DPReviewがシグマ「FP2」の初期レビューを公開。前モデルのコンセプトそのままに、より小型化しつつ、センサー高速化やAF性能、バッテリー性能を改善。独創的なコンセプトによりふさわしいカメラとなったとのこと。
DPReview:Sigma FP2: everything is better for the second-gen modular mirrorless camera
- 外観:初代fpの直方体に近いデザインを継承しつつ、内部設計を大幅に刷新。世界最小のフルサイズレンズ交換式カメラというコンセプトを維持しながら、バッテリーやモニターなどを改良。
- バッテリー:新型BP-91バッテリーを採用。容量は16Whで、初代fpの8.6Whから増加。撮影可能枚数はCIPA基準で約370枚となり、初代fpの約280枚から改善している。
- インターフェース:USB-C端子を2基搭載。片方はUSB 2.0、もう片方は最大10GbpsのUSB 3.2 Gen 2に対応。外部SSDへの記録、給電、充電、マイク・ヘッドホン接続など、用途に応じて使い分けられる。フルサイズHDMI端子と7ピンのアクセサリー端子も備える。
- 携帯性:バッテリーとカード込みで約460g。初代fpより小型化しながら、バッテリー容量と機能を強化。世界最小のフルサイズレンズ交換式カメラという特徴を引き継いでいる。
- グリップ:別売りのHG-11グリップに対応。カメラ本体は小型化を優先した設計で、グリップなどのアクセサリーを追加することで用途に応じて拡張できる。
- 操作性:上面には電源スイッチ、静止画・動画切り替えスイッチ、シャッターボタンを囲む大型コマンドダイヤル、動画RECボタンを配置。背面にはカスタマイズ可能なAELボタン、クイックメニューボタン、十字キー、メニューボタンを備える。実用性を重視した構成となっている。
- ファインダー:別売りのEVF-21に対応。約576万ドットのOLEDパネルを採用し、初代fp用のファインダーより高解像度かつ小型化。アイセンサーによるファインダーと背面モニターの自動切り替えにも対応する。
- モニター:約210万ドットの3.2型液晶モニターを搭載。上下方向にチルトでき、動画撮影時の柔軟性を高めている。また、モニターを展開することで、長時間の動画撮影時に放熱を助ける効果もある。
- フォーカス:新しい部分積層型センサーと、Sigma BFの開発で培った技術により、初代fpより高速かつ高度なAFを実現。新たに鳥認識にも対応。
- 連写性能:最高約20コマ/秒に対応。連続撮影枚数は、20コマ/秒でJPEG約200枚、DNG RAW約180枚。電子シャッターの読み出し速度向上により、ローリングシャッターの影響も軽減している。ただし、フラッシュ同調速度は最高1/50秒にとどまる。
- 解像性能:約2,450万画素の部分積層型CMOSセンサーを採用。裏面照射型センサーの周辺部に複雑な読み出し回路を設けることで、全面積層型より複雑な構造を避けながら読み出し速度を高めている。
- ダイナミックレンジ:動画のLogおよびRAW撮影では、ダイナミックレンジのうちハイライト側に7EVを割り当てる設計。ISO 1250未満は拡張感度として扱われる。
- ホワイトバランス:JPEG:カラーモードは13種類。初代fpの16種類から数を絞り、Sigma BF由来のRich、Calm、709 Lookを追加した。各モードではBFと同様の細かなパラメーター調整が可能。
- 動画:センサー全域を使用した6Kオープンゲート撮影に対応し、最大60pで記録できる。ProRes RAWは標準圧縮およびHQ圧縮に対応し、最大6K 30pで外部SSDへ出力可能。4Kはセンサー全幅で最大60p、クロップ時は最大120p、16:9の2Kでは最大120pに対応する。初代fpでは内部記録が8bitだったのに対し、FP2は10bit動画の内部記録に対応し、LeicaのL-Logプロファイルも利用できる。ビューファインダーモードでは、RED、ARRI、Sonyなどの映画用カメラの画角やアスペクト比を再現できる。
- 総評:初代fpの「必要最小限のカメラを用途に応じて拡張する」というコンセプトを、より完成度の高い形で実現した。その独創的なコンセプトに、よりふさわしいカメラとなった。
DPReviewによると、PetaPixelの評価と同じくAF性能やバッテリー性能が大幅に向上しているとのこと。特に前モデルはコントラストAFだったので、かなり使いやすくなったと感じるかもしれませんね。
イメージセンサーも刷新され、部分積層型センサーによりローリングシャッター性能が向上。フリッカーや動体撮影をしやすくなっている模様。通常の積層型CMOSセンサーほどではないものの、(S1IIやZ6IIIと同じセンサーであれば)fp比でローリングシャッターは3倍くらい高速化されているはず。
静止画・動画の両面でできることが拡張され、fpの後継モデルに相応しいカメラとなっています。
終売付近の fp 実勢価格を考慮すると、FP2の売り出し価格は倍近い。高価なカメラとなってしまいましたが、それだけの価値を備えているようです。
SIGMA FP2
- 発売日:2026年11月11日
- 予約開始日:10月29日(木)10時
- 希望小売価格:オープンプライス
- シグマオンラインショップ:346,500円
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2019年に発表したフルサイズミラーレスカメラ「fp」の後継モデル。従来機のコンパクトな直方体デザインとモジュール式の設計思想を継承しつつ、写真と動画の両方に対応するハイブリッドカメラとして機能を強化。
約2450万画素の部分積層型フルサイズセンサーを採用。従来のfpに搭載されていたセンサーより読み出し速度が向上し、ローリングシャッター歪みの低減が期待できる。シャッターは電子式のみで、ボディ内手ぶれ補正は非搭載。AFは像面位相差AFとコントラストAFのハイブリッドタイプで、AIを活用した被写体追従に対応。
連写速度はRAW(DNG)およびJPEGで最高20コマ/秒、フル速度で最大180枚のDNGを連続記録できる。動画機能では6Kオープンゲート記録に最大60pで対応し、全幅での4K 60pやクロップ時の4K 120pも利用可能である。さらに、ProRes RAW HQやProRes RAWの内部記録に対応するなど、映像制作を意識した機能を備えている。
ボディサイズは112.8×69.9×41.8mmで、バッテリーとSDカードを含む重量は460g。背面液晶は約210万ドットの3.15型で、従来の固定式からチルト式へ変更。ローアングルやハイアングルでの撮影が容易になり、液晶を傾けると背面の放熱フィンが露出する構造。
USB-C端子を2基、フルサイズHDMI端子、タイムコード端子などを備え、用途に応じて機材を追加できる拡張性も特徴。FP2は内蔵ストレージ約70GBとUHS-II対応SDカードスロットを備え、新型バッテリーは従来機より約30%長い駆動時間を実現する。撮影可能枚数は約370枚、動画撮影時間は約130分とされる。
別売アクセサリーとして、576万ドットのOLED電子ビューファインダー「EVF-21」を用意し、最大90°のチルトに対応する。ホットシューも標準搭載せず、別売の「HU-21」を装着する方式。HU-21使用時には32bitフロート音声記録にも対応する。
アクセサリ
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