DPReviewがシグマ「Sigma BF」のファーストインプレッションを公開。個性的なデザイン・インターフェースながら、そのコンセプトを十分に感じ取ることができた模様。また、オートフォーカスは驚く程粘り強いと言及しています。
DPReview:Inspiringly simple: Sigma BF review-in-progress
ユーザーインターフェース
- BFを理解する最善の方法は、カメラの背面右上に専用設定ディスプレイ。これは、10のパラメータのうちの1つを表示する。
・ドライブモード
・ファイルフォーマット
・アスペクト比
・フォーカスモード
・ホワイトバランス
・シャッタースピード
・絞り値
・露出
・ISO感度
・カラーモード
これらは、カメラの背面にある中央のボタンを押すとメイン画面に表示される10個のパラメータでもある。- 相対的な位置関係を覚えてしまえば、専用ディスプレイだけでナビゲートできる。
- メイン画面を見ずに、主要な設定を調整できるように設計されている。
- カメラの設定をすべてメイン画面に表示させることもできる。
- タッチパネルはAFポイントの位置決めや追尾する被写体の選択にほぼ専ら使用される。
露出モード
- モードダイヤルがないため、露出モードは、カメラに制御させたいパラメータを選択することで設定する。
- 各パラメータの自動制御のオン/オフを切り替えることができる。
- ダイヤルを回しても変更できない露出パラメータは、オートに設定されているか、絞りリングで絞り値が設定されている。
その他の設定
- 「3つのドット」の設定ボタンを押すと、さらに10の設定項目にアクセスできる。
- この設定メニューの下部には「システム」という項目があり、そこから10のオプションからなるカメラの基本設定リストにアクセスできる。このリストには、ファームウェア情報、著作権情報、メニュー言語、日時などが含まれる。
操作
- 金属の塊から削り出されたものらしく、非常にしっかりとした感触。
- ボディ自体は比較的軽いが、ある程度の大きさのレンズを装着すると重量がすぐに増す。
- ミニマルな外観にもかかわらず、持ちやすい。
- 実際にカメラを構えてみると、底面の角が鋭いことがわかる。カメラの下端にテープを貼ったり、エッジをヤスリで面取りしたくなることは想像に難くない。
バッテリー
- BFは新しい11.88WhのBP-81バッテリーを使用。これにより、CIPA評価では1回の充電で260枚の撮影が可能である。
- 260枚という評価はかなり低く、モバイルバッテリーを携帯することを検討した方が良いだろう。 しかし、日常的なカジュアルな使用であれば、携帯電話と同様に一晩充電器につなげておけば十分。
- 電源ボタンを軽く押すとカメラはスタンバイモードになるが、バッテリーはかなりの速度で消耗し続ける。起動速度は速いので、シャットダウンしたほうが良い。
第一印象
- これまで私たちが遭遇したカメラの中でも最も変わったカメラ。
- スペックだけを見ると、DC-S9やα7C IIを下回るライバル機。しかし、これらのカメラとは全く異なる。
- メイン画面を構図やピント合わせに専念させるという考え方は、とてもシンプルで新鮮。明るい場所で固定された液晶画面を見るという課題があるだけで、そのシンプルさは損なわれない。
- すべての設定とアイコンを表示するのではなく、1つの設定のみを表示するという決定により、非常に素早く解釈できる。
- もう一つの驚きは、BFのオートフォーカスが非常に優れているように見えること。被写体追跡は非常に使いやすく、驚くほど粘り強い。また、瞳検出機能もよく機能し、カメラが選択した別の被写体よりも近くの顔を優先してしまうリスクを最小限に抑えながら、オンにしたままにしておくことができる。
- 明らかな欠点もある。機械式シャッターがないため、ローリングシャッター現象のリスク、フラッシュ非対応。人工灯の影響もある。
- かなり劇的なカラーモードは、万人の好みに合うものではないかもしれない。
- 「光源優先」WBは期待ずれの時もあるが、それも面白い。
- 予期せぬ事態に素早く対応できるカメラではないが、ゆっくりと動き、気づかなかっかもしれない写真を探すようにさせるカメラ。
Sigma BFは2025年2月24日に発表されたライカLマウントの新しいミラーレスカメラ。fpと同じ(もしくは同程度の)裏面照射型の2400万画素CMOSセンサーを搭載。しかし、コントロールレイアウトやデザインを一新しており、非常にシンプルな操作体系のカメラとなっています。
その一方で、筐体はアルミニウムのインゴットから7時間かけて削り出されたユニボディを実現。また、コントロールにはハプティックボタン・ダイヤルを採用、摩耗のない操作部になっているとのこと。シンプルながらも凝ったデザインのカメラとなっているようです。
DPReviewのファーストインプレッションでは、個性的としつつも肯定的に評価しているようです。バッテリーライフが短め、ローリングシャッターの影響などに気を付ける必要があるものの、最近の便利なカメラとは一風変わった撮影体験が得られそうですね。
また、他のレビューサイトでも言及しているように、オートフォーカスはかなり改善しているようです。他社と比べてどのような性能なのか評価していないものの、Sigma fpよりも使いやすくなっている可能性が高いようです。このあたりの改善がSIGMA fpにも導入されるのか気になるところですねえ。
- 発売日:2025年4月
- 希望小売価格:オープンプライス
- シグマオンラインショップ:¥385,000
主な仕様
イメージセンサー | タイプ:裏面照射型CMOS 有効画素:約2460万画素 |
手振れ補正 | 動画のみ電子式(EIS) |
ISO | ISO100-102400 ベース感度 [静止画撮影] ISO 320 [動画] MOV: ISO 320 Log撮影時: ISO 1250 |
ストレージ | 内蔵メモリー(約230GB) |
? | ロスレス圧縮RAW(DNG)14bit |
AF | 検出方式:位相差検出方式+コントラスト検出方式 測距点: 測距輝度範囲:-5?18EV |
シャッター | メカニカル:- 電子先幕:- 電子:1/25600?30秒 |
連続撮影速度 | ~8コマ/秒 |
連続撮影枚数 | DNG:350枚 |
モニター | サイズ:3.15型 解像度:約210万ドット 可動方式:固定 |
動画フレームレート | 6K ?23.98, 25, 29.97 fps UHD 4K / 23.98, 25, 29.97 fps |
動画出力 | MOV: H.264、H.265、L-Log |
USB | USB 10Gbps(USB 3.2) 外部マイク・ヘッドホン出力:対応 |
マイク/ヘッドホン | マイク:USB Type-C ヘッドホン:USB Type-C |
HDMI | - |
Wi-Fi | - |
Bluetooth | - |
バッテリー | タイプ:BP-81 撮影可能枚数:約260枚 |
サイズ | 約130.1×72.8×36.8mm |
重量 | 本体のみ:約388g バッテリー含:約446g |
防塵防滴 | 防塵・防滴に配慮した構造 |
同梱品 | ケーブルレリーズ CR-51 バッテリーチャージャー BC-81 ハンドストラップ HS-11B ハンドストラップ HS-11G |
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