レンズの特徴
中央解像力 | ?絞ると抜群 ピーク F2-F5.6 |
周辺解像力 | 絞ると良好 ピーク F2-F5.6 |
軸上色収差 | ?完璧 | 倍率色収差 | 中程度 |
球面収差 | ?F1.4まで影響あり | コマ収差 | 開放付近で目立つ |
非点収差 | 開放付近で目立つ | 歪曲 | 並 |
周辺減光 | ?開放付近で目立つ | 逆光耐性 | やや弱い |
AF | ?MF限定、回転角280度 | 手ぶれ補正 | ー |
ボケ傾向 | 非常に滑らかだが、円形絞りでは無い | ||
備考 | 金属外装、絞りリング、電子接点無し |
レビュー・作例・参考サイト
レビュー
購入早見表
楽天市場 | Amazon | カメラのキタムラ | Yahoo | |
フォクトレンダー NOKTON 42.5mm F0.95 | 新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
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フィルター購入早見表
プロテクト | C-PL | ND | ソフト |
X-CAP |
レンズデータ
レンズ仕様
焦点距離 | 42.5mm |
口径比 | 1 : 0.95 |
最小絞り | F16 |
レンズ構成 | 8群11枚 |
画角 | 30.5° |
絞り羽根枚数 | 10 枚 |
最短撮影距離 | 0.23m |
最大撮影倍率 | 1:4.0 |
最大径×全長 | φ64.3×74.6mm |
フィルターサイズ | φ58mm |
重量 | 571g |
レンズフード | 付属(リバース可能) |
その他: | 絞り切り替え機構付 |
紹介
CheckPoints
Good
- 開放F値0.95ととても明るい
- とても良好な解像度
- 非常によく補正された色収差
- 高い接写性能
- 重厚感のある金属鏡筒
- 絞りリングのクリック感の切替機能
- 滑らかなピントリング
Bad
- やや重い
外装
金属製の重量感ある造り
金属製の外装はとても丈夫な造りであることを感じさせてくれるものだが、大きさ以上に手にずっしりとくる重量感を持っている。
やや重いレンズだが、それはレンズの塊であることを十分に感じさせてくれるもの。高級品らしい所有感を与えてくれる重みと言って良いかもしれない。
PENやGMなど小型路線のボディではアンバランスになってしまうが、E-M1やGX8、G7などハンドリング性が高いモデルには相性が良い。
フィルター径は58mmのものが装着できる。フォーカシング時にフィルター枠は回転しないので、C-PLなどのフィルターワークはしやすいものだ。
機能性
高い接写性能
接写性能は最短撮影距離0.23mと短く、競合レンズ「45mmF1.8」「42.5mmF1.7」よりも接写する事が可能だ。
最大撮影倍率は42.5mmF1.7より高い0.25倍(35mm判換算で0.5倍)とハーフマクロな性能を持っている。
電子接点は無し・絞りは実絞り
電子接点は皆無で、レンズ情報はカメラ側に記録されない。F値も記録でいないのは、整理する際にやや不便さを感じる。
絞り・ピントはどちらもマニュアル操作限定。
絞りリングは実絞り(絞る事で絞り羽根が作動してしまう)のため、絞る事でライブビューに被写界深度が反映される。ローライトなシーンではライブビューISO感度が上がりやすいので、場合によってはライブビューがノイジーに映るかもしない。
特徴的な機構として、絞りリングのクリック感に有無を付けられる機構がある。通常の撮影ではクリック感があった方が使いやすいが、動画撮影時に音が入り込むのでその場合にはクリックを無くした方が良いだろう。
切り替え作業はローレットを引っ張って180°回転させるだけなので、急なセッティングにも対応できる。
絞り羽根は円形絞りでは無いので玉ボケが角ばる点がややマイナスか。
滑らかなピントリング
ピントリングはとても滑らかに回転、さすがマニュアル操作限定レンズだけの事はある。トルクは適正でF0.95激薄ピント面の微調整はし易い程度に抵抗がかかる。
バイワイヤ方式(フォーカスレンズを電子制御)が一般的なオリンパス・パナソニック純正レンズと比べるとダイレクトで違和感の無いフォーカシングはグッド。
描写
解像度
絞り開放F0.95でも中央はしっかりとした描写だが、さすがに周辺はやや甘い。被写界深度が浅いためもあるが、やや柔らかく写りがち。しかし、MFTレンズにおいて絞り開放で柔らかく写るレンズはそう無いので、ある意味貴重な存在。被写界深度が深くなる中景や遠景ではやや引き締まる。
