DPReviewが「RICOH GR IV」のファーストインプレッションを公開。実際にテストしてみないと分からないとしつつも、GR IIIに抱いていた複数の問題点について改良が施されている点を評価しています。
DPReview:Ricoh GR IV initial review: it's the small touches
センサーの更新
GR IVは25.74MPの裏面照射型センサーを搭載し、GR IIIの24MP表面照射型センサーから刷新された。解像度向上は本質的ではなく、ノイズ耐性・ダイナミックレンジ・読み出し速度などの実性能が重要であり、さらなるテストが必要。ソニーa6700やペンタックスK-3 IIIと同じセンサーを採用している可能性が高い。BSIセンサーは特に画面周辺での均一な照明に効果がある。
再設計されたレンズ
28mm相当F2.8レンズが刷新され、非球面レンズを1枚追加。鏡筒が薄型化され、起動速度が0.2秒短縮(25%改善)。レンズ伸縮時のホコリ吸引低減にも配慮し、UV/IRフィルターには防汚・帯電防止コーティングを追加。センサー清掃もしやすくなった。
新旧コントロールレイアウト
操作系はGR IIに近い設計へ回帰。リアのコントロールダイヤルが多方向コントローラーに変更され、「+/-」ロッカーが復活。背面ジョグレバーはクリック可能なコマンドダイヤルへ。モードダイヤルに「スナップ距離優先モード」が追加され、ゾーンフォーカスの操作性が向上。プログラムオートはペンタックスの「ハイパープログラム」方式を採用。
アップグレードされた内部とバッテリー
新画像処理プロセッサーでノイズリダクションとJPEG色再現が改善。AFアルゴリズム刷新により難条件での合焦精度・速度が向上。手ぶれ補正は3軸→5軸に進化し、補正効果は4EV→6EV。内蔵ストレージは2GBから53GBへ大幅拡大。カードスロットはmicroSD採用。
華やかなアクセサリー
外付けフラッシュGF-2を新発売。コンパクト設計でUSB-C充電式、カメラバッテリーを消費しない。TTL非対応だが自動モードあり。小型化のため内蔵フラッシュは廃止され、必要な人のみ外付けで対応可能。
ボディとハンドリング
デザインは従来を継承しつつ、わずかに小型化。操作は片手で完結しやすいレイアウトで、2つのコマンドダイヤルやカスタマイズ可能な「ADJ」メニューが中心。ファンクション割り当ても豊富で、タッチ操作対応のメニューも搭載。撮影スタイルに合わせて柔軟に調整可能。
ディスプレイ
3.0インチ液晶は解像度据え置きだが実用的。自動輝度調整が追加され、晴天でも見やすさを確保。ビューファインダーは非搭載だが、既存の光学ビューファインダーに対応し、新型も計画中。
ポートと接続性
USB-Cで充電・データ転送に対応。5GHz Wi-Fiを利用可能な地域では高速転送が可能。スマホ連携が向上。
バッテリー
新バッテリーDB-120(6.9Wh)は旧DB-110(4.9Wh)より40%容量増。CIPA基準で200枚→250枚と25%向上。実使用での改善幅は今後検証が必要。バッテリー大型化によりmicroSD採用となった可能性が高い。
ファーストインプレッション
- これほどポケットに入りやすく、撮影プロセスを直接コントロールできるカメラもない。
- 現在市販されている最小のAPS-Cカメラとしてその遺産を受け継ぎ、片手で使えるように最適化された操作系を備えている。
- スペックシートやデザインは前モデルと非常によく似ているが、それだけではすべてを語ることはできない。リコーがこのカメラをより良いものにするために多くの努力を払っていることは明らか。
- GR IIIに対して人々が抱いていた最大の不満点のいくつかに特に焦点を当てていることも明らか。
- 最もエキサイティングなアップグレードは、より大容量のバッテリーだろうが、実使用テストでIIIよりも大幅に長寿命かどうかを確認する必要がある。
- 初代GRとGR IIから復活した+/-ボタンも歓迎すべき追加機能。
- 新しいレンズがどのような性能を発揮するかは見てみないとわからないが、リコーがレンズの設計に際してホコリの侵入を減らすことを特に考慮したと聞いたのは嬉しいこと。
- これらの変更は小さく見えるかもしれないが、小さな微調整や改良がたくさんあり、それが大きな違いにつながっている。
- オートフォーカスの処理能力の向上、起動時間の短縮、より使いやすくなったプログラムモード、大容量の内蔵ストレージ、手ぶれ補正の改善など、それだけではおそらく大きなニュースにはならないだろうが、これらが組み合わさることで、IVを実際に使っているときに、より現代的でレスポンスの良いカメラになったと感じることができる。
- もしこれがすべて聞き覚えのあるものだとしたら、それは最近発売されたソニーのRX1R IIIとよく似た話だからかもしれない。そのカメラと同様、GR IVは高価になり、フラッシュは一体型ではなく、アドオンアクセサリーとして復活した。
- しかし、ソニーとは異なり、まだ手の届く価格だ。
- ユーザーの声に耳を傾けて、うまくいった点を維持し、改善が必要な点を微調整していることを確認できたのは素晴らしいことだ。
2025年に登場したRICOH GRシリーズの最新モデル。カメラのコアとなるレンズ・センサー・処理エンジンをはじめ、手振れ補正やコントロールレイアウト、内部システム、AFなどなど、全体的に改良が加えられています。
撮影体験を改善する新しい撮影モードも追加され、GRシリーズらしい新製品。販売価格は大幅に上昇してしまいましたが、現在の世界情勢や物価上昇などを考慮すると驚く程ではない、と言ってところでしょうか。
DPReviewによると、新モデルのセンサー・レンズ・AF・バッテリーなどは実際にテストしてみないと分からないとしつつ、前モデルの不満点に対応していると評価。
改善点の多くは体験してみないと分からないところが多いものの、個人的には内部に侵入するゴミ対策がいくつか追加されているのが嬉しいポイント。あとはバッテリーの大容量化で撮影継続能力がどれほど改善しているのか注目ですねえ。
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