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Kolarivisonがα1の分解レビューを公開「内外に小さな変更点が多い、とても印象的なカメラ」

Kolarivisonがソニー「α1」の分解レビューを公開。見た目こそα9と似ているものの、シーリングや熱対策、内部構造のデザインには数多くの小さな改善が見られるとのこと。

Kolarivison:SONY α1 COMPLETE DISASSEMBLY & TEARDOWN

  • α1はα7シリーズでおなじみのスタイルだ。
  • α7RIVのようなソニーの最新モデルで採用されているボディと大きなグリップを備えている。
  • α7SIIIでデビューした新しい可視光・赤外線センサー(WB用)を搭載。赤外線撮影用カメラに改造した後、これがカメラにどのように作用するかは興味深いところだ。
  • α1のロゴは、ソニーのフラッグシップ機として、α9と同様にゴールド仕上げになっている。
  • α9と同様に左肩にドライブモードダイヤルがある。新たにHI+設定が追加されている。
  • 背面は、この世代の他のソニーの製品に似ている。
  • α7Cやα7SIIIのようなバリアングル式モニターではなく、チルト式モニタを採用したのは興味深い選択だ。私は、Z 9やX-T3、あるいはPENTAX K-1 IIのようなハイブリッドモニタを見たかった。

分解

  • 底面のフレームは非常に開放的で、良好な冷却が期待できそうだ。これはα7IIIからアップデートされたα7R IVやα7S IIIに見られるものと同じだ。
  • グリップのレザーを剥がすと、NFCアンテナが見えてくる。
  • ネジにロックタイトを塗って、緩まないようにしている。
  • 背面フレームの周囲には、継ぎ目の下にウェザーシール材を追加しているのがわかる。
  • カバーを外して、まず目に飛び込んでくるのが、金属製のサーマルフレームだ。α7R IIで同様のプレートを見かけたが、III、R III、R IVには無かったものだ。今回、α7SIIIと同様にα1用にアップデートされたものが追加されている。
  • 4K 120fpsと8Kに対応する性能を考慮すると、より多くの熱対策を追加する必要があったのだろう。
  • 全体のレイアウトは、他のα7カメラで見てきたものと同様だ。
  • 両方のカードリーダーが基板の上に並んでマウントされている。
  • HDMI端子は、従来は基板にハンダ付けだったが、折りたたんだフレックスケーブルで接続し、ブラケットで固定している。これにより、修理や交換がしやすくなっている。
  • 従来はファインダーの裏側にサーマルパッドがあり、それが裏面に付着して取り外しが困難だったが、今回はそれをカバーするプレートが追加されている。
  • 上部カバーの縁を見ると、背面と同じようにウェザーシール材がたくさん見える。
  • 基盤の中央には、BIONZ XRプロセッサーが搭載されている。
  • いつものように、このカメラにはたくさんのリボンがついている。センサーリボンのうち2つがクリップインからプッシュオンコネクターに変更されているのは興味深い。取り外しが簡単になる反面、元に戻すのが面倒だ。
  • また、誤って外してしまうこともあるが、その場合でも、フレックスケーブルを無理やりクリップから引き抜くよりはダメージが少ない。
  • 誤って破損しやすいといえば、USB-Cポートのコネクターなど、基板の裏側に接続するリボンがいくつかある。ここ数年、多くのソニー製カメラで見てきたことだ。経験の浅い技術者なら見落としてしまうかもしれない。
  • 基板の下には、もう一枚の金属製ヒートシンクがある。こちらは他のモデルに比べて、より凝縮された印象を受ける。α1の性能に応えるため冷却を優先し、真ん中にヒートパッドのレイヤーを入れている。
  • 残念ながら、彼らが期待したほどの冷却効果ではなかったようで、EOS R5ほどひどくはないものの、オーバーヒートに関するいくつかの不満を耳にしている。
  • NFCフレックスケーブルがヒートプレートに引っかかって固定されるのは素晴らしいアップデートだ。基板上のさまざまなリボンを所定の位置に固定するのはいつも大変なので、これによって再組み立てが少し楽になる。
  • 上部の同軸ケーブル周囲に透明なケーシングを追加し、保護効果を高めている。
  • センサーユニットの周囲には、温度調節のためのヒートテープが数本貼られている。これを剥がし、ネジを外せば、センサーを取り外すことができる。
  • このカメラが搭載しているセンサーは、ソニーがα1専用に開発した全く新しいセンサー「IMX610」であることが、最近判明している。

見た目は前モデルと同じだが、内外に小さな変更点がたくさんあり、非常に印象的なカメラだ。

とのこと。
見た目こそα9シリーズですが、外装はコントロールレイアウトやグリップの形状が改善し、内部は防塵防滴や発熱対策が強化され、さらに修理しやすい構造となっている模様。フラッグシップモデルらしい充実したカメラと言えそうですね。従来機との価格差は単純に高解像の積層型CMOSセンサーを搭載しただけでは無さそうです。
熱対策はこれでも不十分と言われていますが、小型軽量ミラーレスでさらなる改善は期待できないかもしれません。長時間の動画撮影が必要な場合、パナソニックが空冷ファン搭載に舵を切ったように、能動的な冷却システムが必要となりそうです(もしくはニコンZ 9のような大型化)。

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