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EOS R5 Mark IIの電子シャッター時ダイナミックレンジはR5よりも良好

Photons to Photosがキヤノン「EOS R5 Mark II」ダイナミックレンジテストの結果を公開。低ISOにおけるノイズ低減あり(R5より効果弱め)、電子シャッター時のダイナミックレンジ低下など。電子時の性能は前モデルよりも良好の模様。

Photons to Photos

最大PDR 低照度ISO 低照度EV
EOS R5 II 11.45 4846 10.60
EOS R5 11.85 5435 10.76
EOS R5 II ES 10.92 4392 10.46
EOS R5 ES 10.47 5117 10.68
α1 11.36 5215 10.70
Z 8 11.32 4224 10.40
α7R V 11.70 5244 10.71
α7R IV 11.62 4744 10.57
  • ここ最近のキヤノン機と同じく、ノイズ低減が埋め込まれている。
  • 電子シャッター時は若干のペナルティがある。
  • 電子先幕シャッターでペナルティはない。
  • 低ISOにおけるノイズ低減はMark IIよりも強力。

R5 Mark II:メカニカルシャッター・電子シャッター

R5 Mark IIとR5のメカニカルシャッター

R5 Mark IIとR5の電子シャッター

競合他社 高解像積層型CMOS

6100万画素 CMOS

EOS R3

EOS R5の後継モデルとして2024年8月に発売。同シリーズでは初となる積層型CMOSセンサーを搭載し、プロセッサはEOS R1と同じくDIGIC X + アクセラレータを採用。AFシステムやアルゴリズムはR1とよく似ています(R1のようなクロスタイプAFではありませんが)。連続撮影速度や動画機能も大幅に強化され、EOS R3の視線入力AFにも対応しています。従来よりも高価な機種となってしまいましたが、強化された点を考慮すると妥当な値付けと言えるかもしれません。

Photons to Photosのテストでは、(DPReviewの実写テストと同じく)メカニカルシャッターでダイナミックレンジがR5よりも少し狭くなる模様。ただし、その差はISO800までで、以降に大きな差はありません。ピークの性能は他の高解像積層型CMOSセンサーとほぼ同じ。

ただし、電子シャッター時にパフォーマンス低下が見られ、この際はZ 8やα1よりも僅かに性能が劣るようです。と言っても差は1EVより小さく、これが結果を左右するシーンはそう多くないはず。また、EOS R5の電子シャッター時よりも良好な結果が得られています。

全体的に見て良好な性能であり、積層型CMOSによるデメリットは最小限に抑えられているように見えます。ただし、高ISO感度のノイズはメカニカルシャッター・電子シャッターどちらもEOS R5より少し多くなっている模様。

キヤノン EOS R5 Mark II 最新情報まとめ

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