DPReviewがニコン「Z6III」のレビューを公開。従来のZ 6シリーズから価格・性能共に大幅な向上が見られ、他社のライバルモデルと肩を並べる存在になったと言及。特に同クラスで最もオールラウンドなカメラと評価しています。
DPReview:Nikon Z6III review: all-round ability puts Nikon into top tier
- Z6シリーズにとって大きな飛躍。
- キヤノンやソニーのライバル製品と肩を並べる価格帯になったが、仕様と性能の両面で同等になったことも事実。
(訳注:B&Hにおける価格情報:日本ほど価格にバラつきがりません)
・Z6III:2496.95ドル
・α7 IV:2498.00ドル
・EOS R6 II:2499.00ドル(現在は1999.00の割引セール中)- これまでZ6シリーズは、サイズと操作レイアウトの面で優位性があり、競争力のあるカメラ。Z6IIIの登場により、他社が追いつく必要のあるモデルとなりつつある。
- 強化された主な要素は部分積層型CMOSセンサー。最上位機種のZ 9で開発された処理システムとAFシステムと組み合わせることで、キヤノンのEOS R6 IIに匹敵する本格的な万能カメラに変身した。
- オートフォーカスはZ 8ほど信頼性が高いとはいえないが、Z6シリーズにとっては大きな前進であり、同クラスのカメラと肩を並べる性能を実現。
- このスピードと機能向上の代償として、ダイナミックレンジが狭まるという問題がある。しかし、ほとんどの用途ではまったく影響しない程度。
- 日の出や日没のシーンなど、ハイダイナミックレンジのシーンを撮影するユーザーにとっては、RAWの柔軟性が制限される。
- 高画質かつローリングシャッターの低減だけでなく、クラス最高水準のAFの信頼性と動画サポートツールセットの観点から、大幅に改善された。しかし、静止画と同様に、センサーの読み取りノイズの増加は、深いシャドーの部分で明らかになる。
- RAW動画またはLog形式の映像を過度に処理した場合に、パルスノイズとして現れる。
- 問題が影に潜んでいても、これまでのZ 6モデルの中で最も快適なうえ、その幅広い機能により、同クラスで最もオールラウンドなカメラ。
- エルゴノミクスに基づいた設計や高解像度のビューファインダーなどの基本性能から、高速撮影、優れたオートフォーカス、素晴らしい動画、充実したサポートツールに至るまで、あらゆる課題に対応できる。金賞にふさわしいカメラ。
同等の製品と比較すると
- EOS R6 Mark II
全体的にZ6IIIと大きな違いはない。ほとんどの状況下で、画質に有意差はなく、どちらも撮影に適している。Z6IIIの最大連続撮影速度は遅いが、ファインダーがより優れており、RAW動画と波形モニタに対応、動画モードでのAFがより信頼できる。
しかし、どちらかのシステムでどうしても欲しいレンズがある場合は、カメラ本体の相違点よりも、そちらの方が重要になる。- α7 IV
数世代を要したが、キヤノンとニコンのミラーレス機は、ソニーのα7シリーズにとって手ごわい存在となった。α7 IVはZ6IIIよりも解像度に優れているが、AFの圧倒的な利点はない。
3300万画素センサーは動画にはそれほど強くなく、このクラスの中で最もオールラウンド性に欠ける機種となっている。とはいえ、Eマウントは社外製品を含めて、Zマウントよりもはるかに多くのレンズラインアップを揃えている。また、ソニー純正レンズは絶好調だ。- LUMIX S5IIX
このグループの中で最も低価格だが、やや見劣りする。優れた画質と豊富なレンズの選択肢があるものの、位相差検出方式が導入された今でも、オートフォーカスはキヤノン、ニコン、ソニーのオートフォーカスに比べて一世代遅れた性能だ。
旧式で遅いセンサーと、他社がビデオツールと機能面で進歩を遂げたことにより、動画性能でも際立った存在ではなくなっている。ただし、このグループでは唯一USB経由でSSDに収録可能で、内蔵ファンによる信頼性も高くなっている。しかし、RAW動画は外付けレコーダーが必要で、4K/60pの撮影にはAPS-Cにクロップしなければならない。- Z 6II
現在値下げされているので、依然として興味深い選択肢。IIIと比較すると、速度、オートフォーカス、動画機能、ファインダー解像度など、あらゆる面で劣るカメラ。
ただし、本当に重要な点、つまり画質とエルゴノミクスについては別。写真撮影において、Z6IIIの長所が特に重要でないのであれば、比較的お手頃なZマウントエントリーモデルとなるだろう。
世界初の部分積層型CMOSセンサーとEXPEED 7を組み合わせた「Z 6」シリーズの最新モデル。外装のデザインやコントロールレイアウトを含めてフルモデルチェンジしており、従来機と比べて大幅な性能向上が期待できるスペック。読み出し速度がZ 6IIの約3.5倍となり、ローリングシャッターを抑えた静止画(電子シャッター時)や動画撮影を実現しています。
