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NOKTON 50mm F1 Asphericalは高価で極端でスペシャルなレンズ

Dustin Abbottがコシナ「NOKTON 50mm F1 Aspherical」のレビューを公開。非常に高価なフォクトレンダーレンズですが、それだけの価値があるスペシャルなレンズに仕上がっているとのこと。

Dustin Abbott:Voigtländer Nokton 50mm F1.0 Review

  • 外観:アップデートされた新しいデザインのフォクトレンダーレンズ。現代的な見た目だが非常に高級感がある。
  • 構造:12枚の絞り羽根。67mmフィルターに対応。レンズフードはねじ込み式のため裏返すことは出来ない。電子接点あり。防塵防滴には非対応。
  • 携帯性:フォーカシングで内筒が13mm伸びる。長いレンズではないが、鏡筒は太く、少し重い。
  • 操作性:1/3段刻みにクリックする絞りリングはクリックの解除が可能。
  • MF:被写界深度の目盛りがF2からF16まである。十分な抵抗で滑らか、完璧なバランス。ストロークは180度と長く、ピント精度は良好だが操作に手間がかかる。
  • 手ぶれ補正
  • 解像性能:F1としては中央の性能が良好。ただし、コントラストは低下している。もともとコントラストの高い環境では十分。F1.4まで絞るとコントラストが高くなるが、シャープネスが向上するのはF2から。F2.8まで絞ると全体的にとてもシャープ。F4-F8は風景写真に最適。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:間違いなく美しい描写。F2まで絞っても柔らかい。絞り羽根が多いため、ボケは角ばりにくい。
  • 軸上色収差:F1.0で明らかな色づき。少し絞ると大部分で軽減。
  • 倍率色収差:ほぼ完ぺきな補正状態。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:ほとんどない。
  • 周辺減光:F1.0でかなりの減光が発生する。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:大口径レンズとしては悪くない性能。
  • 光条:記載なし。
  • 作例集
  • 総評:大部分のフォクトレンダーよりも高価で極端でスペシャルなレンズ。クリエイティブであり、使って楽しいレンズ。
  • 競合について:記載なし。
  • 備考

とのこと。
ありそうでなかったソニー用のNOKTON F1.0レンズ。ライカM用からはじまり、キヤノンRF・ニコンZに続いてソニーEマウント用が登場しました。販売価格は非常に高価ですが、中国レンズメーカーと異なり電子接点に対応しています。

Dustin Abbottは、フォクトレンダーらしい優れたビルドクオリティを高く評価し、F1.0のレンズとしては良好な光学性能を備えたレンズと言及。F1.0から最高の光学性能を発揮するわけではないものの、美しく柔らかいボケとなる絶妙なバランスとなっている模様。ポートレートのような撮影距離でどのようなボケが得られるのか気になるところですが、Dustin Abbott氏の作例では確認できません。

幸いにも、Flickrには本レンズのユーザーがグループを開設しており、すでに千枚を超える写真が投稿されています。中距離では癖の強い描写ですが、このあたりは少し絞って使ったほうが良いかもしれませんね。

コシナ NOKTON 50mm F1 Aspherical 最新情報まとめ

レンズの仕様

レンズの仕様
発売日 2023年2月 初値 214,200円
マウント Z 最短撮影距離 0.46m
フォーマット 35mm 最大撮影倍率 1:6.84
焦点距離 50mm フィルター径 62mm
レンズ構成 7群9枚 手ぶれ補正 -
開放絞り F1.0 テレコン -
最小絞り F16 コーティング 不明
絞り羽根 12枚
サイズ・重量など
サイズ φ67.6×66.6 防塵防滴 -
重量 598g AF MF限定
その他 電子接点あり

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