Dustin Abbottが「GF500mmF5.6 R LM OIS WR」のレビューを公開。AFは富士フイルムらしく期待に及ばないとしつつも、画質は極めて優秀で不満無しと評価しています。GFXにとって重要なレンズとのこと。
Dustin Abbott:Fujinon GF 500mm F5.6 R LM OIS WR Review
- 外観:鏡筒はプラスチック製で、軽量化に貢献するが、高級感に欠けると感じる場合もある。フードはプラスチック製だが、縁にゴムが付いており、レンズを垂直に置くことが可能。ロック機構を備え、偏光フィルター用の回転ウィンドウを搭載。
- 構造:防塵防滴仕様。マウント部にはガスケットがあり、内部にもシーリングが施されている。マウントは深く、1.4倍テレコンバーターに対応。GFレンズとして最も機能が豊富。三脚座と脚部の取り外しが容易で、Arca互換に対応。
- 携帯性:104.5×246.5mm(4.1×9.7cm)、重量1375g(脚とフードなし)。GF 250mmより43mm長い。95mm径のフィルタースレッドを搭載。
- 操作性:フォーカスリミッター(5m以下を制限)、OISのオン/オフ、AFモード切替スイッチを搭載。プリセットフォーカス位置の登録・呼び出しが可能。絞りは専用リングで調整。
- AF:リニアモーター駆動で静音性は高いが、速度は最新レンズと比べてやや遅い。
- MF:幅広のゴム製フォーカスリングを搭載し、操作性は良好。
- マクロ:最短撮影距離2.8m(0.2倍)、驚くほどではない。
- 手ぶれ補正:OIS搭載で最大6段分の補正効果。GFX100S IIとの組み合わせで高い安定性を発揮。
- 解像性能:開放から非常に高い解像度を維持。F11以降は回折の影響あり。1.4倍テレコン装着時もシャープネスを維持。
- 像面湾曲:記載なし。
- ボケ:質は良好。玉ボケは完全な円形ではないが、自然な描写。
- 軸上色収差:色づきは見られず、補正能力は優秀。
- 倍率色収差:フレーム端でわずかに発生するが、良好に補正されている。
- 球面収差:記載なし。
- 歪曲収差:補正値-2で解消。
- 周辺減光:補正値+32(1段分)で解消。
- コマ収差:記載なし。
- 逆光耐性:フレアはほぼ発生せず、逆光でも問題なし。
- 光条:記載なし。
- 総評:GF500mm F5.6 R LM OIS WR は、富士にとって重要なレンズ。GF 250mm F4を超える本格的な望遠性能を備えつつ、サイズ・重量・価格のバランスが取れている。AF性能は期待ほどではないが、画質は極めて優秀。GFXシステムの可能性をさらに広げる一本である。
- 競合について:記載なし。
- 備考:
2024年6月に発売したGFXシステム初の超望遠レンズ。フルサイズ判換算で約400mmに相当する狭い画角に対応し、テレコンバージョンレンズでさらに「GF1.4X TC WR」で焦点距離をさらに拡張することが出来ます。
販売価格は50万円を切っており、44×33mmセンサー用の超望遠レンズとしては手頃な価格を実現しています。1億画素センサーと組み合わせることでトリミング・クロップ耐性も高く、面白い使い勝手となりそう。
Dustin Abbottのレビューによると、GFX100S II との組み合わせで非常に良好な結果が得られたとのこと。AFはパッとしないようですが、それは本レンズに限らず富士フイルムの傾向と言及。将来的に高性能なAFで見違える結果が得られるのか気になるところ。
また、テレコンバージョン装着時も画質の劣化が目立たないため「700mm F8」として快適に利用できるのは便利と感じるかもしれません。
富士フイルム GF500mmF5.6 R LM OIS WR 最新情報まとめ
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レンズの仕様
- マウント:GFX
- フォーマット:44×33mm
- 焦点距離:500mm
- 絞り値:F5.6-F32
- 絞り羽根:9枚(円形絞り)
- レンズ構成:14群21枚
(スーパーEDレンズ2枚、EDレンズ5枚) - 最短撮影距離:2.75m
- 最大撮影倍率:
- フィルター径:Φ95mm
- サイズ:Φ104.5mmx246.5mm
- 重量:1375g
- 防塵防滴:対応
- AF:リニアモーター
- 手ぶれ補正:6段分
- その他機能:
・絞りリング
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