Digital Camera Worldが「XCD 20-35mm F3.2-4.5 E」のレビューを公開。非常に優れた中央解像性能を発揮し、AFは静かで高速に動作するとのこと。フォーカスクラッチなどはないみたいですね。
Digital Camera World:Hasselblad XCD 20-35E review: the ultra-wide you've been waiting for
- 価格:5,929ドルでXシステムレンズとしては最も高価。だが単焦点4本をカバーしていると考えると妥当に思える。
- 外観:レンズ名に「Exclusive」のEを冠している。 V (Versatile) シリーズのレンズと非常によく似ているが、すっきりとした外観。
- 構造:XCD 21mmよりも画角の広い20mmをカバー。20-24mmの開放F値は3.2のままなので、21mm F4よりも大口径。1/2000 秒でのフラッシュ同調可能。
- 携帯性:X2Dと組み合わせた時のバランスは抜群。インナーズームのため全長に変化はない。
- 操作性:フォーカスリングは滑らかで正確に動作。ズームリングは滑らかで適度な抵抗感。
- AF:STM駆動で高速かつ静かに動作。20mmで目立つフォーカスブリージング。
- MF:フォーカスクラッチとそれに付随するフォーカススケールがない。
- 手ぶれ補正:X2Dのボディ内手振れ補正で手持ちの星空撮影ができた。
- 解像性能:中央は驚くほどのシャープネス。周辺んは絞り開放で少しソフトだが、F11でピークの結果。
- 像面湾曲:記載なし。
- ボケ:記載なし。
- 軸上色収差:記載なし。
- 倍率色収差:広角端から中間域では色づきが目立つが、それほど酷くはない。
- 球面収差:記載なし。
- 歪曲収差:多少みられるが、それほど酷くはない。
- 周辺減光:記載なし。
- コマ収差:記載なし。
- 逆光耐性:記載なし。
- 光条:記載なし。
- 作例集:リサイズのみ。
- 総評:汎用性の高い広角レンズを探している人にとって最適。中央は単焦点レベルの解像性能。
- 競合について:記載なし。
- 備考:
ハッセルブラッド初の超広角ズームレンズであり、(単焦点を含めて)最も広い画角をカバーするレンズでもあります。光学性能は1億画素のX2D搭載センサーにも対応すると言われており、レンズシャッターは1/2000秒まで対応。滑らかで高速なステッピングモーターを搭載しているため、X2Dの像面位相差AFとの組み合わせに適していると言えそうです。
Digital Camera World恒例のチャートテストでは、優れた解像性能を発揮。周辺に向かって低下が見られるものの、このチャートテストは広角レンズと相性が悪いため、実写ではより良好な周辺解像が得られる可能性あり。DPReviewのサンプルギャラリーを見る限りでは特に問題無さそうに見えますが…。倍率色収差の影響もあってチャートテストの数値が伸び悩むのかもしれませんね。
Xシステムで最も高価なレンズですが、X2Dなどで広角撮影が主であるならば面白い選択肢となりそうです。
Hasselblad XCD 20-35mm F3.2-4.5 E 最新情報まとめ
レンズの仕様
- マウント:Hasselblad X
- 焦点距離:20-35mm
- 絞り値:F3.2-4.5
- レンズ構成:12群16枚
3枚の非球面レンズ
4枚の異常分散(ED)レンズ - 最短撮影距離:0.32m
- 最大撮影倍率:1:6.4
- フィルター径:77mm
- サイズ:φ81×117mm
- 重量:805g
- 防塵防滴:不明
- AF:ステッピングモーター
- 手ぶれ補正:-
- その他機能:
・最速1/2000秒 レンズシャッター