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LUMIX S9 はLUT機能を使いたいなら検討する価値のあるカメラ

Mobile01がパナソニック「LUMIX S9」のレビューを公開。ファインダー・メカニカルシャッターレス、バッファの浅さなどを指摘しつつ、LUTやデュアルネイティブISO、強力な手振れ補正などを評価しています。

Mobile01:Panasonic Lumix S9 評測報告|Lut 調色檔任你玩、攝錄風格自由定義!

  • 外観:外観優先でグリップがない。
  • 質感:記載なし。
  • バッテリー:S5IIと同じBLK22を使用。
  • インターフェース:3.5mmマイクとUSB-C、HDMI Dを備えている。SD UHS-IIに対応。
  • 携帯性:記載なし。
  • グリップ:S 26mm F8以外のレンズでは片手での撮影が難しい。
  • 操作性:コントロールが右側に集中している。大部分は片手で操作できるが、ストラップの装着がおススメ。残念ながらフォーカスレバーは無い。
  • LUT:39の登録枠があるLUTを呼び出すことが可能。他社と比べると圧倒的。LUMIX Labアプリは台湾ユーザー向けに繁体字。富士フイルムやソニーを羨む必要が無くなった。
  • 手ぶれ補正:動画撮影時の比較作例あり。
  • ファインダー:fpと同じくファインダーレス。
  • モニター:バリアングル式。
  • メニュー:記載なし。
  • フォーカス:像面位相差AFで追従性能が高い。瞳を正確に細くする。S5IIと同等。
  • 連写性能:メカシャッターレスで30fpsまで対応。バッファが小さいので撮影枚数が少ない。9fpsのJPEG+RAWで55枚の撮影が可能だった。
  • 解像性能:ローパスフィルターレス 2420万画素。
  • 高感度ISO:実用的なISOは6400まで。12800でも状況によって可能。
  • ダイナミックレンジ:-5EVからの復元でノイズは多くないが色が変わる。+3EVの復元で白飛びが発生。許容範囲は-4EVから+2EV。
  • ホワイトバランス:記載なし。
  • JPEG:記載なし。
  • 動画:4K 60pはAPS-Cモードのみ。冷却ファン非搭載のため連続撮影時間が短い。6Kや4Kではローリングシャッターが目立つ。1080 120pでは問題無し。デュアルネイティブの比較動画あり。
  • 作例集:高解像作例多数。
  • 総評:LUMIX Sシリーズの中では低価格で、魅力的な外観・カラーバリエーション。Vlog向けで、スチルカメラとは言えないかもしれない。fpのようなファインダーオプションもないので、購入する前にじっくり検討することをおススメする。個人的にはLUT機能が最大の強みで、これが必要なければα7C IIが良いと思われる。

手振れ補正オフ

手振れ補正 標準

手振れ補正 高

手振れ補正 アクティブ

LUMIX S5IIと同じセンサー・プロセッサ・手振れ補正・バッテリーを、小型軽量なボディに詰め込んだ個性的なカメラ。バッファや動画の連続撮影時間は短いものの、LUMIX S5IIとよく似た撮影機能を備えています。ただし、ファインダーが無く、ポート類が少なく、コントロールは大幅に低下する点には注意が必要。とはいえ、スマートフォンアプリ「LUMIX Lab」との連携によるLUT登録が容易であること、39枠の保存枠など、個性的な強みを備えています。

Xitekのレビューでは、ファインダーレスではあるものの、小型軽量ながら機能的で、フルサイズ画質をおしゃれなボディで簡単に使いたい人にとっては面白い選択肢のようです。基本的にはS5IIと同じセンサー・プロセッサを使用しており、撮影機能が豊富に揃っているのは魅力的。特に言及していませんが、S5IIと同じく手持ちのハイレゾモードにも対応していたはず。

やはり問題となるのはメカニカルシャッターレスで、高速で動く被写体を撮影すると歪みが発生したり、人工照明でフリッカーが発生する可能性がある模様。シャッタースピードを調整することで緩和したり紛らわすことも可能ですが、何も考えずに撮影したい場合はメカニカルシャッター搭載機のほうが良いかもしれません。

