2023年1月20日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。レリーズボタンに振動する仕組みを搭載して、静粛性が重要となるシーンでも合焦を知覚しやすくなるシステムのようです。
概要
- 【公開番号】P2023009356
- 【公開日】2023-01-20
- 【出願日】2021-07-07
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】安価で小型な構成でレリーズボタンに伝わる振動を大きくすることが可能な光学機器を提供する。
- 【背景技術】
【0002】
従来の一眼レフカメラでは、レリーズボタンを操作して撮影した際に、シャッタ音やミラーの駆動音等のカメラ撮影音が発生する。これにより、ユーザはカメラが撮影動作を行ったことを音で認知することができる。しかしながら、近年では、スポーツ選手を撮影する際、カメラ撮影音がスポーツ選手の集中力を欠いてしまうということや、演奏会や美術館等の静かな環境でカメラ撮影音により周囲の人の鑑賞の妨げになることが問題視されている。この問題の対策として、ミラーレスカメラの普及によりミラーの駆動音が無くなっている。このため、ミラーレスカメラの中でも、シャッタ音を静音化することで、静かな場所で撮影をしてもカメラ撮影音を大幅に抑制したサイレントシャッタカメラがある。- 【0003】
しかしながら、サイレントシャッタカメラは無音に近い状態であるため、ユーザがレリーズボタンを操作して撮影した際に、画像が確実に記録されているか否かの判別が困難になってしまう。この問題に対応するため、レリーズボタンを振動させることで、カメラ撮影音を抑制したまま、ユーザのみに撮影動作を認知させることが可能な構成が開示されている。- 【0007】
本発明は、安価で小型な構成でレリーズボタンに伝わる振動を大きくすることが可能な光学機器を提供することを目的とする。
静粛性が重要なシーンで、電子音を発生させずに合焦を知覚できるようになる機構ですね。野生動物や特定のスポーツシーン、イベントなどで重宝する機能となりそうです。逆に(電子音が聞こえないほど)騒がしい環境でも、振動で知覚できるのが便利と感じる場合もありそう。この技術が実際にカメラへ組み込まれるのか分かりませんが、ある程度の需要が見込めるのであればプロモデルなどで実装するかもしれませんね。
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