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DXO Nik Collection 6は主に使いやすさの改善に焦点を当てたアップグレード

DPReviewがDXOの画像編集ソフト「Nik Collection 6」のレビューを公開。ユーザーインターフェースの改善・更新され、統一感のある操作性が得られるようになってきているとのこと。

DPReview:Nik Collection 6 review: Upgraded UI, much easier selections as plugin suite grows

  • Nik Collectionのルーツは1990年代半ばに登場したNik SoftwareのPhotoshop用シャープナーとColor Efexツール。
  • それから28年の間、GoogleとDxOに所有権が2度移り、さらに多くの機能が追加された。
  • Nik Collectionは現在、8つの写真撮影用ツールで構成されており、それぞれスタンドアロン、またはAdobe Photoshop、Lightroom、Affinity Photoなどのアプリケーションのプラグインとして実行することができる。
  • 使いやすいプリセットが満載されているが、手動で微調整して思い通りの結果を得ることもできる。
  • Windows用とmacOS用の両方が用意されている。
  • Mac用はアップルのシリコンハードウェアとほぼ完全な互換性がある。
    (この夏以降に提供される無償アップグレードによって、この互換性は100%に引き上げられる予定)。

Nik Collection 6の概要

  • コンポーネントプラグインは、Analog Efex、Color Efex、HDR Efex、Silver Efex、Dfine、Perspective、Sharpener、Vivezaである。
  • 4つのEfexツールは、フィルム写真のルックを再現し、カラー、トーン、コントラストをコントロールし、ハイダイナミックレンジまたはモノクロ画像を作成できる。
  • その他のツールでは、ノイズの調整、遠近感の補正、RAW変換後または出力前の画像のシャープ化、全体的な色調や画像の質感の変更などができる。
  • ローカライズされた編集のためのコントロールと、全体的なユーザーインターフェースが更新されている。

(個々の解説は割愛)

まとめ

レビューをまとめると、HDR EfexとSharpenerのユーザーインターフェイスのオーバーホールや、Appleシリコンのサポートがまだ未実装だが、Nik Collection 6には気に入るものがたくさんあることがわかった。

DxOがすべての準備が整うまでアップデートの配信を待たなかったことには少々驚いたが、そうしなかったことで、価値のあるいくつかの変更がすぐに提供され、さらに改良が進んでいる。何はともあれ、早期リリースされたソフトウェアが購入後に進化するのは、業界では当たり前のことになりつつある。これらのアップデートの残りが、今後数ヶ月の間に無料で提供されるのは良いニュースだ。

また、全体的なユーザーインターフェイス体験がようやく再びまとまりを取り戻しつつあるのも素晴らしいことだ。ここ2、3回のリリースでは、関連アプリ間で現代的なUIパラダイムと比較的古風なUIパラダイムの間にばらつきがあったため、使用時に一貫性がないように感じられたが、その時代は間もなく(ほぼ)終わりを迎えるはずだ。

さらに、DxOがNik Collection 6における唯一の異端児であり続けるNik PerspectiveのUIを見直すことを期待したい。それはともかく、AdobeやAffinityのアプリから写真を微調整するための包括的なツールキットをお探しなら、Nik Collection 6は一見の価値がある。

気に入った点

  • 手動で写真を微調整できる範囲が広い
  • 豊富なプリセットで素早く結果を出せる
  • コントロールラインとコントロールポイントは、ローカル調整に最適な方法
  • ほとんどのプラグインのユーザーインターフェイスが改善され続けている
  • スタンドアローンでも動作する
  • WindowsでもmacOSでも利用できる
  • サブスクリプション料金なし

気に入らなかった点

  • Color EfexのHSLツールが真に輝くには、より優れたターゲット性が必要だ
  • Dfineノイズリダクションのアルゴリズムは、少し前世代的な感じがする
  • Nik PerspectiveのUIは他のプラグインと異なる
  • アップデートの範囲は、いくつかのUIアップデートとアップルシリコンサポートがまだ残っているため、実際よりも少し小さく感じる

とのこと。
権利がGoogleからDXOに移動した後としては二回目のメジャーアップデートですね。今回は新機能の追加ではなく、主に使い勝手の面でアップグレードされている模様。便利なプリセットの使用が目的であればGoogle時代の「4」でも問題なさそうですが、DXO製品との連携や細かい微調整を多用するのであればアップグレードする価値がありそうです。新規購入は1.8万円と高めですが、「5」からのアップグレードであれば半額となる模様。どちらにせよ買い切りタイプで、サブスクのように定期購入が必要なソフトではありません。

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