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パナソニックのモジュール型レンズ交換式カメラに関する特許出願

2024年5月15日付けでパナソニックの気になる特許出願が公開。ボックスタイプのレンズ交換式カメラボディに外付けのグリップを装着できるタイプのカメラに関する特許となっています。

概要

  • 【公開番号】特開2024-65694(P2024-65694A)
  • 【公開日】令和6年5月15日(2024.5.15)
  • 【出願日】令和4年10月31日(2022.10.31)
  • 【出願人】
    【識別番号】314012076
    【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
  • 【課題】二通りの撮影スタイルを容易に実現することができる撮像装置を提供する。
  • 【解決手段】撮像装置は、筐体を有するカメラ本体と、筐体の内部に配置され、光を電気信号に変換する撮像センサと、筐体に着脱可能なグリップ部と、電気信号を基に撮像された画像を出力する出力部と、を備える。グリップ部の着脱方向において撮像センサが前記筐体の中央部に配置されている。
  • 【背景技術】
    【0002】
    従来、三脚等に固定して撮影する据え置き型の撮像装置がある。例えば、特許文献1には、箱形状の撮像装置(いわゆるBOXカメラ)が記載されている。
  • 【0004】
    このような据え置き型の撮像装置において、文献1では、固定撮影と手持ち撮影(ハンドヘルド撮影)の二通りの撮影スタイルを実現することを考慮していない。この二通りの撮影スタイルが実現できれば、ユーザに対して据え置き型の撮像装置において、多様な撮影スタイルをユーザに提供できる。しかし、据え置き型の撮像装置は固定撮影を前提として設計されており、特にBOXカメラで直接握って手持ち撮影すると、把持自体が安定しづらく、しかも例えば、ユーザの指がレンズに触れてフォーカスや絞りが変更されたり、指がレンズに被って写ってしまうこともあり、手持ち撮影が困難であった。そこで、据え置き型の撮像装置を手持ち撮影しようとする場合、大がかりなオプション品等の装着が必要であった。
  • 【0005】
    本開示の目的は、上記の課題を解決することであって、二通りの撮影スタイルを容易に実現することができる撮像装置を提供する。
  • 【0027】
    実施の形態のカメラ本体2は、筐体4内にバッテリーを装着するバッテリー装着部が設けられていない。これにより、ダクト部81及び冷却ファン83の配置スペースを確保することができるので、カメラ本体2の冷却効率を向上することができる。またカメラ本体2は、内部にも外側面にもバッテリー装着部を備えていないので、カメラ本体2をより小型化することができる。
  • 【0050】
    SSD61がUSBケーブル63によりカメラ本体2の第1コネクタ19に接続されている。これにより、撮像センサ26で形成された画像データをSSD61に記憶することができる。SSD61は、カメラ本体2の第3面4cに設けられたネジ穴7に固定された取り付けホルダ65を介して固定されてもよい。また、SSD61の代わりにモバイルバッテリーがカメラ本体2に接続されてもよい。
  • 【0055】
    また、本実施の形態のカメラ1において、カメラ本体2は、制御信号を送受信する第1コネクタ19を備え、グリップ部3は、制御信号を送受信する第2コネクタ43と、グリップ部3の内部に収容されたバッテリー53と、を備える。グリップ部3の第2コネクタ43がカメラ本体2の第1コネクタ19に接続されることで、バッテリー53からカメラ本体2へ電力が送られる。

パナソニックのレンズ交換式デジタルカメラには「LUMIX BGH1」や「LUMIX BS1H」のようなボックススタイルの製品が存在します。ただし、完全に動画向けの製品であり、モニターは外付け必須なうえ、バッテリーは外部にむき出しで装着するタイプ。

特許出願内のカメラは従来のボックススタイルとはコンセプトが異なっている模様。ボディにバリアングルモニタを搭載しており、外部モニタを装着する必要性が低下しています。面白いことにバッテリーをボディ内部に挿入するとは記載されておらず、バッテリーを内蔵する外付けグリップ経由で給電を考えている模様。

グリップを装着しない場合の給電方法が気になるところ。文献内ではUSBポート経由でモバイルバッテリーによる給電動作が一例として挙げられています。SSDやマイクの接続もありうるようですが、この場合はどこから給電するのか気になるところ。

特許出願が公開された段階なので、このようなカメラの製品化を期待するのは時期尚早。とはいえ、用途に応じてカメラを開発・製造するよりも効果的と言えるかもしれませんね。LUMIXなので主に動画向けのカメラだと思いますが、スチルでも面白いカメラになると良いなと。

ハッセルブラッドがボックススタイルの907X 100Cをリリースしていますが、LUMIXからこのような(スチル向けの)カメラが登場するとは考えにくいです。ぬか喜びとなる可能性が高いので、このようなカメラを期待するのはおすすめしません。

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