f/1.4まで絞れば絞り開放との差が徐々に実感でい、この時にはすでに中央が抜群の解像力を発揮する。
f/2.0まで絞ればフレーム全体でその性能が安定、さらにf/2.8からf/8.0の間ではマイクロフォーサーズレンズの中でも飛びぬけて高解像度な描写を得ることが出来る。f/11まで絞ったとしてもf/2並みの描写性能を維持している。
色収差
超大口径レンズながら、見つけることが非常に難しいレベルでよく補正されている。絞り開放でやや値が大きい物の、それ以外では一定。
歪曲・周辺減光
絞り開放時には2段分程度の減光があるものの、f/5.6まで絞ると解消される。
歪曲はやや樽型だが、ソフトウェアで補正しやすいものだ。
総評
実絞りとマニュアルフォーカス限定という以外には批判的に指摘する部分があまり存在しないレンズ。お気軽スナップというにはやや高価で明るすぎるレンズだが、その性能から対応出来るシチュエーションが多いのは利点だろう。
開けて寄ればマイクロフォーサーズならぬ大きなボケを演出出来るし、離れて撮れば被写界深度を深めつつシャッタースピードや感度を維持する事が出来る。脅威のf/0.95
価格はマイクロフォーサーズの中ではややお高めなレンズとなるものの、びっくりするほど高くもない。
NOKTONシリーズは他にも「10.5mm」「25mmII」「17.5mm」が存在するので、勢いでコンプリーツしてみるのも一興。
海外の評価
Lenstip:短所も多いが「良いレンズ」である
長所 | 短所 |
|
|
短所が5つもあるレンズだが、私は優れた中央画質とレンズの造りを評価して「良いレンズ」と考えている。
「LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S.」と比較してオートフォーカスも手ぶれ補正も搭載していないが、より明るくコンパクトである。これは重要なことだ。
マイクロフォーサーズ用の40-45mmの選択肢は羨ましい限りだろう。コスパの良好な「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」、非常に明るい「NOKTON 42.5mm F0.95」、そして最も高価な「LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S.」が存在する。
もしもマクロレンズが必要ならば「LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S.?」と言う選択肢だってあるのだ。
競合レンズ
LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S.
価格は10万円を超えるので、本レンズよりは手を出しにくいもののAF対応レンズとあって使いやすいのは確か。
F値こそやや暗いものの、それでもf/1.2とかなりの大口径には違いない。また、絞り開放からフレーム全体でかなりの描写性能を持っている。手ぶれ補正を搭載している上、Dual.I.S対応レンズなのでローライトなシーンへの対応力は本レンズよりも高い。
ロマンが詰まっているf/0.95か高いバランスを誇るf/1.2を選ぶかは悩むところ。いっそ両方買ってしまえば、この悩みから開放される。
M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8
安くて、軽くて、写りが良いと評判の銘レンズ。本レンズとはそもそも路線が違うものの、描写性能はNOKTICRON F1.2に追いつかんとする性能を持っている。
センサーサイズに比べてやや余裕のある光学設計をしているのか、口径食が少なく玉ボケが綺麗にできる点はグッド。
F0.95やF1.2と比較してボケはやや小さいものの、マイクロフォーサーズとしてはソコソコ楽しめる方。お手軽な中望遠単焦点を楽しみたいのであればおススメ。
LUMIX G 42.5mm/F1.7 ASPH./POWER O.I.S.
接写性能の高さとDual.I.S対応の強力な手ぶれ補正が搭載されている高機能な中望遠単焦点。
価格はオリンパス45mmよりは高いものの、F0.95やF1.2と比べるとまだまだお手頃。手ぶれ補正が搭載されているので、LUMIXシリーズの一眼カメラであれば第一候補に挙げる事が出来る。
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