前回に引き続き、K-3とK-S2を比べていく。
K-3 | K-S2 | |
シャッタースピード | 1/8000 | 1/6000 |
バッテリーグリップ | ○ | |
レリーズケーブル端子 | ○ | |
リモコン対応 | ○ | ○ |
デュアルスロット | ○ | |
バッテリー | D-Li90P | D-Li109 |
アストロトレーサー | ○ | ○ |
バリアングル | ○ | |
WiFi・NFC | △ | ○ |
シャッタースピード
K-3が1/8000秒、K-S2が1/6000秒だ。もちろんK-3に軍配が上がる。シャッタースピードが早いことにより、動体を止めたように切り取ることが出来る。さらに、快晴の時に明るいレンズを絞り開放で使いたい時にはSSを早めて露出調整出来る。
K-S2でも普通のエントリー機の1/4000秒よりは1.5倍早い。
バッテリーグリップ
K-3はバッテリーグリップが装着できる。バッテリー拡張、SDカード1枚の予備、横持ち時の一連のカメラ操作用のボタンも追加出来る。また、小ぶりなPENTAXを敢えて大きく見せるには最適なアクセサリー。
残念ながらK-S2では使用する事ができない。バッテリー予備もポケットに忍ばせておくなりすれば、そこまで必需品でも無い。しかし、連写が多く撮影枚数が嵩むのであれば、やはり追加バッテリーが使えるK-3が便利だろう。
レリーズケーブル端子
K-3で使えるレリーズケーブルがK-S2では使えない。リモコンは対応しているので問題は無い。リモコンで反応が薄い時の事を考えると、やはり有線の方が多少歩があるか。
天体撮影時はカメラに全く触れなくて良いリモコンが良いか。
カードスロット
K-3はデュアルスロットで、K-S2はシングルスロットだ。K-3は両方に大容量カードを装填することで、長時間の撮影枚数に耐えうる。K-S2はシングルスロットだが、WiFiを活かした外部記憶装置を持参すればそもそもSDカードにそこまでお金を掛けなくて済む。K-3も片方のスロットにWiFiカードを挿入すればWiFiが使える。
バッテリー
D-Li90とD-Li109。純正の予備を購入する場合、数千円の差がある。D-Li90Pは1850mAh、D-Li109は1050mAhだ。カメラ毎の電気の消費量は違うだろうが、バリアングルを実装したK-S2ではライブビューを使う機会も多いと思う。また、K-3では肩液晶があるので背面液晶を消してやれば、消費電力を抑えることが出来るだろう。
バリアングル
PENTAX初のお見えと言うことで、K-3にはもちろん実装していない。特に防塵防滴機構と合わせてのバリアングル液晶は同クラスのD5500や8000Dでは実現出来ない。一つ上のクラスに70Dがあるくらいだろうか。タッチパネルこそ出来ないが、風景写真を撮る方が多いであろうPENTAX機であれば花や木々を撮影する時に活躍することだろう。
WiFi
これはK-3でもカードスロットを一つ潰せば実現出来る機能であり、K-S2との差はそこまで広がらない。しかし、遠隔操作も出来る純正WiFiカードはそれだけで12,000円ほどかかる。それを考えると、12,000円の機能を内包しているK-S2は利点だ。
また、WiFiボタンがあるのでこの機能を多用する方にとってはシームレスで作動させることが出来るのは良いだろう。また、昨今のSNSブームで撮ってすぐにSNSにアップしたのならばK-S2は強い味方になってくれるだろう。
まとめ
2日にわたり、K-3とK-S2を見比べてきた。その結果
- 画質はRAWデータの際に差が出る(画質と言うより、レタッチの自由度。またそれに伴うデータ量)
- 埃除去機構の違い
- センサー周辺(AFの測距点、測光方法)
- 拡張性(デュアルスロット、バッテリーグリップ)
- 機能性(バリアングル、WiFi)
という差が見えてきた。
こんな人にはK-3
- 本格的な写真を楽しみたいと考えている人(拡張性が高い)
- 少しでも画質向上を狙いたい人
- ファインダーを覗いて写真を撮りたい人
- 撮影枚数が多い人(2スロット、バッテリー拡張性)
こんな人にはK-S2
- バリアングルを活用したい人(自撮り、難しいアングルの撮影等)
- WiFiを頻繁に使う人(遠隔操作やデータ移動など)
- SNSをよく使う人(WiFi使いやすい為)
現状でK-S2の方がK-3よりも高い。さすがに、K-S2の割高感は否めないが、画質的にはK-3にそこまで劣ることは無い(と思う。ローパスレスだしね)。K-3ほどの拡張性が要らなければ間違いなくK-S2。防塵防滴バリアングルの魅力はかなり高い。うーん、欲しいぜK-S2。
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