さらに高速連写は20コマ秒まで対応し、4K 120pや5.4K 60pの動画撮影が可能となっているのも魅力的。CFexpress Type Bに対応しており、20コマ秒の高速連写の無限連写や高ビットレート動画の内部収録は競合製品と比べて抜きんでるポイント。国内では為替の影響もあってかZ 6IIよりも高めの価格設定ですが、海外では競合他社のライバル製品と同程度に抑えられています。(このため国内外で評価が分かれる可能性あり)
DPReviewのレビューによると、静止画と動画の両方で様々な用途に耐えうるパフォーマンスを発揮すると評価。高速性能の代償としてダイナミックレンジの低下を指摘していますが、大部分の撮影では問題とならない模様。このあたりの評価はPCmagとよく似ています。
従来は同クラスのライバルカメラを追いかける側でしたが、Z6IIIの登場で追いかけられる側に回ったと言及。日本の価格設定では「価格なり」と言われてしまうかもしれませんが、少なくとも北米価格では非常に魅力的なカメラに仕上がっている模様。
- 発売日:2024年7月12日
- 予約開始日:2024年6月19日10時
- 希望小売価格:オープンプライス
- ニコンダイレクト:435,600円(税込)
- 市場推定価格:435,600円(税込)
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アクセサリー
- SmallRig Z6III用L型ブラケット
- SmallRig Nikon Z 6III用カメラケージ
- SmallRig Nikon Z 6III用カメラケージキット
- SmallRig Nikon Z 6III 用「ナイトイーグル」ケージ
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- SmallRig Nikon Z 6III用ケージ(MB-N14縦型グリップ付き)
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キャッシュバック
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新製品
主な仕様
- イメージセンサー
・タイプ:部分積層型CMOSセンサー
・有効画素数:2450万画素
・読み出し速度がZ6IIの約3.5倍
・すべての撮影モードでローリングシャッター歪みを抑えた撮影が可能
・Z6IIより約10倍の高速データ処理が可能
・除塵ユニット:8.0段(フォーカスポイントVR)
・手振れ補正:8.0段(フォーカスポイントVR・ピクセルシフト撮影) - ISO 100~64000
- HEIF
- 高効率RAW・高効率★RAW・ロスレス圧縮RAW
- CFexpressカード Type B・SD UHS-II
- プロセッサ:EXPEED 7
- AFシステム:ハイブリッドAF
・測距点:299点
・測距輝度範囲:-10~19EV f/1.2レンズ使用時
・被写体認識:人物(顔、瞳、頭部、胴体)、犬、猫、鳥、飛行機、車、バイク、自転車、列車
・その他: - ドライブ性能:
・メカニカルシャッター:1/8000~30秒
・電子シャッター:~1/16000秒
・フラッシュ同調速度:1/200秒以下
・フラッシュ同調速度(電子):1/60秒以下
・撮影速度:約14コマ/秒 メカ・約20コマ/秒 電子
・撮影枚数:1000コマ以上 - ファインダー:約576万ドット 0.5型UXGA OLE 約0.8倍 120 fps
Real-Live Viewfinderに近い見えが得られるように設計
DCI-P3相当の広い色域
4000cd/m2対応 - モニター:バリアングル式 3.2型 約210万ドット
- 動画:
・5.4K:60p
・4K:120p
・1080:240p
・出力:NEV、MOV、MP4
・N-RAW(12bit)
・Apple ProRes RAW HQ / 422HQ
・電子IS:対応
・連続撮影時間:125分 - インターフェース:
・USB:Type-C端子(SuperSpeed USB)
・ヘッドホン:φ3.5m
・マイク:φ3.5m 音声のライン入力に対応
・HDMI:Type A
・Wi-Fi:IEEE802.11b/g/n/a/ac
・Bluetooth標準規格 Ver.5.0
・その他:アクセサリーターミナル - バッテリー
・タイプ:EN-EL15c
・撮影可能枚数:EVF 約360コマ / LCD 約390コマ
・MB-N14対応 - サイズ:約138.5×101.5×74mm
- 重量:約760g
- 防塵防滴:対応
- ボディ材質:
・前面:マグネシウム合金
・上面/背面:Sereebo® Pシリーズ - Nikon Imaging Cloud
- フレキシブルカラーピクチャーコントロール
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