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GRシリーズ史上最高レベルの完成度|RICOH GR IV

Digital Camera Worldが「RICOH GR IV」のレビューを公開。従来の携帯性を維持しつつ、改善した光学性能や手振れ補正、操作性などを評価し、センサー画質も良好とのこと。GRシリーズ史上最高レベルの完成度と言及。

Digital Camera World:Ricoh GR IV review: the cult compact gets its biggest upgrade yet

  • 外観:長年GRシリーズを進化させてきた流れを受け、前世代から得た知見がしっかり反映されている外観。
  • 質感:記載なし。
  • バッテリー:記載なし。
  • インターフェース:内蔵フラッシュは非搭載で、GF-2アクセサリーフラッシュもTTL非対応という謎仕様。端子はUSB-Cのみと最小限だが、デュアルバンドWi-FiとBluetooth 5.3に対応し、GR Worldアプリでジオタグやリモート操作が可能。
  • 携帯性:マグネシウム合金の非常にスリムなボディで、GR IIIよりわずかに薄い。ポケットに収まる携帯性。
  • グリップ:ハンドグリップは小さいが保持には十分。短時間の撮影ではほとんど気にならない。
  • 操作性:操作系の進化が大きく、復活したプラスマイナスダイヤルにより露出調整が高速化。リアダイヤル式となり、5つのタイルを17種から自由にカスタマイズ可能で使い勝手が良い。メニューなしで直接アクセスでき、操作性が向上。Fnボタンは1つのみだが、37種もの機能を割り当てられるため不満は少ない。
  • 手ぶれ補正:5軸手ブレ補正が強化され、最大6段分の補正効果がある。実写でも暗所での安定性向上がはっきり体感できる。最も驚いたポイント。
  • ファインダー:記載なし。
  • モニター:従来と同じだが、屋外で有用なアウトドアビュー設定が追加された。20枚または81枚のサムネイル表示やデュアルヒストグラムにより、コンパクト機としては極めて精緻なレビューが可能。タッチ操作にも対応し、AFポイント移動だけでなくメニューのスライドや画像確認もスマートフォンのように行える。
  • メニュー:小型フォントの伝統的なリコーメニューは健在だが、5部構成で整理されている。
  • フォーカス:改良されたハイブリッドAFが高速化し、ロックオンも安定してミスが減少。トラッキングも障害物が大きい場合を除けばしっかり機能する。顔・瞳検出も実用的で、ゾーンやピンポイントなど多彩なモードで意図した被写体を捉えやすい。スナップフォーカスも健在。
  • 連写性能:最大4コマ/秒と控えめだが、約5.8秒でJPEG 23枚を撮影できる性能は想定用途には十分。
  • 起動時間:25%短縮、実際に体感できるほど速い。レンズ機構の再設計でダスト巻き込みが減る見込みなのも利点。
  • 画質:期待通りの高画質で、鮮明なディテールや滑らかなトーン、豊かなダイナミックレンジを備える。再設計レンズにより隅のシャープネスが向上し、フレーム全域で洗練された描写。
  • 高感度ISO:ISO 100〜6400ではほぼ同等の描写で非常に優れている。ノイズはISO 12,800から目立ち、ISO 51,200でも多くのディテールを保持。ISO 102,400と204,800では軟調で色も崩れるが緊急用途なら使用可能。
  • ダイナミックレンジ:ハイライト保持が良好、RAWでは少なくとも4段分のシャドウリカバリーが可能。小型カメラとしては驚異的な性能。
  • 露出:484点測光システムで制御され、特にハイライト重点測光が明るい屋外シーンで効果的で、印象的な描写を得やすい。
  • JPEG:レベル補正、WB調整、色モアレ補正、撮影後のパラメータ調整など多くの編集機能を備え、小型カメラとしては異例の豊富さと強力。
  • 動画:フルHDのみ、AFトラッキングなし、マニュアル露出不可、マイク制御も限定的で、動画機能は依然として付加的な位置づけ。GR IVは動画重視のカメラではない。
  • 作例集:リサイズのみ。
  • 総評:画質・操作性・AF性能・ストレージなど主要要素を大幅に洗練しつつ、シリーズの象徴であるコンパクトさを維持したアップデートモデル。動画面の弱さなど妥協点はあるものの、描写性能と携帯性のバランスは極めて優秀で、GRシリーズ史上最高レベルの完成度。携帯性、シャープな光学系、目立たない撮影スタイルを継承しながら、重要な要素のほぼすべてを進化させた静止画向けカメラ。
  • 競合:直接競合は少なく、富士フイルムX100VIが最も近いが大型かつ高価。XF 23mm f/2.8を装着したX-M5は価格とサイズの点で代替候補になり得る。

2025年に登場したRICOH GRシリーズの最新モデル。カメラのコアとなるレンズ・センサー・処理エンジンをはじめ、手振れ補正やコントロールレイアウト、内部システム、AFなどなど、全体的に改良が加えられています。

撮影体験を改善する新しい撮影モードも追加され、GRシリーズらしい新製品。販売価格は大幅に上昇してしまいましたが、現在の世界情勢や物価上昇などを考慮すると驚く程ではない、と言ってところでしょうか。

Digital Camera Worldによると、薄型化やコントロールレイアウトの変化、手振れ補正や光学性能の強化で改善を感じるカメラとなっているようです。改善点の多くは体験してみないと分からないところが多いものの、バッテリーライフの改善や内部に侵入するゴミ対策がいくつか追加されているのは個人的に嬉しいポイント。

フォーカスは「ほぼ同等」というDPReviewやMobile01の評価と異なり、いくらか改善しているようです。個人的にはそこまで違いを感じなかったのですが、AFを重視している人にとっては体感する差があるのかもしれません。

RICOH GR IV 最新情報まとめ

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主な仕様

GR IV
レンズ 5群7枚
18.3mm F2.8-16
マクロ 0.06m~0.15m
イメージセンサー 2,574万画素
センサー除塵 超音波振動 DR II
帯電防止コーティング
手振れ補正 5軸6段分
画像処理エンジン GR ENGINE 7
RAW RAW (DNG) 14bit
ISO 100~204800
ストレージ 内蔵メモリ(約53GB)
microSD/microSDHC/microSDXC
AF ハイブリッドAF
シャッター 1/4000秒~30秒
モニター サイズ:3.0インチ
解像度:約103.7万ドット
アウトドアモニター「オート」搭載
動画フレームレート フルHD(1920×1080、60p/30p/24p)
動画出力 MPEG4 AVC/H.264 (MOV)
USB USB-C
Wi-Fi 2.4/5.1GHz
その他ポート類 ホットシュー
バッテリー タイプ:DB-120
撮影可能枚数:約250枚
サイズ 約109.4×61.1×32.7mm
重量 本体のみ:約228g
バッテリー含:約262g
その他機能 自動水平補正
ローパスセレクター
フルプレススナップ
フォーカスリミッター
ウォーム優先WB
ホワイト優先WB
撮影メモリー設定
スナップ優先モード
新イメージコントロール シネマ調 イエロー
シネマ調 グリーン
カスタム3
粒状感の詳細設定

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