Insta360 X4 360度カメラとして完成形に近いこの上ない選択肢

Mobile01が「Insta360 X4」のレビューを公開。起動速度や応答性、8K 30p、4K 100pなど基本性能の向上を評価。さらに効果的な露出やHDR、アプリを含めたユーザーインターフェースの改善などを含めて「360度カメラとしてこの上ない選択肢」と言及。

Mobile01：Insta360 X4 新舊對決｜畫質有感提升、規格更臻完美！

外観・操作性

X3比で明らかに大きくなっている。

サイズ増の理由はバッテリーのアップグレードとモニター大型化。

バッテリーは大容量となったのでX3と共有することができない。X3比で充電速度が改善している。

表面には滑り止めの加工。

マイクの位置はX3とよく似ている。

大型モニターで360°プレビューを確認しやすくなった。

モニターのタッチ操作応答性や輝度が良好。太陽の下でも快適に操作・確認することができる。

X3と比べて起動速度や録画開始が高速化している。シャッドダウン速度の違いは目立たない。

8K動画撮影時はどうしても本体が熱くなる。握りやすくするため、本体に加えて温度コントロールグリップが付属している。

X3の保護レンズが使い捨てのような粘着性だったが、X4はねじ込み式となった。ただし、付属のプラスチック製は傷つきやすい。ガラス製の別売りレンズガードがおすすめ。

Qボタンを押すことでカスタマイズ可能なプリセットモードを呼び出すことが可能。

シャッターボタンはカメラ下部にある。押そうとすると、カメラを落としそうになる。

録画中に録画ボタンを長押しすることで収録をキャンセルすることができる。

AceProに続きジェスチャーコントロールに対応。検出精度が高く、干渉音を心配する必要が無い。

360度画質

以前の5.7K 30pから8K 30pに向上。

最終的なフラット動画は4Kまでだが、編集時にズームする際の違いは明らか。

8K 30pが明らかに鮮明。

HDRモードが効果的。

AI編集やクイックカットなどの機能も実用的になった。ただし、複数の動画をつなぐ場合のAI編集は時間がかかる。編集が多い場合は専用のスマートフォンを用意したほうがいい。

自撮り棒を使った撮影では、棒を動かしてレンズの位置を変えることでAI編集が効果的となる。

水中に入れる際はレンズガードを外しておく必要がある。レンズガード内に水が入り役に立たなくなる。

低照度における8K 30p・5.7K+ 30p、5.7K 60pを比較した。ノイズパフォーマンスは同等だが、5.7K 60pでのみ肌のトーンに色被りが発生しなかった。原因は不明。

音声

X4は風切り音低減が強化された。（比較動画あり）

Bluetoothマイクに対応している。DJI MIC2との相性はバッチリ。

ハイスピード・HDR

4K 100pのスローモーション撮影に対応した。作例あり

アクティブHDRには期待していたが、通常撮影よりも露出が暗い。

アクティブHDRは5.7Kまで対応している。

バレットタイムは5.7K 120pまで対応した。（X3は4K 120p）

高フレームレートでは高ISO感度になるため、明るい環境での撮影がおススメ。

FreeFrameモードにより水平を維持することができるようになった。

写真

360度では72MPに対応。出力は8MPで4K動画と同じ解像度になる。

解像度が低いと感じる場合はシングルレンズモードで14MPの撮影が可能。

Insta360 X3で360度カメラに対する見方が完全に変わった。X3の時点で非常に優れていたので、X4にはあまり期待していなかった。残された改善点はソフトウェア、特にPC版のInsta360 Studioついてのみだった。

しかし、X4を2週間使ってみて、再び360度撮影に魅了されてしまった。理由の一つは、Insta360 APPとAI編集は従来よりもユーザーフレンドリーで使いやすくなっていることだ。さらに8K 30pは編集後の自由度が高く、シングルレンズモードの機能は初心者にも親切で使いやすい。

8K 30pのディテールは5.7K 30pよりも豊かで、HDRを使わずともHDR効果の高い結果を得ることができた。また、従来はアクションカムの領分だった4Kスローモーション撮影も可能となっている。4倍スローまでだが、他のアクションカムと互角に戦える水準だ。（この分野ではAce Proが秀でているが）

起動や録画開始のレスポンス向上、ジェスチャー撮影の利便性、レンズガード対応、バッテリーの持ちの良さ、グリップ向上など、これらはユーザーの意見を聞いての公式なフィードバックだと思うが、X4は確かに前モデルよりも成熟し、完成形に近づいている。ライバルがいない360度カメラの分野では、消費者にとってこれ以上の選択肢は他にないだろう。

とのこと。
センサーサイズは従来通りですが、8Kや5.7K 60pに対応し、バッテリー強化、交換式レンズガード、ゴリラガラスのモニターなどなど見どころが多い新型モデル。ハード面のみならず、ソフトウェアにも様々な改良点が盛り込まれている模様。Insta360は「X3」を360度撮影のエントリーモデルと位置付けたのに対し、「X4」はフラッグシップモデルと言及。販売価格は少し高くなってしまいましたが、できる事を考慮するとX4を検討する価値がありそうです。

Mobile01のレビューによると、同じセンサーサイズでも高解像になったぶん画質に改善がみられると評価。低照度はセンサーサイズ・解像度なりのように見えますが、十分な光量がある場合のHDRは従来機よりも進化しているようです。

Insta360 X4 情報まとめ

商品ページ
楽天市場 Insta360ストア
Amazon Insta360ストア
発売日：2024.4.16
販売価格（Amazon）：
・通常版：79,800円
・自転車撮影バンドル：99,000円
・クリエーターバンドル：108,800円
・スターターバンドル：90,700円
・見えない潜水バンドル：110,300円
アクセサリー（公式ストア）
・85cm見えない自撮り棒：4,500円
・X4用スクリーンPROTECTOR：2,600円
・プレミアムレンズガード：6,000円
・X4用見えない潜水ケース：17,000円
・X4用充電アクセサリー：8,500円
・X4用バッテリー：7,600円

主な仕様

センサーサイズ 1/2インチ
ISO感度 100-6400
絞り F1.9
動画フォーマット
シングルレンズモード:MP4
360度:INSV
音声ファイル形式
48 kHz, 16bits, AAC
写真フォーマット
INSP
DNG
動画モード
動画、アクティブHDR、タイムラプス、タイムシフト、バレットタイム、ループ録画、プリ録画
写真モード
写真、HDR写真、インターバル、スターラプス、バースト
カラープロファイル
鮮やか、標準、LOG
360度動画解像度
・8K: 7680*3840@30/25/24fps
・5.7K+:5760*2880@30/25/24fps
・5.7K: 5760*2880@60/50/30/25/24fps
・4K: 3840*1920@100/60/50/30/25/24fps
最大動画ビットレート 200Mbps
360度写真解像度
72MP（11904×5952）
18MP（5888×2944）
スクリーン
2.5インチ
Corning® Gorilla® ガラス
シングルレンズ撮影
最大広角動画解像度 4K60fps
最大ミーモード解像度 4K
最大ミーモードフレームレート 2.7K120fps
Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth BLE 5.2
microSDカード
バッテリー2290mAh
Type-C USB 充電
駆動時間 135分
防水 10m
保護交換式レンズガード
ジェスチャー制御
録画キャンセル
オートダッシュ
音声制御2.0 日本語対応
Bluetooth接続 Airpods, Sena, Cardo, Airide, Asmax, Lexinmoto
サイズ 46.0x123.6x37.6mm