ePHOTOzineがキヤノン「PowerShot G7 X Mark III」のレビューを掲載しています。
- G7 X Mark IIIは持ちやすく使いやすいカメラだ。金属とプラスチックのパーツで構成され、前後には適切なカメラグリップが施されている。いくつかの点ではより高価なG5 X Mark IIよりも快適である。(背面が金属製でコントロールリングの感触が良好)
- コントロールレイアウトは見やすく、タッチ操作による操作も可能で、必要に応じてカスタマイズも出来る。
- メニューシステムはEOSシステムと同じだ。
- レンズコントロールリングはクリック音がするので動画撮影時は避けたほうが良いだろう。
- 3インチのタッチパネルは鮮明で見やすい104万ドットのチルトモニタだ。180度回転出来るので自撮りやVloggerに最適だ。
- 49点のAFシステムは画面隅でも選択可能だ。顔検出を備えているが瞳検出には対応していない。
- 露出の信頼性は高く、常に良好な結果を得ることが出来る。露出補正の必要性はほとんど感じない。
- 心地よい色再現であり、これはキヤノンの強みだ。
- レンズの広角端における四隅はいくらかソフトだが、中央はシャープだ。幸いにもこれは望遠端では問題とならない。
- レンズの周辺減光は目に付かず、歪曲収差はカメラで自動的に補正される。色収差も撮影した写真から見つけるのは難しいほど補正されている。
- マクロではいくらかソフトとなるので小絞りを使うと良いだろう。クローズアップ時のボケは良好だ。
- センサーはG5 X Mark IIと同じなので、ISOノイズ性能は同程度だ。ノイズを最小限に抑えるならば、ISO125~800までの使用がおススメだ。低照度でもISO1600~3200までは良好な結果を得ることが出来る。しかし、ISO6400~12800ではノイズが増えてディテールが大きく低下する。リサイズしてウェブに掲載するのであればまだ役に立つかもしれない。ISO25600は避けるべきだ。
- オートホワイトバランスはタングステン照明下で暖色傾向を示す。「Cool設定」により、よりニュートラルな結果を得ることが可能だ。
- パノラマモードの結果は良好だ。
- Youtubeのライブストリーミングに対応しているが、Youtubeアカウント側でライブストリーミングを有効にしていないとエラーが発生する。
- 動画の画質は良好で色再現性は高い。露出は安定してピントは合っている。逆光時にいくらかフレアが目立つものの、明るい光源を避けることで問題は回避できる。
G7 Mark IIから歓迎すべきアップデートが施され、静止画・動画どちらのユーザーにも訴求力のある製品だ。
広角端における四隅のレンズ性能には少し残念だが、他の状況では結果良好だ。レンズに関してはG5 X Mark IIが搭載した新開発の光学5倍ズームが存在するので見劣りしてしまう。
マイク端子・FHD 120p、4K動画は魅力的なポイントだが、24fpsの録画設定が無かったり、コントロールリングのクリック音により購入を躊躇ってしまうかもしれない。
長所:4K動画・マイク端子・色再現・使いやすい・連写速度・高い応答性
短所:広角端四隅が甘い・24fpsの動画設定が無い・コントロールリングのデクリック機能が無い
ePHOTOzine:Canon Powershot G7 X III Review
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とのこと。
積層型CMOSセンサーやクロップ無しの4K動画、Youtubeへのライブストリーミング機能などキヤノン初となるポイントが多いカメラですね。動画利用者にとってマイク端子が実装されたことも大きいのでは無いでしょうか?
ePHOTOzineが指摘しているように、24p動画には対応しておらず(Mark IIはFHDながら24pがありました)、G7 X Mark IIにあったデクリック機構が省略されています。強化された動画仕様もあれば、スポイルされてしまった動画仕様があるのは残念ですね。人を選ぶカメラとなっているようです。
アップグレード内容を考えるとMak IIからの値上げはやむなし、と感じるものの、少し高くなり過ぎてしまった感はありますねえ。特にG7 X Mark IIIで追加された機能に魅力を感じなければ、遥かに安いG7 X Mark IIという選択肢は大いにアリな気がします。
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