手持ちにLUMIX S5など2400万画素 BSIセンサー搭載機があれば、電子シャッターで試してみることが可能。確かに、(APS-Cやマイクロフォーサーズと比べて)ローリングシャッターが比較的目立つので注意が必要。特に(影響がわかりにくい)スマートフォンからのアップグレードとしてLUMIX S9を導入する際は気を付けたほうが良さそう。参考までに手持ちのカメラで影響度をしたべた結果を掲載。

積層型CMOSセンサー搭載機以外は少なからず影響が目立ちます。(個人的には)動く被写体で目立ちにくいと感じるのはEOS R5やE-M1Xあたりから。もちろん、撮影する被写体によってはEOS R5なども許容できないと感じるかもしれません。このあたりは実際に使ってみないと適合するか分かりませんが、少なくとも「ローリングシャッターが比較的目立つ」センサーを使用しているのは間違いありません。(類似のセンサーを搭載しているモデルは「Z f」「α7 III」あたり)

同時に連続撮影時間が短いのも残念ですが、このようなカメラを使う人で長回しする人は少ないかもしれません。もちろん、他社の「高温度モード」のような選択肢があるとよかったとは思いますが…。

パナソニック LUMIX S9 最新情報まとめ

主な仕様

  • イメージセンサー
    ・タイプ:裏面照射型
    ・有効画素数:2420万画素
    ・除塵ユニット:センサーシフト式
    ・手振れ補正:ボディ 5段 / Dual.IS 2 6.5段
    ・ISO:100-51200
    ・デュアルネイティブISO
  • シンクロスキャン(静止画)
  • プロセッサ:ヴィーナスエンジン
  • ハイレゾモード(手持ち対応)
  • アスペクト比:4:3 / 3:2 / 16:9 / 1:1 / 65:24 / 2:1
  • ライカモノクローム
  • LUT 最大39登録可能
    不透明度 10~100%で調整可能
    2つのLUTを適用可能
    スマートフォンアプリで簡単に追加可能
  • SD UHS-II カードスロット:×1
  • AFシステム:
    ・像面位相差 / コントラスト 検出
    ・測距点:779点
    ・測距輝度範囲:-6~18EV
    ・被写体認識:人物・動物・車・バイク
  • ドライブ性能:
    ・メカニカルシャッター:-
    ・電子シャッター:1/8000 - 60秒
    ・連続撮影速度:電子 最大30コマ秒
    ・連続撮影枚数:H RAW 55枚以上 / SH RAW 36枚
    ・フラッシュ同調速度:-
  • ファインダー:-
  • モニター:フリーアングルモニタ 3.0型 184万ドット
  • 動画:
    ・6K:29.97p 200Mbps 4:2:0 10-bit LongGOP
    ・全幅 4K:29.97p 150Mbps 4:2:2 10-bit LongGOP
    ・S35 4K:59.94p 200Mbps 4:2:2 10-bit LongGOP
    ・FHD:119.88p 150Mbps 4:2:2 10-bit LongGOP
    ・出力:
    ・電子IS:対応
    ・連続撮影時間:
    ・4Kオープンゲート
    ・リアルタイムLUT
    ・MP4(Lite): H.265/HEVC
    ・アクティブIS
  • 動画連続撮影
    ・[6K][5.9K]10分
    ・[C4K][4K][3.8K][3.3K]15分
    ・ [FHD] 20分
  • インターフェース:
    ・USB:USB-C 10Gbps
    ・ヘッドホン:-
    ・マイク:3.5mm
    ・HDMI:D
    ・Wi-Fi:2.4GHz / 5GHz
    ・Bluetooth:Ver 5.0
    ・シンクロ:なし
    ・その他:-
    ・コールドシュー
  • バッテリー
    ・タイプ:2200mAhバッテリー
    ・撮影可能枚数:470枚 静止画
    ・充電方法:USB 給電・充電
  • サイズ:126×73.9×46.7mm
  • 重量:403g(ボディのみ)
  • 重量:486g(バッテリー・カード含む)

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