DPReviewが「FUJIFILM X-T50」のレビューを公開。写真撮影を楽しむことができる機能を備え、画質も良好と評価。ただし、エントリーと言える価格ではなく、AFはキヤノンやソニーほどではないと言及。
DPReview:Fujifilm X-T50 review: mid-range X-T goes steady
*結論のみピックアップしています。
- 写真を始めたばかりの人(あるいは再開した人)にとって嬉しい機能がたくさんある。フィルムシミュレーションダイヤルを使えば、スマートフォンと同様に簡単に美的感覚を追求しながら、より高品質な画像を得ることができる。
- オートレバーは、露出を自分の思い通りに設定する方法がわからない場合や、絞り値、シャッタースピード、ISO感度について考えるのが面倒な場合に、逃げ道として機能する。
- 比較的軽量でコンパクトなため、撮影に出かけるのに最適なカメラである。
- ファインダーのサイズは、このカメラサイズで内蔵フラッシュを搭載するために犠牲になっている。しかし、私はメガネをかけているにもかかわらず、使用に問題を感じたことは一度もない。
- フィルムシミュレーションダイヤルはとても楽しいが、設定を頻繁に変えない場合は、あまり役に立たない。
- キットレンズは「16-50mm F2.8-4.8」が付属しており、これは優れたオプションだ。ボディとセットで購入すれば、高品質なレンズを少し割引価格で購入できる。
- 残念ながら、X-T50の販売価格が最大の欠点になる。キットレンズのセットは1,800ドル、ボディのみでも1,400ドル。
資金に余裕があり、写真撮影を始めようとしているのであれば、このセットアップはあなたに十分役立つだろうし、フィルムシミュレーションダイヤルの使用を途中でやめてしまったとしても、成長の余地はあるだろう。
写真趣味をを継続できるかどうか確信が持てない場合、趣味を始めるのにこれほどのお金をかけるよう求められるのは辛いことだと思う。
それでも、この価格帯のカメラを探しているなら、X-T50は間違いなく候補に入れるべきだ。このレビューでは初心者向けに焦点を当てているが、ベテランでも楽しめるカメラだった。オートフォーカス性能と価格が金賞を逃す理由となったが、写真撮影の入門機として、また富士フイルムが構築したレンズエコシステムとしての汎用性として、銀賞に値する。
同等の製品と比較すると
- Canon EOS R7
・本格的なカメラ
・大型で重いレンズの使用に適したグリップ
・画質はX-T50とほぼ同等
・オートフォーカスはX-T50より数段優れていた
・使用できるレンズのラインナップは徐々に充実
・現在のラインアップは富士フイルムXマウントがより優れている- Sony α6700
・間違いなく本格的なカメラ
・画質に関してはX-T50には及ばなかった
・オートフォーカス性能では上回っている
・デザインはX-T50よりも明らかに実用本位
・クロップなしで40K 60pでの撮影が可能
・オーバーヒートには苦戦する
・ソニーのレンズの品揃えは充実しているがXマウントほど幅広くない- Nikon Z fc
・X-T50と最も精神的に近いマッチング
・幅広いカラーバリエーションがある
・画質テストでは富士フイルムには及ばない
・オートフォーカスは特に動画でX-T50に遅れをとっている
・ISOダイヤルが搭載されているがオート設定がないため、思ったよりも使い勝手が悪い
・ジョイスティックがない
・レンズラインアップで見劣りする
X-T5やX-H2と同じ4000万画素 X-Trans CMOS 5とX-Processor 5を組み合わせた最新世代のミラーレスカメラ。比較して小型軽量で、低価格ながら、上位機種と同じような画質や動画機能を利用することができます。さらに、前モデルと比べて手振れ補正が追加されていたり、グリップが強化されているので使い勝手が向上。そのぶん価格がX-T5寄りとなっているのは悩ましいところ。
DPReviewのレビューでは、4000万万画素の高解像センサーや個性的なカラーモードのフィルムシミュレーションが強みとなり、さらにX-T50の個性的なコントロールやレトロな撮影スタイルが外観と合っているようです。AFはキヤノンやソニーの競合製品ほどではないとしつつも、レンズラインアップやフィルムシミュレーションが強みとなる模様。
他のサイトでも指摘しているように、問題となるのは価格設定のようです。X-S20とX-T5の間の微妙な立ち位置が購入を妨げる模様。確かに、この価格であればX-T5にする、X-S20や他社の低価格モデルで我慢する、という人も多そう。X-T50の高価格化により「X-T500」のようなカメラが登場する余地を残しているのかもしれませんね。
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