で視線入力はイマイチ。「単一の被写体」に適している。- 連写性能:
・30fps (RAW) に対応。
・「電子シャッター」に切り替えると、最大シャッター速度は 1/32000 秒。
・ローリングシャッターの影響はほぼ無視できるレベル。
・JPGで760コマの連続撮影枚数。R5では190コマまでだった。
・15枚の写真をプリ撮影可能。プリバッファ中はカメラへの負荷が高く、高温警告表示が出た。
・メカニカルシャッターで途切れることなく760枚の撮影が可能。- 解像性能:
・有効画素数は前世代と同じ4,500万画素。
・画像ピクセルを45MPから179MPに直接増加でき、バッチ処理にも対応。鳥を撮るのが好きな写真家にとっては夢のような機能。- 高感度ISO:
・良好な画質は ISO 6400 までで、実用的な値は ISO 12800 あたり。
・ISO 25600 になるとディテールが失われ始める。
・ノイズ リダクションは非常に優れているが、バッチ処理できないし、成熟したRAW現像ソフトで処理したほうが効率的。
(訳注:RAW現像画像を範囲指定することでバッチ処理は可能)- ダイナミックレンジ:
・作例のみ- ホワイトバランス:
・肌の色や空、植物の緑などのホワイトバランスの精度が向上していると担当者が強調している。しかし、それは感じられなかった。- JPEG:
・記載なし。- 動画:
・「撮りながら静止画」が実用的になって帰ってきた。最も重要なことは、最大 7.5 fps の連続撮影に対応していること。
・8K 60p RAW 、プロキシの同時記録をサポート。
・Canon Log 2 で16 stopsを超える広いダイナミック レンジを実現。- 作例集:高解像作例多数。
- 総評:
・フラッグシップ機とは比較にならない連写枚数を除けば、その他のスペックはすでに準フラッグシップ機のレベル。
・操作体系はほぼ従来通りだが小さな改善点が魅力的。
・「4500万画素×30fps×8K 60p RAW」はR5 Mark IIの絶対的なアドバンテージ。高解像のニーズがあるのなら、R5 Mark IIは最も適した選択肢。
・被写体検出と追従性能は非常に強力。
・さまざまなスポーツでテストしたが、アクション優先モードの有用性を痛感。
EOS R5の後継モデルとして2024年8月に発売。同シリーズでは初となる積層型CMOSセンサーを搭載し、プロセッサはEOS R1と同じくDIGIC X + アクセラレータを採用。AFシステムやアルゴリズムはR1とよく似ています(R1のようなクロスタイプAFではありませんが)。連続撮影速度や動画機能も大幅に強化され、EOS R3の視線入力AFにも対応しています。従来よりも高価な機種となってしまいましたが、強化された点を考慮すると妥当な値付けと言えるかもしれません。
Mobile01は主に様々なスポーツシーンでのテストを実施。高解像のサンプルを数多く掲載しているので参考になると思います。特にアクション優先モードが非常に効果的で、ボール保持者を正確に検出しているように見えます。対象外のはずのラグビーでも機能するみたいですね。
ISO感度はR5よりも良好としつつ、ボディ内のニューラルネットワークノイズ低減も機能的のようです。ただし、パソコンで使用するRAW現像ソフトほど使いやすいものではないようです。RAWのまま処理できないため、JPEG出力限定というのが悩ましいところ。幸いにも高ISOの画質は特に問題無さそう。
私も手持ちのEOS R5 Mark IIで視線入力の動作を確認。EOS R3が無いので動作の比較を確認することはできませんが、まずまず良好に動作する実用的な機能。ただ、上手く動作する時としない時があり、失敗が許されないシーンで使うのは躊躇します。少なくともオンオフを素早く切り替えることが出来るようにしておきたいところ。ただし、眼鏡を装着したまま使うと良好に機能しました。
サーボAF特性は従来よりもシンプルとなり、オート特性時は「粘る-俊敏」を3段階で調整するのみ。従来機にあったシーンごとのプリセットは無くなっています。以前のパラメータが有効だった場合、従来機の設定値とオートモードで比べてみるのが良さそう。
- 発売日:2024年8月下旬
- 希望小売価格:オープン
- 直販価格:
・ボディ:65万4,500円
・レンズキット:80万8,500円 - 初値:
・ボディ:589,050 円
・レンズキット:727,650 円
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参考までにEOS R5
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新製品
主な仕様
- イメージセンサー
・タイプ:裏面照射型積層CMOSセンサー
・有効画素数:4500万画素 8192 x 4320
・除塵ユニット:セルフクリーニングセンサーユニット
・手振れ補正:8.5段分 - ISO:ISO 100 ~ 51200
拡張 L (ISO 50 相当)、H (ISO 102400 相当) - プロセッサ:DIGIC X + DIGIC アクセラレータ プロセッサ
- メモリーカード:
・CFexpress 2.0 Type B
・SD UHS-II - 静止画:JPEG/HEIF/RAW/C-RAW
- 動画:ALL-I(タイムラプスのみ)/IPB(MP4)
- AFシステム:デュアルピクセル CMOS AF
・測距点: 最大 1053 ゾーン
・測距輝度範囲:EV –6.5 ~ 21
・被写体認識:自動、人物、動物、車両
・その他:視線入力AF、アクション優先、登録人物優先 - ドライブ性能:
・メカニカルシャッター:1/8000秒~30秒
・電子シャッター:1/32000~30秒
・フラッシュ同調速度: 1/200秒(メカ)
・フラッシュ同調速度:1/250秒・1/320秒(電子先幕)
・フラッシュ同調速度:1/160・1/200秒(電子シャッター)
・撮影速度:最高約12コマ/秒(メカシャッター/電子先幕)
・撮影速度:最高約30コマ/秒(電子シャッター)
・撮影枚数:RAW:約230枚(約95枚) - ファインダー:0.5型 約576万ドット 約0.76倍
- モニター:3.2型 約210万ドット バリアングルモニタ
- 動画:
・8K:60p 2600Mbps
・4K:60p 1860Mbps - インターフェース:
・USB:USB 3.2 Gen 2 USB Type-C
・ヘッドホン:Φ3.5mm
・マイク:Φ3.5mm
・HDMI:A
・LAN:RJ-45(2.5GBASE-T)(EPグリップ使用時)
・シンクロ:あり
・Wi-Fi:IEEE 802.11b/g/n/a/ac/ax
・Bluetooth:5.3
・N3タイプ端子 - バッテリー
・タイプ:LP-E6P
・撮影可能枚数:630 shots
・充電方法: - サイズ:138.5×101.2×93.5 mm
- 重量:656 g
- 防塵防滴:
- ボディ材質:マグネシウム合金/ポリカーボネート
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