Digital Camera WorldがOMデジタル「OM SYSTEM OM-1 II Mark II」のレビューを公開。優れたISO感度・ダイナミックレンジを備え、AF性能は大幅に改善していると高く評価。単なる風景・動物用と分類するのはもったいないカメラと言及。
Digital Camera World:OM System OM-1 Mark II review: the camera that will make you jealous
- 外観:OM-1とよく似ている。区別がつかないが、唯一の違いはゴム製コントロールダイヤル。
- 構造:ビルドクオリティはしっかりとしている。IP53の防塵防滴。SSWFは健在で、耐候性を強化する重要な機能。
- バッテリー:記載なし。
- インターフェース:
- 携帯性:頑丈だが軽量ボディ。
- グリップ:従来通りの分厚いグリップ。
- 操作性:電源スイッチは相変わらず左肩に搭載。コントロールは従来通り直感的なレイアウト。ジョイスティックの応答性は高い。
- 手ぶれ補正:前モデルと半段の差を識別するのは難しい。
- ファインダー:576万ドットの素晴らしいEVF。
- モニター:162万ドットで実用的。
- メニュー:ライブGNDが追加されている。これまで使ってきたカメラ機能で最もクールなものだ。
- フォーカス:被写体検出の追従が大幅に改善し、飛行中の鳥を捕捉しやすくなった。
- 連写性能:120fpsは便利だが、それ以上に低速連写の選択肢が増えているのはありがたい。バッファは2倍になり、120fps RAWで213枚の撮影が可能。
- 解像性能:2040万画素しかないので4000万画素以上の高解像センサーとくらべて見劣りする。しかし、2400万画素のEOS R6 Mark IIに近い。
- 高感度ISO:少なくともα7 IVやZ 7IIと同等。小型センサーだが画質を犠牲にしていない。
- ダイナミックレンジ:フルサイズのライバルに匹敵する優れた性能。
- ホワイトバランス:記載なし。
- JPEG:記載なし。
- 動画:写真指向のカメラだが、動画モードに問題はない。ハイブリッドを好む場合はG9のほうが良い。悪い性能ではないが、弱点になる。
- 作例集:リサイズのみ。
- 総評:前モデルと似ているが、違いはとても大きい。個人的には究極のアウトドアカメラ。単なる風景野生動物用と分類するのは非常にもったいない。ライブNDとライブGNDが強力で、AFの信頼性も高い。単なるOM-1のファームウェアアップデートというのは誤解である。
とのこと。
2022年に登場したOM-1をベースとして、バッファを強化しつつAFの改善や機能を追加した新型モデル。主な特徴は「人物検出の対応」「2倍のバッファ」「ライブGND」と言ったところですが、その他にも細かい点で強化が施されているようです。大部分はソフトウェアの変更であり、ハード的な変更点はダイヤルの操作性とバッファの大容量化のみ。将来的にOM-1にもファームウェアアップデートで対応できるのか不明。
Digital Camera Worldのレビューによると、従来通りの優れた操作性を継承しつつ、操作性・機能性が改善している模様。AFアルゴリズムに改善が見られるようで、従来機から大幅に向上していると言及しています。実際、前景の遮蔽物越しに被写体を捕捉している作例を掲載。このようなシーンはOM-1が苦手とする状況だったので、大幅に改善しているのであれば使いやすそうですね。同様の改善点をPCmagやPetaPixelも評価しています。
ISO感度やダイナミックレンジの評価は言い過ぎな印象を受けるので、このあたりは他のレビューも要確認。画期的なアップグレードではないものの、OM-1の不満点を着実に潰したマイナーチェンジと言えるかもしれませんね。OM-1との差額分の価値を見出せるかどうかは微妙ですが、個人的には新機能と合わせて「価値がある」と感じました。
私も発売日からOM-1 Mark IIを使用中。
AFは確かに改善しており、特に瞳や顔を検出できる状況であれば良好に機能すると感じました。身体の検出は引き続き不安定なので、できるだけ顔と瞳をフレームに入れておくのが重要となりそうです。また、いくつかの点で従来機と操作性が変わっているので、乗り換える際はカメラの設定や操作になれる必要があります。ISO感度とダイナミックレンジは従来通り。DCWは大げさに持ち上げているように見えるので、過度な期待はしないほうが良いのかなと。ただし、少なくともJPEG画質に関してはまずまず良好な結果が得られると感じています。14bit ハイレゾの恩恵は思っていたほど大きくありませんでしたが、ライブGNDやライブND 128は重宝しています。
OM SYSTEM OM-1 II Mark II 最新情報まとめ
- 発売予定日:2024年2月23日
- 初値
・ボディ:275,220 円
・12-40PROキット:339,570 円
・12-45PROキット:304,920 円
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新製品
主な仕様
赤字はOM-1との主な違いを示しています。
- イメージセンサー
・タイプ:積層型・裏面照射型
・有効画素数:2040万画素
・除塵ユニット:SSWF
・手振れ補正:8.5段分 - プロセッサ:TruePic X
- AFシステム:
・測距点:1053点
・測距輝度範囲:‐5.5EV~19EV
・被写体認識:車両・鉄道・鳥・犬・猫・人物
・その他:オールクロスセンサー
・AFシステムのリフレッシュレートが改善 - 連写性能:
・メカニカルシャッター:60-1/8,000秒
・メカ最大10コマ秒
・電子シャッター:60-1/32,000秒
・SH2 12.5/16.7/25コマ秒 追加
・電子AF/AE追従 50コマ秒
・最大120コマ秒
・フラッシュ同調速度:1/250秒以下
・連続撮影枚数:20fps 405枚 RAW・120fps 213枚 RAW - ライブND / ライブGND (ND2/4/8/16/32/64/128)
- ハイレゾショット 14bit RAW
- ファインダー:OLED 576万ドット 0.82倍
- モニター:3.0型 162万ドット バリアングルモニタ
- 動画:
・4K:60p LGOP 202Mbps
・FHD:60p ALL-I 162Mbps
・出力:MOV
・電子IS:対応
・連続撮影時間: - インターフェース:
・USB:USB 3.0 C端子 UVC/UAC
・ヘッドホン:φ3.5mm
・マイク:φ3.5mm
・リモート:φ2.5mm
・HDMI:D
・LAN:‐
・シンクロ:あり
・Wi-Fi:802.11a/n/ac/b/g/n
・Bluetooth:LE 4.2
・その他:φ2.5mm - バッテリー
・タイプ:BLX-1
・撮影可能枚数:500枚
・充電方法:USB-PD対応 - サイズ:134.8×91.6×72.7mm
- 重量:511g
- 防塵防滴:対応 IP53
- ボディ材質:マグネシウム合金